20分でできるQ値超簡易計算!(一条工務店i-smart・i-cube版)

こんばんは。
さすけです。 \(^o^)/

さて、先日一条工務店でQ値を計算してもらったのですが、有料であることを書かずに誤解を与えてしまいました。。。無料でやってもらったんじゃないの~、と思われた方もいたようで、すみません。ちゃんとお金払ってます。。。まだ払っていないので全く実感無しですが・・・

で、そんな誤解を与えてしまったお詫び?になるかわかりませんが、せっかくやってもらった計算ですから、有効活用したいと思います!

Q値計算って、まじめにやろうとするとひじょ~に面倒です。でも、ざっくり、おおよその値を知るだけなら意外と簡単にできそうです。しかも、一条工務店に計算してもらった結果を眺めていると、断熱上重要なのは、窓、壁、床、換気の4箇所だけです。この4箇所について大雑把な計算をするだけで、かなりの精度でQ値を計算できそうだということに気がつきました。ということで、「20分でできる!」と銘打ってExcelシートを作ってみました。

このシートを使えば、熱還流率とか壁の厚さとかややこしいことを知らなくてもQ値が計算できます。ただし、一条工務店のi-smartとi-cube限定ですが・・・・

ということで、一条工務店のi-smartで家を建てる方なら誰でも簡単にQ値をざっくり計算するためのExcelシートを作りました!!

Excelシートのダウンロードはこちら

たぶんi-cubeでも使えますが、夢の家では構造等が違うため、値をかなり変更しないと難しいかもしれません。ただ、私と同じように計算してもらっている方はかなりいると思われますので、その計算結果があれば、簡単に修正できると思います。

準備するもの
・ 自分の家の図面
・ このExcelシート

注意:ここで示す計算は、我が家を例にして、一条工務店のi-smartのみを対象にして、計算をしています。概算としては大きなずれは無いと思いますが
計算結果が妥当であることは一切保証できません。 また、間違いに気がついた場合はコメントやメッセージで知らせていただけるとうれしいです。使用は自己責任でお願いします。

使い方
ということで、Excelシートの使い方を説明していきます。

1. 窓のサイズを入力

注意:入力するのは外に面した窓のみです。室内に向いた窓がある場合は、その窓は入力しないで下さい。
まず最初にダウンロードしたExcelシートを開き、「窓サイズ」シートを開いてください。

シートを開くと下のようなシートが表示されます。

こちらのシートに図面の窓サイズを入力していきます。黄色くなっている箇所が入力箇所になります。

この黄色い部分に、図面上の窓のサイズを入力していきます。
注意:「引き違い窓」と「開き窓・Fix窓」は別々に入力する必要があります。シートの上段が引き違い、下段が開き窓の入力箇所です。

シートの黄色い部分に図面の窓のうち、引き違いの窓について↓の赤で囲まれた窓サイズを入力していきます。

上の図の場合「11970」と入力します。これは、記号で119尺×70尺の窓であることをあらわしており、ここから自動的に窓の面積が計算されます。これを1F、2Fのすべての窓について入力してください。

引き違いの窓の入力が終了したら、次は開き窓・Fix窓の入力です。

引き違いの窓と同様に、下の表に対して

上図のJL2030Lと書かれた部分のうち、「2030」と入力してください。また、i-smartで立てられている方で吹き抜けがついている方は下のように2F部分に3枚窓をつけられている方も多いかと思います。

この2F部分の窓はFix窓ですから、引き違いの窓欄ではなく、開き戸・Fix窓欄に記入してください。上図の場合ですと「11930」と入力します。1F部分は引き違い窓です。

図面を見ながらすべての窓について入力してください。

最後に玄関の扉サイズを入力します。

玄関の扉のサイズについては、図面に記載がありません。

そこで、黄色い欄に「平方メートル」単位で扉のサイズを記入してください。あまり細かく気にする必要はありません。私と同様親子扉の方は2.4平米として、片開きのドアの場合は、2平米としておけばよいと思います。

以上で窓・扉のサイズの入力は終了です。
下のような表ができたと思います。

窓と扉の入力は以上で終了です。

2.家のサイズを入力する

まず、「部屋サイズ」シートを開いてください。

最終的に下の表を完成させます。入力は黄色い箇所だけです。

a 和室の面積
住宅の1Fに和室がある場合には、1F部分の和室の畳数を入力してください。
我が家の場合は4.5畳なので、4.5と入力します。

b ユニットバスサイズの選択
ユニットバスのサイズを1坪タイプと1.25坪タイプのうち、自分の家のサイズを選択してください。
我が家は1坪タイプです。

c 土間の面積

土間部分の畳数を入力してください。土間収納も土間に含みます。我が家は下のように3畳になります。

d 1Fの外壁に囲まれた総面積

外壁に囲まれた1Fの総面積を入力します。

一条工務店からもらった図面では薄く書かれた点線の1マスの正方形が0.5畳に相当します。
よって、マス目の数を数えて2で割れば畳数が計算できます。

f 1Fの上部が屋根になっている箇所の面積
我が家にはありませんが、1Fに部屋があり、2F部分が屋根になっている箇所があればその面積を入力して下さい。

g 1Fの上部がバルコニーになっている箇所の面積
我が家にはありませんが、1Fに部屋があり、2F部分がバルコニーになっている箇所があればその面積を入力して下さい。

h 吹き抜け部分の面積
吹き抜けがある場合は、その面積を畳数で入力します。無い場合は0として下さい。

i 2Fの総面積(除くバルコニー)
外壁に囲まれた2Fの総面積を入力します。ただし、バルコニーは除外して下さい。
我が家は1Fと2Fの面積は等しいので45畳と入力します。

j 1F外周長さ
外壁の面積を計算するために、家の外周長さを計算します。間単位で入力手下さい。図面の2ますが1間です。下の赤い線の長さを求めます。薄く書かれたマス目1マスが半間です。我が家の場合、20間となります。

k 2F外周長さ
1Fと同様2F部分の外周長さを入力します.我が家は、1Fと2Fは同じ長さになるので、20間となります。

l 外周のうち、吹き抜けに面した部分の長さ
外壁に接する吹き抜け部分の長さを入力します。

我が家の場合は下の赤線部分が外壁に接する吹き抜けとなります。よって3間を入力します。

m 外周のうち、土間に面した部分の長さ
外壁に接する土間部分の長さを入力します。
我が家は下の図の赤線部分となり2.5間となります。

以上で基本的な入力は全て終了です\(^o^)/

結果は、「Q値」シートの中に表示されます。

結果は0.89になりました!

これは一条工務店でもらった計算表の値と同じです。できる限りあわせるように係数等を決めたので当たり前ではありますが・・・

Q値シートを開いて下さい。これで、Q値が計算できました!!
我が家の計算結果は、一条工務店からもらったシートともほぼ合致しました。
外壁の面積や窓面積など、ちょこちょこ違っているので計算の仕方が一部おかしいのだと思います。

また、今回は「超簡易Q値計算シート」の作成が目的であったため、かなりの部分を割愛しています。例えば、一条工務店からもらった計算では勾配屋根と天井では、若干異なる熱還流率が使用されていますが、今回の計算では等しいとして計算しています。また、一条工務店の計算ではユニットバス周りなどはかなり細かく計算されているようでしたが、今回は単純に面積のみで計算しています。

また、一条工務店からもらった計算シートの計算結果にあわせるように、窓面積に係数をかけて補正しています。よって、どの家でも妥当な結果が得られる保証はないことに注意してください。係数等はSystemシートにまとめてあります。

できることなら、i-smartでまったく異なる間取りの家で一条工務店にQ値を計算してもらって、今回のExcelシートの結果と比較していただけるとどの程度妥当な結果が得られているかがわかります。ぜひ誰か試してみませんか??