一条工務店で家を建てるのに必要なお金と値引き

こんばんは。さすけです\(^o^)/

このページでは実際に一条工務店で家を建てられた方の見積書をベースに、積水ハウスの家の価格と「値引きの実際」について解説しています。

【このページは「ハウスメーカー別住宅価格、坪単価、値引きの実際比較」のサブページです】
以下のような疑問に答えられるよう内容を作成しています。
ハウスメーカーで家を建てた人の実際の見積金額が知りたい!
ハウスメーカーで家を建てる際、実際にどのような費用がかかるの?付帯費用って何??
実際にハウスメーカーで家を建てた人の感想が知りたい!

一条工務店の見積書を見る上での注意点

一条工務店の住宅本体価格は、坪単価(施工面積あたりの住宅本体価格)×施工面積によって決まっており、非常にシンプルな見積となっています。

また、値引きを行わないことを公言しており、知人等からの紹介割引制度、勤務先による割引制度以外の割引を一切行っていないとされています。

ただし、一条工務店が言う坪単価はあくまで「建物本体価格」の坪単価であって、顧客が支払う金額とは乖離がある点に注意が必要です。また、照明や網戸といった、通常は「1個当たりいくら」で計算するのが当然と思えるようなものも「1坪あたりいくら」という見積をしています。そのため、照明1個がいくらなのか、それが安いのか高いのかと言ったことを判断したい人に取っては非常に粗い見積しか出てきません。

また、オプションについては、「キャンペーン」の名の下に見積書上に大きな割引を示すことがあります。例えば、我が家の例を示すと

我が家のオプション価格は見積書の上では276万7000円の割引が行われたかのように記載されています。

WS000746

この割引額は

WS000747

住宅の発売記念キャンペーンの名の下に「外壁タイルの施工費用」として276万7000円を上乗せして、それを割り引くという形での記載であって、あたかも大きな割引を受けられたかのように見せかけるためだけの意味のない金額となっています。実際に276万円でタイルが販売された実績はなく、一条工務店の言い値に過ぎない価格です。

一条工務店の見積書ではこのような、顧客に対してあたかも大きなメリットがあるように誤解を生じさせる見積を発行することがしばしばあるので注意が必要です。

ただし、家を建てようと考えはじめた人にとっては、割引がないこと、また、自分が建てたい家の坪数で大まかな住宅価格が把握できるため、他メーカーに比べると見積書はわかりやすいと言うこともできます。

一条工務店の住宅価格

一条工務店が販売する住宅の価格を「見積書の読み方まとめ方」に示したルールに基づいて集計した結果は以下の通りです。

一条工務店住宅価格坪単価

 

画像ファイルが小さく見にくい場合はこちらからダウンロードしてご覧下さい。

 

A.建物本体価格の特徴

一条工務店では、「A1.建物本体工事」価格は施工面積当たりの単価で計算されます。

施工面積と延べ床面積の関係は、吹抜の有無等によって変わってきますが、概ね

延べ床面積×1.05倍=施工面積

となります。A2諸経費は概ね40万円前後、「A3.設計・工事監督料」は住宅の面積に寄らず10万円で固定されています。

付帯工事費用については、ガスを併用した場合で150万円程度、オール電化の場合は100万円前後となるのが一般的なようです。

B.オプション価格

一条工務店の家は「標準仕様ですぐに住める家」を提供することを宣伝しており、多くのオプションを追加しなくてもすぐに住むことができる家を建てることができます。ただし、電気配線工事については標準仕様では不十分であり、追加コンセントやスイッチはほぼ確実に必要となります。一般的には電気工事の追加費用が10万円~20万円程度となります。また、網戸もオプションとなっており。全窓に網戸をつけた場合、住宅の坪数に応じて40坪の家で13万円程度が必ず発生します。トイレについても標準仕様ではTOTO等の最も安いクラスのウォシュレットトイレが標準であるため、新しいタイプに変更すると10万円単位で費用が発生します。2Fの洗面台もオプションであるため、2Fにも洗面台を追加すれば10万円~20万円前後の費用が発生します。

また、一条工務店で家を建てられた方の多くが採用している大型のテレビボード(36万円)、キッチンの収納であるグランカップボード(14万円)といった大型のオプションを追加していくとオプション金額はすぐに100万円を超えてしまいますので注意が必要です。ただし。カップボードについては一条工務店が行う「工場見学」に参加してくじ引きで当選(5~6人に1人当選)すると無料になります。

C.値引き

一条工務店ではハウスメーカーで一般的に行われている値引きは一切ありません。値引きとしてあるのは知人等からの紹介割引、勤務先企業が提携企業になっている場合の提携割引の2つしか存在しません。

知人等からの紹介割引を受けるためには、「展示場来訪前に紹介制度によって営業マンを紹介すること」を条件としており、使用が難しくなっています。展示場に1度でも訪れてしまい、名前と住所を記入してしまった時点で、仮に知人に一条工務店で家を建てた人がいても紹介割引を使うことができなくなります。紹介割引では20万円程度のオプションが無料となるため、展示場来訪前であれば知人に一条工務店で家を建てた人がいないか探してみると良いかも知れません。

D.合計価格

一条工務店が販売する家のうち、i-smartシリーズでは35坪前後でオプションも含む合計価格は2500万円前後、40坪程度で3000万円弱となるのが一般的です。i-cube、セゾンⅤといった異なるシリーズでも価格は概ね同程度です。セゾンAでは住宅本体価格は安くなりますが、全館床暖房と高断熱高気密施工がオプションとなるため注意が必要です。全館床暖房+高断熱高気密施工のオプション費用は約5万円×施工面積となっています。

E.坪単価

最終的な坪単価は「E3.値引き後坪単価」でi-smart、i-cube、セゾンVで70万円前後、セゾンAで60万円前後となっています。

一条工務店の見積システム上、施工面積が大きいほど坪単価が安く設定されており、坪数が小さくなると坪単価は高くなります。

一条工務店が売りとすると高断熱高気密、全館床暖房を希望する場合は、オプション等を考慮に入れて70万円/坪を想定すると良いかと思います。

F1.地盤関係工事

その他費用として、注意が必要な項目に「F1.地盤関係費用」があります。一条工務店では独自の地盤調査を実施して、地盤調査結果に基づいた基礎を施工しない場合工事を受け入れてくれません。一条工務店の住宅は住宅シリーズに寄らず標準基礎は布基礎となっていますが、大部分の土地で「ベタ基礎」が求められます。ベタ基礎の施工費用は40坪前後で45万円前後となります。また、土地が造成地で盛り土がされている場合や軟弱地盤の場合はソイルセメント施工が求められることも比較的多く、この場合基礎にかかる追加費用が100万円程度必要となります。

F2.インテリア関係

インテリアのうち、エアコンと照明については一条工務店に依頼するのが一般的となっています。照明については一条工務店のオリジナル照明を採用する場合、施工面積(坪)あたり5千円の追加費用で全室に標準的な照明を設置できます。また、パナソニックや東芝と言った外部メーカーの照明を採用する場合、概ね定価の半額で購入が可能です。

エアコンについては、床暖房を採用している場合は、1台の大型エアコンが標準となっており、暖房は全館床暖房であるため別途購入する必要はありません。ただし、冷房については全館空調ではないため、居住スペース毎にひつようとなり、2~3台程度を追加するのが一般的です。この場合の費用は40万円前後です。

カーテンについては、一条工務店を通じて購入する場合、比較的高級なシリーズとなるため、数年で交換することを前提とした安いものを取り付けたい場合などは自分で購入する方が安くなります。ただし、カーテンレールは標準仕様ではないため、別途追加工事費用が発生します。

一条工務店の競合

一条工務店を検討される方が多く検討するハウスメーカーは、住友林業、セキスイハイム、積水ハウスの順に多い印象です。特に住友林業との競合が目立つように思います。自由度とデザイン性の高さならば住友林業を選択するのが良いと思います。対して、住宅性能の高さ、全館床暖房といった設備面では一条工務店が有利と思います。

まとめ

一条工務店では、独特な坪単価システムを採用しており、見積書はシンプルなものしか作成してもらうことができません。また、値引きが一切無いため、他のハウスメーカーと金額的に競合させることは意味がありません。

一条工務店の特徴として、大半の部材を自社オリジナル品で固めているため、他のハウスメーカーであれば自由に選べるキッチン等を自由に選ぶことが一切できません。また、室内ドア、フローリングについても、一条工務店が指定する少数の型番からしか洗濯することができません。

そのため、床材や室内ドアなどの造作にこだわりがある方が一条工務店を選択すると、打ち合わせが非常に不愉快なものになってしまうことが良くあるようです。一方で、住宅性能である断熱性、気密性は、他メーカーとは一線を画しており、性能を追求する場合、大手ハウスメーカーで選択使用とした場合、一条工務店か、スウェーデンハウスしか選択肢がなくなります。性能の追求と、設備の自由度を求める場合は高断熱高気密施工を得意とする中小の工務店を中心として検討するのが良いかと思います。ただし、高断熱高気密施工の価格は中小工務店と比較しても一条工務店の価格が安いため、中小工務店を選んだ場合は金額が上昇する覚悟が必要となります。

この他一条工務店の家の坪単価や住宅価格についてはブログ本体の方で多数書いてきていますのでこちらからご覧いただければと思います。

ハウスメーカー見積価格比較ページの目次
ハウスメーカーの見積書を元に、坪単価や値引きの実際を紹介しています。
坪単価とは?家を建てるのに必要な費用項目一覧
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