住友林業で家を建てるのに必要なお金と値引き

こんばんは。さすけです\(^o^)/

このページでは実際に住友林業で家を建てられた方の見積書をベースに、住友林業の家の価格と「値引きの実際」について解説しています。

【このページは「ハウスメーカー別住宅価格、坪単価、値引きの実際比較」のサブページです】
以下のような疑問に答えられるよう内容を作成しています。
ハウスメーカーで家を建てた人の実際の見積金額が知りたい!
ハウスメーカーで家を建てる際、実際にどのような費用がかかるの?付帯費用って何??
実際にハウスメーカーで家を建てた人の感想が知りたい!

住友林業の見積書を見る上での注意点

住友林業の見積書は非常にわかりやすい見積書となっているため、はじめて家を建てる方でも迷うことはないかと思います。

住友林業では、標準外の工事を「提案工事」と呼び、設計士と打ち合わせの中で様々な標準外工事を行う事が広く行われています。

提案工事にはキッチンカップボードの追加のように、外部メーカ品を購入してきて取り付けるだけの簡単なものから、ニッチ施工、ロフト施工と言った、家にあわせた形での施工も含まれます。あくまで見積書を横並びにしての比較ですが、他メーカーに比べてオプションである「提案工事」を行う方が多く、また、その金額が大きいという特徴があります。

提案工事を多く採用する人が多いということは、それだけこだわりの家を作りやすいという一方で、金額が当初総定額を超えた金額になってしまうこともしばしば起こっていると思われます。また、提案工事が詳細に分割されて記載されているため、一見提案工事が割安に思えてしまう可能性があるように思います。例えば、住友林業で家を建てられる方がしばしば施工するロフト工事についても「ロフト工事4.6万円」、「電気工事7千円」、「ロフトはしご5万円」といった形で個別に記載されており、合計10.3万円という合計額がないため個々の金額のみに目が行ってしまう可能性がある点に注意が必要です。

住友林業の家の見積書出典

このページで紹介する住友林業で家を建てられた方の見積書は、日経コンストラクション2010年7月号、2012年4月号、2014年6月号の各雑誌に掲載されていた「まるごと公開 あの会社の見積書」をベースとしています。著作権の関係上、雑誌の記事や写真をそのまま引用することはできませんので、実際の見積書原本は雑誌をご覧下さい。大きな図書館等で読むことができます。

 

住友林業の住宅価格

住友林業で家を建てられた方の見積金額を「見積書の読み方まとめ方」に示した方式で集計した結果は下記の通りとなりました。

住友林業住宅価格一覧

画像がみにくい場合はこちらから大きな画像をダウンロードしてご覧下さい。

 

A.建物本体価格

住友林業の35坪から40坪程度で、A本体価格は2500万円~2800万円程度です。

諸経費は住宅のシリーズ等により、17万円~33万円、設計工事監督料は53万円~62万円、付帯工事は概ね100万円前後となっています。

ただし、住んでいた土地にあった家を解体して新たに家を建てた「住友林業Aさん」宅では付帯工事費用が68万円と他に比べて割安になっています。

B.オプション工事

住友林業の見積書では、このブログで言う「オプション」は「提案工事」として記述されています。

住友林業で家を建てる方の多くは住宅の内部造作にこだわりのある方が多い印象で、提案工事額が300万円程度の見積が一般に多く見かける見積となっています。

住宅設備のうち標準に含まれていないキッチンカップボード等の費用が20万円~30万円程度、また、外壁を良いものにした場合、差額が50万円以上になるケースが見られました。上記Aさん宅では外壁をシリコンベルアートSに変更することで標準との差額55万円が見積に計上されています。

この他、室内扉の変更、クローゼット内部造作の依頼等々、一つ一つは5万円前後の工事委が多い印象ですが、室内の多くの部屋でこれら工事を追加することで合計額は200万円から300万円になることが多いようです。

C.値引き

他のハウスメーカーでは例えば積水ハウスの場合、値引率は概ね上記住宅本体価格とオプション価格の合計の4%前後の割引率というように、割引率は総額にほぼ比例するのですが、住友林業の見積書に記載されている値引き率は最も値引き額が少なかった「住友林業Aさん」宅で4.4%(146万円)、最も値引率が高かった「住友林業Cさん」宅の場合、値引率が11.4%(309万円)となっています。

割引率は住宅の面積や本体価格との関係性も見られないことから、営業担当社、または現場の裁量による値引きが行われている可能性が考えられます。よって、強い値引き交渉を行うことで、高い値引率を得られる可能性が否定できません。概ね10%~15%という強気の値引率で交渉を開始して、10%前後の値引率に落ち着けるのが良いかと思います。何の根拠も無く10%以上の値引きを申し出ても、「そのような値引きは不可能」と言われる可能性が高いため、交渉の際には、最も値引率の高かった「日経コンストラクション2009年9月号」に掲載されている住友林業で家を建てられた方の見積書を営業担当社に見せて交渉すると良いかと思います。交渉の際はこのブログではなく、日経コンストラクション原本のコピーを推奨します。

E.坪単価

坪単価についても値引きの影響が大きく、住友林業Cさん宅では、値引き前の坪単価が69.1万円であったのが、値引き後には61.2万円まで減少しています。値引きの金額によって、数百万円単位で坪単価が変動してしまうため、坪単価による住宅価格の計算があまり意味を成さなくなっています。値引率によって、坪単価は61.2万円/坪~76.8万円/坪と変動が大きくなっています。値引率の相場を10%弱と仮定するならば、70万円/坪から75万円/坪で提案工事を含んだ住宅の建設が可能になると思われます。

F1.地盤関係工事

住友林業Aさん宅では鋼管杭施工により約200万円の地盤関係工事費用が発生しています。地盤についてはハウスメーカーを問わず、多額の費用が発生することが多いため、土地購入段階で十分な検討が必要と思います。

F2インテリア

住友林業Bさんはご自身でインテリアにこだわったとおっしゃっているとおり、インテリア金額が150万円と非常に大きくなっています。正直、日経コンストラクションに掲載されている写真だけでも、相当におしゃれなインテリアとなっており、照明などの金額が高かったと思われます。

住友林業との競合

住友林業と競合することが多いのは、積水ハウス、一条工務店といった印象です。積水ハウスは、最大手としてあらゆる住宅タイプをこなすのに対して、住友林業は「木の家」に特化しており、無垢材を使ったフローリング等では施工実績が多い印象を持っています。また、「本当におしゃれな家」、「格好良い家」といった、デザインや造作にこだわりがある方は、一度は住友林業の展示場を訪れてみると良いように思います。

まとめ

住友林業の住宅価格は、不確実な「値引き」による影響が大きく、一概にどの程度の金額で家が建つのかが言うことが難しいハウスメーカーとなっています。値引率にはどこかに上限があり、誰に決裁権があるのか、そしてどのように交渉を行っていくかが重要になってきます。

徒手空拳で10%値引きして欲しいというのではなく、日経コンストラクションで実際に掲載されている見積書で実際に10%以上値引きが行われている実例などを示しながらの値引き交渉が良いかと思います。

住友林業の家は「高い」という印象が強かったのですが、値引きの影響も有り、実際の住宅価格は他メーカーと大きく変わらず、概ね70万円~75万円程度でしっかりとした家を建てることができるようです。また、さらに追加費用を支払って本当にこだわりの家を建てる事もできるし、部分的に自分のこだわりを出すこともできる、といった様に自由度の高い家づくりが楽しめるように思います。ただし、お金もかかりますが。。。

見積書を比較してみよう1:住友林業 v.s 一条工務店 値段も坪単価も同じくらい?値引きがあれば・・・

もご覧いただければと思います^^

ハウスメーカー見積価格比較ページの目次
ハウスメーカーの見積書を元に、坪単価や値引きの実際を紹介しています。
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