積水ハウスで家を建てるのに必要なお金と値引き

こんばんは。さすけです\(^o^)/

このページでは実際に積水ハウスで家を建てられた方の見積書をベースに、積水ハウスの家の価格と「値引きの実際」について解説しています。

【このページは「ハウスメーカー別住宅価格、坪単価、値引きの実際比較」のサブページです】
以下のような疑問に答えられるよう内容を作成しています。
ハウスメーカーで家を建てた人の実際の見積金額が知りたい!
ハウスメーカーで家を建てる際、実際にどのような費用がかかるの?付帯費用って何??
実際にハウスメーカーで家を建てた人の感想が知りたい!

積水ハウスの家の見積書出典

このページで紹介する積水ハウスで家を建てられた方の見積書は、日経コンストラクション2010年7月号、2013年11月号の各雑誌に掲載されていた「まるごと公開 あの会社の見積書」をベースとしています。著作権の関係上、雑誌の記事や写真をそのまま引用することはできませんので、実際の見積書原本は雑誌をご覧下さい。大きな図書館等で読むことができます。

 

 積水ハウスの見積書を読む上での注意点

非常に詳細な見積書が作られており、外壁、躯体工事等々の金額が個別に示されるため、詳細な見積書を希望する人には良いと思います。

しかし、詳細であるが故に、家を建てようと考えはじめたばかりの人では見積の項目の意味を理解するのも難しいように思います。今回、複数のハウスメーカーの見積書を横並びに比較する際、最も理解が困難だった見積書は積水ハウスの見積書でした。

積水ハウスでも「標準」と「オプション」といった考え方は行われていると思いますが、見積書上は一体いくらの標準外使用を依頼したのかが読み取れなくなっています。

積水ハウスの見積書から一例を挙げると

<1> 躯体工事
1.基礎 1式 101万円
2.躯体 1式 381万円
3.躯体工事諸経費 1式 39万円

<2> 外部工事
1.屋根・附帯 1式 101万円
2.外装外壁・附帯 1式 273万円
3.外部開口・附帯 1式 101万円
4.外部工事諸経費 1式 38万円

<3> 内部工事
1.断熱・内装下地 1式 203万円

この辺でやめますが、上記は確かに他のハウスメーカーと比較して詳細な見積書となっています。しかし、全てが「1式」見積になっているのでそこに何が入っているのかは見積書を見ただけでは理解できません。個々に見積を出して欲しいと言うと出てくるのかも知れませんが、一般的に家を建てようと考えはじめたばかりの人にとっては、基礎の躯体工事が381万円という金額が妥当なものなのか、1式の中には水道配管は入っているのか?そういったことは全くわからず、あくまで個人的な意見としては、この見積いる?というのが正直な感想でした。部材名毎に見積が出てきて、工事費いくらとなっていれば理解できますが、工事カ所ごとに1式で金額を書かれても、そこに含まれているものも、その金額の妥当性も判断がつかないため、なんとなく「細かい見積書を出している体」を整えるための見積書のように感じました。ただ、この見積でも、「断熱施工」には200万円くらいがかかっているのだな、とか、電k設備が61万円だけど、情報設備に20万円で換気設備には21万円もかかっているから、情報設備が少し高すぎるな、とかそういった判断の材料にはなります。この見積の活用方法としては、気になった金額について担当営業により詳しく内容を聞くと言った使い方が良いと思われます。

また、積水ハウスでは、各工事に「諸経費」を計上しており、諸経費の金額が概ね8%程度のようです。

積水ハウスの住宅価格

積水ハウスで家を建てられた方の見積金額を「見積書の読み方まとめ方」に示した方式で集計した結果は下記の通りとなりました。

積水ハウス住宅価格・坪単価一覧

画像がみにくい場合はこちらから大きな画像をダウンロードしてご覧下さい。

A.建物本体価格

ここで掲載している見積書2軒の建物本体価格は、工事内訳書と呼ばれる書面に書かれていた価格から明らかなオプションを差し引いた価格となっています。

積水ハウスの見積書では他のハウスメーカーで言う「オプション」に関する明確な書き分け行われていないため、追加工事を依頼した金額も建物本体価格に含まれている可能性があります。

その他の諸経費は15万円前後、設計工事監督料は特に記載がなく、各工事に含まれる「諸経費」に含まれていると思われます。付帯工事については74万円と140万円で有り、他のハウスメーカーと同程度の金額となっていました。

B.オプション工事

先にも書いたように、積水ハウスの見積書ではいわゆるオプションや追加工事と言った明確な切り分けが行われていないため、オプションに計上したのは明らかに追加工事と分かる付帯工事における「その他工事」のみをオプション工事に計上しました。

C.値引き

2010年7月号の日経コンストラクションに掲載された積水ハウスの見積書には値引き額に関する記載がなく、見積書からも値引き額が不明でしたので、値引き額をゼロとしました。ただし、何らかの事情で値引き額が伏せられていると予想されます。

一方の2013年11月号の日経コンストラクションに系されていた見積書では、81万8千円の値引きが行われていることが確認できました。値引率は4.1%でした。

積水ハウスの値引き方式は、最初に述べた工事内訳書の費目毎に値引きを計上していく方式を採っており、躯体工事から47700円を値引き、躯体工事諸経費から3816円値引きという形で「値引きの積算」が行われます。これによって、値引きが行われていない工事なども明らかになるため、顧客側としては値引きが行われていない理由などを聞きやすくなっています。

ただし、細かく値引きが積算されている一方で、ネット上で公開されている見積金額や値引き金額等の情報を総合的に判断すると値引率は工事内訳書記載価格の3%~5%の範囲に固定されていることから、一般的な住宅の場合値引率は5%以内であると考えて良いかと思います。会社としての値引率の限界値が決定していることがうかがえることから、10%の値引きをして欲しいなど、無理な値引き交渉を行ってもうまく行く可能性は低いと言えます。値引き交渉を行う場合は、金額の高い工事、例えば外壁等を初期の段階では標準的なものを選択しておき、値引き交渉の段階で、追加的な工事を依頼する代わりに値引きを行って欲しいと申し出るなど、「工事内訳書」で値引き額が積算されることを逆手に取った交渉が良いかと思います。または、設計打ち合わせ段階で高額な追加工事を依頼する段階で値引率を口約束でも良いので、設定していくなど、積算になじみやすい値引き交渉が良いと考えます。逆に、ざっくりとした値引き交渉は行いにくいと思われます。

E.坪単価

積水ハウスは商品選択肢が多いため、坪単価を一概に述べることはできませんが、今回のお宅2軒では値引き後の坪単価は35坪で71.2万円/坪(シャーウッド・パーソナルオーダーメイドモダン)と約30坪で64.6万円/坪(フィーマ)となっており、ブランド力が高いため値段も高いと考えてしまいがちですが、大手ハウスメーカーの中では金額的には安い部類に入ると言えます。

そのため、いわゆる大手ハウスメーカーで家を建てることを前提に考えている場合には、一度は訪れても良いハウスメーカーと思います

 

F2インテリア

今回参考とした見積書ではインテリアに関する記述はななく、一部床暖房等の冷暖房設備のみを計上しました。

広さ約10畳のリビングに床暖房を設置するのにかかった費用が124万円と記載されており、単純に床暖房を希望する場合は、一条工務店等の床暖房が割安に思えます。

積水ハウスの競合

積水ハウスの商品展開は他のハウスメーカーを圧倒しており、あらゆるハウスメーカーと競合していると思われます。

木造と鉄骨の両方を手がけている大手ハウスメーカーは積水ハウスのみだという点からも、その商品力の高さがうかがえます。

まとめ

積水ハウスの印象は「平均的な住宅を割安に建てる」ことにこだわりがあるように思います。良くも悪くも、平均からずれた施工を依頼すると割高になってしまいますが、平均的な性能、平均的な外壁を求める場合には、他メーカーよりも割安に家を建てられると思います。

家づくりにおいて「平均」というと、悪い印象を持つ方もいらっしゃるかも知れませんが、平均というのは「多くの人が選択して満足しているコストパフォーマンスが高い基準」とも言えます

例えばデザインに特化すれば、個別に詳細な検討が必要になり特殊な施工などが必要になることもありますから、結果的に僅かな平均からのずれが多くのコストを必要とする結果になります。結果としてコストパフォーマンスの悪化につながることになります。積水ハウスの家はそういう意味で、最も満足度の高い「平均」を基準とした施工を得意としている印象を持っています。

逆に、「平均」からずれたこだわりを持つ方が積水ハウスで家を建てようとした場合、積水ハウスはあらゆる意味で高い技術力と商品力を有しているため、対応をしてくれる可能性はありますが、割高になってしまう可能性があります。例えば、デザインや「木」にこだわるようなケースでは住友林業を選択した方がコストパフォーマンスが高くなることがありますし、高断熱高気密施工のような住宅の「性能」に特化した家の場合は一条工務店の方がコストパフォーマンスが高くなっています。

また、商品力が高く、どのハウスメーカー、中小工務店で検討をするにしても積水ハウスの展示場を訪れてみることは多くの点で参考になるかと思います。ただし、積水ハウスの展示場は「平均」ではできていないので注意が必要です^^;

平均的であるということは、裏を返せば「欠点が少ない」とも言えますので、特殊な要望を持たない方にとっては妥協も少なくて済み、満足度の高い家を建てることができると思います。このような「平均」を追求しているからこそ、多くの消費者に選ばれ長年にわたってトップの座に君臨しているように思います。

積水ハウス v.s. 一条工務店 王者の貫禄値引きは少なめ!?:見積書を比較してみよう2

もご覧いただければと思います^^

ハウスメーカー見積価格比較ページの目次
ハウスメーカーの見積書を元に、坪単価や値引きの実際を紹介しています。
坪単価とは?家を建てるのに必要な費用項目一覧
一条工務店積水ハウス住友林業
セキスイハイムタマホーム桧家住宅
大和ハウスミサワホームアキュラホーム
アエラホームトヨタウッドホームユニバーサルホーム
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