Yahoo知恵袋に「防蟻の件で解約を考えている」と質問されたasi_elle_spiさんへ!!!

こんばんは。さすけです。

本日は、完全な私信です。。。

 

昨日、Yahoo知恵袋でasi_elle_spiさんと言う方が「i-smartで契約する際、担当営業より1Fの全部の木材がACQ加圧注入材で施工されると説明されていたのに、実際にはACQ加圧注入木材が使用されているのは一部であることをブログを読んで知り、解約を考えている」という内容の投稿がある事を知りました。

 

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内容を読むと、私が書いた「私は一条工務店に怒っています!防蟻材が加圧注入されていない!!そんな馬鹿な(゜д゜)」を読まれたのだと思います。

Yahoo知恵袋の回答欄に投稿しようとしたのですが、回答期限を過ぎているとのことで回答が行えませんでした。

私の意図がうまく伝わっていない部分があったように思っており、コンタクトを取らせていただきたく、ブログの記事として投稿させていただくことといたしましたm(_ _)m

普段ブログを読まれているとのことでしたので、この記事が目に付くことを願っています。

批判記事を書いた意図

私が防蟻に関する記事を書かせていただいた意図は、一条工務店の防蟻処理に対する批判ではなく、一条工務店の顧客への説明のあり方に対する批判であったことをご理解いただきたく思っております。

一条工務店i-smartの防蟻に関する考え方についてはこちらの記事に詳しく書いてありますので、お読みになられていないようでしたら是非ご一読いただければと思っております。

私自身は一条工務店の防蟻に対する考え方や施工方法そのものは非常に優れたものであると考えていますし、一般的なハウスメーカーと比較しても十分に高い性能を有していると考えています。

お伝えしたいこと

asi_elle_spiさんが解約を考えた経緯が、「一条工務店の防蟻性能」に対する不安からのものであるようであれば、是非とももう一度考えていただく事をお願いしたく思います。防蟻性能自体への疑念として私のブログを取られえられてしまいましたら、それは私の文章能力に問題があったためです。そのように感じさせてしまったならば大変申し訳なく思っています。

本来であれば、一条工務店が asi_elle_spiさんに適切な回答をすれば良いと思うのですが、それもままならないように思いましたので、私が書いた記事に基づくものでもありますので、私の考えを書かせていただきたく思います。

 

私の理解では、ACQ加圧注入に比べてニッソーコートAW、アリピレスを使用した木材の防蟻対策は性能上劣ると言うことはないと考えています。むしろ、中期的(10年から20年)なスパンで見た場合にはアリピレスやニッソーコートの使用によって、ACQ加圧注入だけの住宅に比べて防蟻性能は高くなっていると思います。

ただ、ACQは営業さんがおっしゃっていたとおり、75年の耐久性を謳っていますが、ニッソーコートやアリピレスと言った薬剤の長期耐久性はそこまで長くないことも事実と思います。上記批判記事では「6-7年で防蟻性能が無くなってしまうんじゃないの?」という攻撃的な書き方をしていますが、それはあくまで極端な批判例であって、あくまで私の直感ですが実際の耐用年数は20年程度であろうと考えています。正しい情報は一条工務店からの回答待ちの状態にあります。

 

では20年でその後はシロアリの被害に晒されるのか?というと、10年程度に一回の防蟻の再処理を継続することで、住宅をシロアリから保護すること自体は問題なく行えるとも考えています。75年と聞いていたのが10年ではやはり話が違うという気持ちはごもっともとも思います。

 

では、なぜ防蟻剤を変更したかというと、asi_elle_spiさんが書かれている通り、それまで使用していたベイツガからホワイトウッドであるSPF材の使用に切り替えたことに伴う対応であろうと思います。

i-smartが発売される以前のi-cubeでは内壁材を含めてベイツガを使用していたと認識しています。ベイツガはスギの仲間になり、ACQ加圧注入が行いやすい木材になっています。しかし、その後、ツーバイ工法で一般に使用されているSPF材の使用に切り替えが行われました。切り替え理由は、木材の不足やコストへの対応を目的とした変更であろうと考えています。ただし、ACQは「加圧注入」という特性から雨ぬれなどに強い防蟻処理の方法であるため、現時点でも雨に濡れやすい外壁周りや軒下はベイツガを使用して加圧注入ACQが使用されています。SPF材は雨ぬれの可能性の低い内壁側に使用されています。

 

SPF材は加圧注入が行いづらい木材であるとされており、仮に加圧注入の装置に入れたとしても、ACQが内部に浸透にくくなっていると聞いています。そのため、SPFへのACQ加圧注入という選択を行えなくなってしまったのだろうと思います。そこで、SPF材に向いた防蟻の考え方として、アリピレスとニッソーコートによる防蟻に変更されたのだろうと推測しています。

もちろん、実際には加圧注入されないけれども形式上、SPF材に加圧注入をして販売することはできたと思いますが、一条工務店がそのような行為をしなかったという点は高く評価しています。

以上の経緯を推測するに、一条工務店が取った防蟻の施工方法の変更自体は合理的なものであって、間違った対応とは思っていません。上記はあくまで私の推察であり、一条工務店の正式な回答を受け手のものではありませんので、正しい情報は一条工務店に確認していただきたく思います。

 

75年持つことが必須か?

ACQ加圧注入は75年の耐久性があると謳っています。しかし、現実的な問題として、日本の家屋で75年間住み続ける家というのは多くないことも現実です。

早稲田大学の鎌谷直毅氏らの研究によると、日本における住宅の平均寿命は年々延びてはいるものの、75年持つ家というのは全体の全体の4割に満たないとされています。

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そして、これはあくまで建築物としての寿命であり、通常は世代交代や社会的要請(区画整理等)により、住宅の平均的な残存期間ははるかに短くなると思われます。25歳で家を建てて、家を建てた方が寿命を全うするまでの期間を考えると50年から60年間住むことができる家にできれば十分であろうと、私は考えています。

もちろん、社会のあり方、都市のあり方として、ヨーロッパ式に数百年にわたって住宅を使用し続けるという社会のあり方も考えられるとは思いますが、地震の多さや夏期の湿度の高さなどを考えると、現時点の日本ではあまり現実的な選択ではないように思われます。

また、ACQ加圧注入材だけが75年持ったとしても、基礎の耐久性、防腐防蟻さされていない2F部分の木材の耐久性、といったように他の部分に不具合が出てくる可能性が高いようにも思っています。そのため、75年というのはあくまでACQ加圧注入材という1つの部材の性能の一指標に過ぎないと考えてもいます。

もしも、本当に70年から100年の住宅寿命が必要であれば、長期寿命を前提として設計をされた住宅を選択することが重要になってくるかと思います。

数十年というスパンで考えた場合は、一条工務店の家であったとしても様々なメンテナンスは必須になってくると思います。そのようなメンテナンスの一つとして防蟻のメンテナンスも必要になると言うことだと思います。

上記の観点から、ACQ加圧注入でないことは直ちに住宅性能の劣化加速を示すものではないことをご理解いただければと思います。

ではなぜそこまで一条工務店を強く批判したのか?

防蟻性能自体に問題が無く、75年持つという宣伝文句にもそこまでのこだわりを持っていないのに、なぜそこまで強く一条工務店を批判する必要があったのか?と疑問に思われるかも知れません。

もしかすると、このような考えは一条工務店の内部の方にこそ当てはまるのではないかと思っています。しかし、私はこの件に関して、私の批判の度合いは弱すぎるものであったと感じていますし、防蟻処理の説明の仕方に関して一条工務店を強く批判したことにはなんの問題も無かったと思っています。

 

i-smartで家を建てられた方の多くが、1F部分がシロアリに長期に強い耐久性を有する加圧注入ACQで施工されていると考えているとします。これは明らかな誤認ではありますが、10年、さらには20年程度は実際にシロアリを防いでくれるので、加圧注入ACQであってもなくても、性能上大きな問題は生じません。

しかし、建築から20年が経ち、シロアリのようなものを見かけたとします。そのとき、自分の家は75年の耐久性を有する加圧注入ACQで施工されているのでシロアリの被害は出ないはずだ、どこからか1匹だけやってきただけだろうと思ってしまったらどうでしょうか?さらには、建築から30年を経て、防蟻性能自体は劣化し防蟻能力が無くなった家に、「シロアリ点検」の案内が来たらどう思われるでしょうか?そして「うちは75年の耐久性を有する加圧注入ACQで建てているからシロアリ点検はいらないよ」と断ってしまったとしたら、、、しかし、実際には防蟻性能は劣化し、家の柱にシロアリが巣くっていたとしたら、、、

正しい説明さえ行われていれば、そして、ニッソーコートやアリピレスの性能保持期間を正しく知らせてくれてさえいれば、防ぐことができるであろう被害を防ぐ機会を失ってしまうことになるのです。

20年も30年も先の話は関係ないと考えるかも知れません。既に延長保証期間も終了しており、現在一条工務店で働かれている方の多くも定年を迎えるほどに長い長い先の話です。20年、30年後の一条工務店が仮に存在していたとしても、その時点で20年前、30年前の話をされても「そんな昔のことを言われても困る」といった対応になるでしょう。。。当然です。

しかし、20年、30年を経てもなお、私達はそこに住んでいる可能性が高いのです。

一条工務店には関係のない話であっても、私達施主にとっては20年、30年経てもそこで生活をし続けなくてはならないのです。20年、30年先も一条工務店が補償し続けろと言うことではありません。むしろ補償してくれるのならば、どんな間違った説明をしてくれても構いません。しかし、実際には何十年も先まで一条工務店が補償してくれることはありません。すなわち自分たちでメンテナンスをしていかなくてはいけないのです。だからこそ正しい説明が必要なのです。

 

現時点で、正しい情報をきちんと伝えてくれていさえすれば防げる将来の被害を、一時的な宣伝、説明のし易さ、などという安易かつ傲慢な理由によって省くべきではない、というのが私の考えです。

施主の大半はそこまで一条工務店の説明を真に受けていない、という考えもあるかもしれません。しかし、直近3年間に一条工務店が建てた家の戸数は3万戸近いと思います。何も処理しなければ、30年後にシロアリ被害に遭う家が仮に1%であったとしても、300戸の家がシロアリ被害に遭います。そこに、何らかの自然災害が重なれば、けが人、さらには死者を出すことだって考えられる、それぐらいに重大なことだと思うのです。

今、現時点では「詐欺」という程度の批判で住んでいますが、一歩間違えば「人殺し」と批判されてしまうことさえあるのです。法的には問題はないでしょう。でも、それくらいに重要な説明なのです。

注:実際のシロアリ被害の実態調査では、家屋の3分の1がシロアリ被害に遭っている((社)日本しろあり対策協会 広報・編集委員会:シロアリ被害実態調査報告,  2002. )というデータも存在しており、1%という仮定はニッソーコートなどの効果を考えて、あえて極端に過小な評価を行っています。

 

一般には安全安心には高いコストを支払うことが求められます。無制限にコストを掛けることはできませんし、コストは施主が負担するわけですから、無制限に安全安心を求めて欲しいと言うことでもありません。しかし、「説明をきちんとすること」にはほとんどコストがかからないのです。それをないがしろにするような行為は、安易に受け入れて良いことではない、と私は考えています。

一条工務店を批判したもう一つの理由

このような理由は私の傲慢さ故であるかも知れませんが、一条工務店の営業さんが正しい説明を行う一つのきっかけとなって欲しい考えたのが、一条工務店の説明のあり方について強い批判を行ったもう一つの理由になります。

先に書いたとおり、私は防蟻に関する説明を丁寧、かつ正確に行う事は、私達施主が将来問題に直面した際に、適切な判断と行動を行うために必要なことと思っています

そのためには、できる限り迅速に一条工務店の営業さんが正しい説明を行ってもらうことを望んでいました。

一つの手段としては、私がお客様相談室に一条工務店の多くの現場で間違った説明が成されていると指摘する方法があります。通常であれば、この方法が最も穏便な方法になるかと思います。しかし、実際に適切な説明が行われるようになる保証は全くありません。

そこで、考えたのが「ブログで強く批判する」という方法でした。

私のブログは幸いにして、一条工務店で契約してくださっている多くの方に読んでいただけています。

仮にお客さんのうち10人に1人の方が読んでくださっており、私のブログでi-smartでは1Fの全てにACQが使用されていると言う情報は間違えている、ということを知っていたとします。

一条工務店の営業さん達は、住宅営業マンとして仕事をしている以上、営業がお客さんに嘘をついてばれてしまった場合に損なわれる信頼の大きさは十分に理解していると思います。

そのため、仮に10人に一人でも、「その情報は間違えている」という指摘を行う人がいたら、営業マンはどのような行動に出るかは明らかです。

営業マンにとってはどのお客さんが正しい情報を知っているかわからないわけですから、自ずと選択肢は「正しい説明を行う」という行動に絞られてしまうのです。

営業さん自身が私のブログを読んでいなくても、そして、一条工務店本体から指示がなかったとしても、お客さんから質問が多くされたり、指摘が行われる状態になれば自然と正しい説明が行われるように変化していくはずであると考えました。

結果的に、一条工務店の営業さん達は「ACQが1Fの全ての木材で使用されている」という間違った説明をし続けることが不可能になり、正しい情報が説明されるようになると考えました。これが、私が一条工務店を強く批判したもう一つの理由になります。

 

以上のような考えから、上記の私のブログ記事では一条工務店に対して「詐欺」という言葉まで用いて、かなり強い批判を行った、というのが私の批判の意図であり、本心です。

 

説明不足が解約のきっかけならば

一条工務店の営業マンが「1F全部ACQ加圧注入で施工します」と言っていたのに、実際は「一部しかACQ加圧注入材が使用されていなかった」ということで、営業マン、そして一条工務店に対する信頼を失ってしまい、解約をお考えになることになったということであれば、それは仕方ないことと思います。

 

特に、営業さんは「実際には全てが加圧注入がされていない」ことを知っていたにもかかわらず、「全てACQ加圧注入」と説明していたならば、その意図がなんであれ一定の過失があると思います。

 

また、加圧注入材であれば本来不要であった定期的なシロアリの点検と防蟻剤の定期的散布が必要になるという情報を隠していたことは信頼関係を損なう行為であるのは間違いありません。

一条工務店の家では、75年間持つはずのACQ加圧注入で家を建てたはずなのに、10年後の点検で防蟻剤の再施工を進められるのは有名な話です。。。個人的にはこれはだまし討ちと思っており、本来であれば、なぜ防蟻の再施工が必要になるか、を事前にキチンと説明すべきと思いますが?

 

上記のように一条工務店が信頼を損なうような行為をしたことをきっかけとして、解約を考えたと言うことであれば、解約になんら問題はないと思います。

その際に、質問にあった解約手数料がどの程度かかるのかは、私にはわかりません。しかし、一つ言えるのはゼロにすることは難しいのも事実と思います。

 

仮に、「防蟻処理をしているから安心です」と説明しておきながら、実際には防蟻処理が全くされていないと言うことであれば、これは明らかな契約違反です。

しかし、今回の件を外形的に見れば、「ACQで防蟻処理をしています」と説明しながら、実際には異なる薬剤が使用されていた、そしてその薬剤は耐久性は劣るものの、一般社会通念上十分長期の防蟻性能を発揮するとしたならば、重大な違反とするのは難しいように思います。

知恵袋の回答では、弁護士を立てて、などと書かれていた方もいらっしゃいましたが、私のこれまで聞いている話の範囲では今回のケースの解約では費用負担をゼロにすることは難しいかとは思いますが、減額の交渉は十分に行う余地があると思います。費用負担を減額した上で解約をすれば、弁護士を立てるよりは安く解約が可能ではないかと思います。ここで重要となるのは、asi_elle_spiさんが一条工務店の営業マンに対してどこまで「防蟻性能」に関する質問していたかが鍵になると思います。

 

旧住宅がシロアリ被害に遭っての建て替えなどのケースで、防蟻性能というのがハウスメーカー選定で重要な項目となっており、そのことを営業マンに十分に説明していたにもかかわらず、営業マンが「1F部分は全て加圧注入ACQです」と説明していたのであれば、騙されたと言っても過言ではなく、法的な問題は別として信義上重大なルール違反ですから、強く交渉して良いケースと思います。

しかし、もしも、これまではシロアリに関する質問は見学などの際に少し聞いただけで、その際に「1F部分は全て加圧注入ACQです」と回答されたという話であれば、これは非常に微妙なケースで、その行為が良いか悪いかは別として、営業マンとしても細かく説明をしてもお客さんに興味を持ってもらえないだろうという、営業マンとしての職務上の判断として、「1F部分は全て加圧注入ACQです」と言った可能性も否定できなくなります。このケースですと、一条工務店の説明を強く批判して解約の交渉を行う事は必ずしも得策ではないかも知れません。

解約に際しては、印紙代、図面1枚あたりいくらという設計料、地盤調査費用、打ち合わせに要した営業費用などが請求されるようです。  これらの費用が初期に支払った100万円から差し引かれて返還されるかと思います。

 

Yahoo知恵袋の回答について

今回Yahoo知恵袋に質問をされ、複数の回答が帰ってきているのを拝見させていただきました。

知恵袋自体はたまに拝見させていただくのですが、回答は非常に多くの間違った情報や、ある種の意図を持った回答が頻繁に行われている場所でもあると認識しています。そして、何よりも「無知に基づいた善意」が多く行われているのも事実と思います。しかし、そのような回答が含まれることこそが「知恵袋」という存在そものもでもあろうと思っています。もちろん、豊富な専門知識に裏付けされた回答があることも事実ですが、ある種の玉石混合状態から正しい回答を見つけ出すというのは難しい作業のようにも思います。

 

私自身は、そのようなやり方は必ずしも悪いこととは思っていませんが、知恵袋において、自社の営業活動をしている方も複数いらっしゃいます。

カテゴリマスタになられていますし、ご自身のプロフィールにもしっかりと書かれているのでお名前を出させていただきますが、回答者に「kamapan_2006さん」 と言う方がいらっしゃいます。高断熱高気密や住宅性能に関して非常に詳しい知識をお持ちで、回答も的確である事が多いと感じています。kamapan_2006さんは「新住協」という高断熱高気密に関するグループの会員であることをプロフィールでも書かれており、「一条工務店で契約しようか悩んでいる」という投稿のほぼ全てに回答されており、要約すると「一条工務店の家は性能は良いけども値段が高い、もっと安く高断熱高気密の家を建てる方法がありますよ」ということを回答されています。紹介されるのは当然、「新住協」になります。

kamapan_2006さんご自身が新住協の会員であり、また、ご自身も新住協を高く信頼されていることから、当然の回答と思いますし、間違った回答ではないと思います。むしろ、回答は適切なものも多く、また丁寧なものと思います。しかし、見方によっては自分の所属するグループの営業活動ではないか?という視点を持たれるのも当然とは思います。

私が言いたいのは、このような活動が良いとか、悪いと言うことでは無く、回答者には個々に属性があり、また、考え方も大きく異なる回答者がいることは十分に知っておくことが必要であろうと思います。

そして、属性や考え方の違いがあるというのは、ブログを書いている私に関しても同様です。

先の防蟻に関しても知恵袋では「国産材」を使っていれば安心という回答がなされていましたが、私はこの考えには否定的です。SPF材と国産の杉材を比較すれば、国産の杉材の方がシロアリに対する耐久性は高くなります。しかし、薬剤による防蟻処理されたSPF材と国産の杉材や檜材を比較すれば、薬剤処理されたSPF材の方が防蟻性能が高くなると思っています。

また、シックハウスと書かれていましたが、シックハウスの原因は揮発性有機化合物であり、ACQは化学物質であるけども、有機化合物でも揮発性もないのでシックハウスとは本質的に無関係です。

他の方の回答には「まだACQ加圧注入なんてしていることが信じられない」、「万が一雨漏りしてその雨染みが室内にでてきて、それを誤って子供がなめる…なんて事態が発生したら建築屋は必ずこういう『想定の範囲外』…そんな家、私は住みたくないけどね。」と回答されている方もいらっしゃいましたが、想定の範囲外などと言うことはなく、ACQ自体は雨で析出した程度の量を子供が舐めたとしても、毒性学的には人体に対する影響はほぼないと言えます。

このような回答は、この方だけではなく、化学物質=不安=健康に害がある、という非常に非科学的、かつ、単純な図式による回答と理解しています。この回答をされた方は、善意からの回答であろうとは思いますが、科学的であるとは言えません。

そして、「無知に基づく善意」は悪意に基づいた行為よりも問題を難しくすることがあります。無知に基づく善意は非常に批判しづらく、似非科学はその思考過程が科学的または論理的ではないため、論理的、科学的な批判が困難なります。結果として、科学的に否定できないものは科学であるという、間違った理解をされてしまうことがあります。もちろん、私自身が「無知に基づく善意」を振りまいている可能性も十分にありますので、その点は読まれた方に判断しただくしかありません。同様に「大手ハウスメーカーなんてそういうもの」という回答もしばしば見つけますが、これもなんら根拠の無い批判と思います。

 

今回の回答にはそのようなものは無かったと思いますが、一条工務店関連の質問とその回答を見ていると、おそらくi-smart自体を見たこともないのだろうな?と思うような方が、ことさら自分の考えが事実であるかのように回答されているのを見かけることがあり、そのような回答を「ベストアンサー」にしてしまっている方もいらっしゃいます。

結果的に、「実際の所」がよく分からないまま、間違った情報に踊らされてしまうのは質問した側にとって求めるものではないのではないか?という疑問を持っています。

 

最後に・・・

私はブログで、強く一条工務店を批判することがあります。

ブログを読んで「一条工務店と解約をすることに決めた」という話を伺う機会もあります。。。。

ハウスメーカーや工務店を選択する権利は、家を建てられる方自身の専権であり、誰にも犯されるべきものではないと考えています。その点から、仮に私のブログを読んでいただいて解約に至ったのだとしたら、その判断材料を提供できたと言うことを嬉しく思っています。

 

しかし、私の文章能力、理解力、論理展開、そして知識の限界によって、私が本来伝えたいこととは違う意図に基づいて、解約に至ってしまうケースが存在するのも、また事実と思います。これについては非常に申し訳なく思う一方で、一条工務店以外にも多くの素晴らしいハウスメーカーや工務店が存在するのも事実であり、その方にとってより良い選択が行える事を願っています。

一条工務店のことなどは知ったこっちゃありませんが、ブログを読んでくださった方の判断の一助となることができ、最終的により良い判断が行うための一助となれればと思っています。

逆に、私のブログを読んでいただいたことをきっかけに「契約を決めた」と仰って下さる方もいらっしゃいます。これは本当に嬉しいことです。ただ、私自身がこのようなことを言うのもおかしな話ですが、私の考えに惑わされないでいただければと思っています。

 

無責任だと思われるかも知れませんが、私は私が興味を持ったこと、考えたこと、そして好きなことを書いているだけに過ぎない、という点だけはどうか忘れないでいただけると幸いです。

そのようなことを踏まえて、私のブログが契約や解約、そして家を建てる過程で起こる様々なことの一助とさせていただくことができたのならば、本当に嬉しいです\(^o^)/

そして、最後にもう一つ言わせて欲しいのは、散々いじめてしまいますが、私は一条工務店のことを結構気にいっていますし、一条工務店に建ててもらった家に満足しています^^

この記事をasi_elle_spiが読んでくださることを願っています。

【追記: 2014/08/03】無事にasi_elle_spiとコンタクトをとることができました。私が書いたことを違った形で捉えてしまったということはなく、内容を十分にご理解いただけた上での質問であったことがわかりました。そのことが確認できて本当に安心いたしました。asi_elle_spiさんどうもありがとうございましたm(_ _)m