高気密高断熱住宅に全館床暖房は不要だ!(下):一条工務店と床暖房、必要・不要という不毛さ

一条工務店にひとこと, 床暖房

こんばんは。さすけです\(^o^)/

2回に渡って、「高気密高断熱住宅に全館床暖房は必要なのか?」という疑問について考えてきました!

高気密高断熱住宅に全館床暖房は不要だ!(上)
高気密高断熱住宅に全館床暖房は不要だ!(中):床暖房の欠点

結果は、快適性の観点から、全館床暖房ならば高断熱高気密住宅にするのが良さそうだという結論になりました。

これまでの2回は一条工務店に限らず「高断熱高気密住宅」について書いてきました。今回は一条工務店に焦点を当てて書いてみたいと思います\(^o^)/

一条工務店と全館床暖房

ある意味一条工務店の代名詞となっていると言っても過言ではないのが、「全館床暖房」だと思います。

私も含めて多くの方が「全館床暖房」に魅力を感じて一条工務店に興味を持ったり、契約されていると思います。

しかし、一条工務店は全館床暖房を一生懸命アピールしては居るのですが、前回、前々回に書いたようにデータなどに基づいて「全館床暖房の魅力」であったり、「一条工務店が全館床暖房を実現するための工夫」についてま~ったく説明してくれません!!イヤガラセカ!!

でもね。私が自分の家を施工していく過程を見学していると、一条工務店は結構色々と工夫をしているんですよ。。。というか、非常に論理的に「全館床暖房」を考えているように思うのです。

一条工務店の床暖房に関する工夫

床下への熱の逃げ

前回、ヒートポンプ式床暖房であればエアコンと同程度に効率が良いという話を書かせていただきました。しかし、必ずしも同じではありません。

通常のエアコンは空気を直接暖めます。それに対して、床暖房は床を暖めてからその熱で空気が暖まります。

一条工務店の家は基礎断熱ではありませんから、1Fの床暖房が暖めた床の上側に熱が伝わればその熱は部屋を暖めるのに使われますが、当然下側にも熱は逃げてしまいます。床暖房の効率が悪いとされる理由として、この熱が逃げてしまうことを挙げている例もあるのです。

このことは私自身監督から聞くまで知らなかったのですが、一条工務店の家は壁の断熱材としてはEPS(ビーズ法ポリスチレンフォーム)という断熱材が使用されています。しかし、床下部分だけは硬質ウレタンフォームという別の断熱材が使われています。

なぜこのようなことをしているのか?と疑問を持つかと思いますが、これこそが「床下への熱の逃げ」対策なのです。

硬質ウレタンフォームの断熱性能はEPSの1.7倍とされています。床下部分に断熱性の高い断熱材を使うことで、床暖房が発した熱を床下に逃がさないように工夫がされているようです。ちなみに、一条工務店の家は寒冷地では、壁部分の断熱材にもEPSではなく硬質ウレタンフォームを採用しているようです

じゃあなぜ寒冷地以外はEPSを使っているのか?というと、これはおそらく値段の問題と思います。EPSに比べて硬質ウレタンフォームは値段が若干高い部材になります。コストパフォーマンスを考えたとき、寒冷地以外は硬質ウレタンフォームではなく、EPSを採用した方が顧客メリットが高いとの考えに基づいているのだろうと推察します^^

一条工務店の坪単価は寒冷地の方が関東地方などと比べて高くなっていますが、これはEPSの代わりにウレタンフォームを使っている事なども理由と思います。

こう言うちょっとした気遣いというか工夫って、もっとお客さんにアピールして良いと思うのです。

銀世界

一条工務店で家を建てる方にはおなじみの床暖房パネルを張ったばかりの「銀世界」

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はおなじみと思います。このアルミシートなんでこんなものが張ってあるかって考えたことありますか?

これは私も聞いたわけではないですし、別に一条工務店だけではなく、床暖房を施設する場合はアルミシートを敷くものなんだと思いますが、このアルミシートは熱伝導率が高いアルミを敷き詰めることで床全体に熱を伝わり安くすること、そして、室内の遠赤外線が情報に反射して部屋を暖めやすくするために敷かれているのだと思います。

ただ、1Fの床にアルミ箔なんて敷いたら熱伝導率の高いアルミをつたって、床下にも熱が逃げてしまいそうなイメージがあります。実は、そんなことは無いのです。。。

こちらのグラフをご覧下さい。

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出典:静岡大学 中山 顕

上記はアルミ箔の反射率を光の波長毎に分析した結果を取りまとめたグラフです。縦軸が反射率になっています。

アルミ箔って何となく、光を反射するイメージはあると思いますが、人間の目に見える可視光よりも赤外線の方がより反射しやすいと言うことがわかると思います。

床暖房の配管から発せられる熱は熱として伝わるものと赤外線として放射されるものがあり、その放射された熱はアルミ箔で反射されて上方、すなわち室内に多く反射するようになっているのです。

こういったことって、建築関係者にとっては当たり前の事なのかも知れませんが、私達施主にとってはそんなことはあまり知らないと思うのです。「アルミシートを敷く」っていうのもやっぱり工夫なんだと思うんです。

床暖房の配管経路

これは多分、ソフトなどを使ってやっているんじゃないかと思うのですが、床暖房の配管経路って結構良くできていると思いませんか?

床暖房の配管は継ぎ目をなくすために1本の配管でヘッダーパネルと繋がっています。要するに全ての配管経路は一筆書きの線になっているんです。

ヘッダーボックスからは確か10本の配管が出ていたので、10本の線が重なることがないように配管を引き回さなくちゃいけないんです。

実際、我が家の床暖房の配管経路は

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こんな感じになっています。上記は1Fの配管経路です。結構複雑ですよね。。。

リビングだけの床暖房であれば大して難しくはありません。でも、トイレも含めて全館にくまなく配管を這わせつつ重なることがないように一筆書きの線を描くのって結構大変だと思うんです。そんなこともほとんど説明してくれないですよね。。。それに、部屋をまたがって配管が通るカ所が多くなれば配管を潰してしまうリスクも高くなります。そうならないためには、配管を保護する部材も必要になるでしょう。。。実際一条工務店の床暖房では、部屋をまたがる配管には配管をガードするための部材が使用されています。

こうして、細かな工夫を見ていくと切りが無いくらいに全館床暖房を実現するための多くの苦労や工夫が垣間見れると思うのです。

これはご存じの方も多いと思いますが、一条工務店の畳はい草じゃなくて和紙でできていますが、これも「和室を床暖房」するための工夫です。。。

全館床暖房のインパクト

一条工務店では当たり前のように全館床暖房を販売しています。しかし、これってある意味異常なことだと思うのです。

表に出てくることがない一条工務店の開発者は相当に苦労をして来たのではないかと思うのです。

床暖房リフォームをしている業者さんのサイトに床暖房の種類別の床暖房採用数が掲載されていました。

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あくまで一業者さんの例ですので一般化はできませんが、2010年度に床暖房を施工したお宅396件中、一条工務店が標準としているヒートポンプ式床暖房の採用数は25件だけでした。全体の6%程度に過ぎません。。。その理由は「初期費用が高いから」です。

この例はリフォームですから、新築の場合はもう少し違ってくるのかも知れませんが、床暖房の値段は面積がある程度広くなると100万円程度になってしまいます。

私が他のハウスメーカーで15畳程度の部屋にヒートポンプ式床暖房を施設した場合の値段を聞いたら150万円程度と言う回答が帰ってきました。。。そんな金額言われたら、じゃあエアコンでいいかな~ってなっちゃいますよね。

一条工務店は、その床暖房を標準としてしまっているのです。床暖房の値段が高いのはヒートポンプのための室外機などの装置と施工に掛かる費用です。

ヒートポンプ式の室外機とエアコンはこみこみで数十万円程度と思います。同機種を年間1万台購入する契約をしたら。。。そりゃ安くなりますよね。。

そして、もう一つ床暖房の施工でお金が掛かるのが配管をするための経路を作る作業です。一般に温水式床暖房を依頼すると手作業で配管を掘っていく事になります。。。。時間が掛かる作業ですから当然コスト増になってしまいます。一条工務店の床の配管は、CAD図面を元にNC旋盤のような機械で自動的に掘っていると思われます。それをフィリピンから輸送してきて、現場で組み立てるだけにすることで床暖房の施工コストを大幅に減少させているのです。

こういった工夫って、結構凄いことじゃないかと思うのです。

そして、床暖房を実現するためには、次世代省エネ基準などを大きく上回る断熱性能が不可欠になってきます。そして、その断熱性を高めるためには窓サッシなども通常よりも良いものを使わなくてはならなくなります。これらのどれか一つでも掛けてしまえば「不満足な家」になってしまうんです。

しかも値段は坪単価で70万円ですから、地元の工務店に比べれれば高いですが、大手ハウスメーカーで比較すれば、同程度の金額です。

もちろん、犠牲になっている部分もあります。最たる例が「一条ルール」であり、間取りの自由度や床面にコンセントを配置できない、等です。

しかし、1年間住んで見て思うのは、そのようなデメリットも含めて、床暖房はあまりにも快適と思います^^

現実的な金額で、電気代も抑えつつ、リビングや寝室はもちろん、トイレやお風呂まで床暖房をするって、結構凄いことと思うのです。

なんでこんなタイトルでブログを書いたの?

ところで、なんで今回のシリーズのタイトルが「高断熱高気密住宅に全館床暖房は不要だ!」なんていうタイトルにしたの?と思われたかもしれません。

私のこれまでの記事を読んでいただければわかるとおり、私自身は「高断熱高気密だからこそ全館床暖房が必要だ!」と思っています。

でもね・・・そんなタイトル付けて

一条工務店を褒め称えるのがなんだか悔しい!!

から、わざとこんなタイトルにしてみました^^;

最近ちょっと一条工務店に対して厳しいことばっかり言ってるかな~と言うことでたまには、良い事も書こうと思ったのですが、それでも悔しかったのです(゜ロ゜)

私は一条工務店の家に厳しいことを書くことも多いですし、気密が悪くなった~とか、かなりシビアな問題も平気で書いてしまいます。そんなことばかり書いているためか、ブログを読んでくださっている方の中には「さすけは、一条工務店で家を建てたけど気にいっていないんだな~」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。。。

これは全くの誤解で、私は一条工務店に建ててもらった家をもの凄く気に入っています。単に、私の性格がねじ曲がっているので、素直に「気にいってます\(^o^)/」って書きたくないだけなんです^^

もしも、私が一条工務店に建ててもらった家を気にいってなければ、ブログなんて書いていないと思います。そんな家の事やハウスメーカーの事なんてとっとと忘れたいじゃないですか!!でも、私は自分の家を気にいっているので、どこが良くて、どこは失敗したか、ここはもっとこうすれば良いのにな~と思うことを書いているだけなんです^^;

そして、ブログを通じてこれから一条工務店で家を建てようと思っている方と多く知り合う機会もできました。せっかくなら、私が得た快適性と同じ快適性を是非多くの方に味わって欲しいと思っています。さらには、一条工務店にはより良い会社になって欲しいと思っています^^

それに、一条工務店はせっかく良いものを低コストで提供しているのに、なぜかコマーシャルが下手くそ過ぎると思うのです。何だったら、自分たちの良さを全く説明してくれない時も多々あるのです。

今回の床暖房だってそうです。。。

だってね、なんかおかしくないですか??一条工務店が自分でキチンと説明すればいいじゃないですか!!なんで私が一条工務店の全館床暖房の良さを宣伝しないといけないんだ~!!と思うのですよ。

だから、 もしも「全館床暖房はすごいね!」なんて記事書いたら、まるで一条工務店の宣伝しているみたいじゃないですか!!一条工務店の関係者が私のブログを読んだとき「さすけがまた変なこと言い出したのか!!次は何言っているんだ!!ヤメロよ!!」くらい思って欲しかったのです^^性格悪いんです\(^o^)/

でも、実際、一条工務店の全館床暖房は、様々な欠点を一つ一つ丁寧に潰してくれています。

ネット上などでは「全館床暖房はお金さえ掛ければどこの工務店でもできる」なんていう書き込みを見かけることがありますが、これってかなり眉唾と思うのです。

一部屋だけの床暖房であれば、それほど難しくありませんが、全館床暖房となると、「一部屋の床暖房」とは全く違うものと思った方が良いくらいに難易度が上がると思うのです。そのため、おそらく一条工務店以外でも施工できる工務店はあると思いますが、相当に床暖房の施設になれていて経験が豊富で無ければ難しいと思うのです。ある意味、それこそがノウハウになる程度に、難易度は高いと思うのです。そのため、「お金さえ出せばどこでもできる」というものではないように思います。(買いかぶりすぎかも知れませんが^^;)

でね、つくづく思っている事があるんです。

一条工務店は宣伝しない会社

なんて言ってますけどね。。これ、たぶん嘘ですよ。。。

しないんじゃなくて、下手なだけなんじゃないか!

と思うんです^^;

テレビコマーシャルしないのは別にどうでも良いと思うんですよ。でも、自分たちで「全館床暖房の家」を売っているんだから、「なぜ全館床暖房が必要なのか?」、「なぜエアコンではなくて全館床暖房なのか?」といったことは、一条工務店が自分自身で説明できて然るべきなんだと思うんです。

でも、実際営業さんと接している方はおわかりと思いますが、そんな説明されたことある人ってほとんどいないんじゃ無いかと思うんです。

一条工務店のホームページを見ると、「全館床暖房VSエアコン徹底比較!」なんていう動画もあるんですよ。。

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なんて言うかですね、

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動画の後半には、「お値段たったの21000円!」みたいな文字まで登場して、どこの通販番組だよ!というツッコミを入れたくなるような作りになっています。

思わず電話番号を探しちゃったじゃないですか!!

到底「あ~やっぱり床暖房が必要だよね、全館じゃないとダメだよね~」とは思えない作りになっています。。。これ一体なんなんでしょ??

自分たちで変な実験するのも大切だとは思うんですが、色々な研究者などがしっかりとした条件で床暖房の良さを示してくれているんだから、そういったデータなどをもっとうまく使えば良いと思うんです。。。

100歩、いや1万歩ぐらい譲って、この動画は良いとしても、「詳しく知りたいお客さん」に対して、イメージではなく理論的に説明する資料ぐらい作っても良いんじゃない??と思うのです。

いや、全館床暖房をこの値段でできるって凄いことだと思うんですよ。私も床暖房が欲しくて他のハウスメーカーで相談したらリビングだけで100万円超えるようなこと言われたわけですから、上記の坪あたり21000円なら施工面積で44坪の我が家の場合で全館床暖房の値段が92万円となって、リビングだけの床暖房よりも安い値段で全館床暖房できちゃうわけですから。

でも、これじゃあ単に怪しい説明にしかなっていないです。。。

ハッ!!今回は一条工務店を褒めて終わろうと思っていたのに、またクレーマーみたいになっちゃった(゜ロ゜)

おわりに:必要、不要という議論の不毛さ

必要性かは理想のライフスタイル次第

ここまで読んでくると、なんとなく床暖房って凄いよね~、やっぱり床暖房は必要だ!なんて思ってしまいそうですが、私は必ずしもそうは思っていません。

今回は、全館床暖房が必要か?、不要か?という問題について考えてみました。

ハウスメーカー巡りをしていると、床暖房に限らず「~は必要です」とか「~は不要です」といったことを良く聞くと思います。

例えば「Low-Eペアガラスでも十分暖かいですよ~」と説明するハウスメーカーもあれば、「イヤイヤLow-Eペアガラスでは不十分ですよ~」と説明するハウスメーカーもいます。

これって、別にどちらかが嘘をついているわけではないと思うのです。

じゃあ、何で真逆のことを言っているかというと、「提案するライフスタイルが違っている」だけなんだと思います。

Low-Eで十分だと言うハウスメーカーは「個別空調」を前提として、寒いときは暖房を入れるようなライフスタイルを提案していて、Low-Eでは不十分だと言っているハウスメーカーは「全館空調」のように家の暖かさに重きを置いたライフスタイルを提案しているだけなんだと思うのです。

例えば、一条工務店で「Low-Eガラスだけでも十分なんじゃないの?」と質問したらほぼ全営業さんが「いやいやそれでは寒い家になってしまいます」と答えると思います。これは、全館床暖房で24時間空調を前提にしたらライフスタイルを提案しているからであって、お客さんの側が個別空調を前提としたライフスタイルを思い描いていたとしたら誤解が生まれてしまいます。その代わり、家の初期費用は高くなります。

逆に、一条工務店に行って、「こだわりの丸窓をつけて、夏冬の季節が感じられる部屋と、お風呂場から富士山が望める家にして露天風呂を作りたい!」って言ったら。。。多分断られると思います。それは、一条工務店がそういうライフスタイルを提案していないからだと思うんです。それこそ、住友林業などに行けば本気で良いものを作ってくれると思うんです^^;

先日gamaさんがくれたコメントで、「スリッパ履けば良いと思ったから、個別空調でも良いと思っていた」というコメントを下さいました。

結局これなんだと思うんです。私はスリッパどころか靴下をはくのも嫌いですから、職場の研究室に来ると裸足になってしまうのですが、靴下をはいてスリッパを履いていないと落ち着かないという人も当然います。100人いれば100様の希望するライフスタイルがあるのだと思います。

そして、設備というのは誰かが必要だというから必要なものではなく、それぞれの設備にメリット・デメリットがあります。

例えば、電気の使用に罪悪感を憶え、極限まで電気を使わない生活を望んでいる方がいたとしても全館床暖房を付けてしまった時点でそのような生活は現状では不可能です。そういう価値観を持つ方が全館床暖房になんてしてしまったら、毎日が罪悪感との戦いになってしまいます。

営業さんの仕事は家を売ること

これは仕方ない面もあるのですが、ハウスメーカーの営業さんはお客さんを取ってナンボの商売です。自社が提案するライフスタイルとお客さんも求めるライフスタイルが多少違っても、自社の良さをアピールしてしまうと思うのです。。。そうして建った家は、おそらくは満足のいかない家になってしまうんじゃないかな~と思うのです。

そのようなことをせず営業さんは私達の生活を第一に考えて様々な提案をしてくれる方もいらっしゃると思います。しかし、ハウスメーカーの営業さんは「手持ちのツール」すなわち自社が建築可能な住宅、の範疇でしか私達のライフスタイルについてアドバイスをできないのです。

高断熱高気密住宅の施工を行っていないハウスメーカーで「暖かい家が欲しい」と言えば、そのメーカーで建築可能な「暖かい家」しかアドバイスできないのです。

一条工務店の家で、「こだわりのお風呂」を望んでも、決して岩の露天風呂は提案してくれないのです。

ハウスメーカーを選ぶ前には、そのハウスメーカーの得意な施工と、苦手な施工を把握して、自分が望むライフスタイルとあった施工を得意としたハウスメーカーを選ばないと、営業さんがどれほど提案力のある素晴らしい営業さんでも、満足度は限界があると思うのです。

努力しているのは一条工務店だけじゃない

今回、こうして3回にわたって、床暖房の優位性について考えてみました。読んでくださった方の中には「全館床暖房じゃなきゃダメ」、「他の暖房器具は劣っている」と感じられた方がいらっしゃるかも知れません。

ただ、私はそうではないと思っています。

私自身は一条工務店で家を建てていて、全館床暖房のすばらしさを実感し、全館床暖房を実現するための一条工務店の開発者の苦労を垣間見てきました。

さらにはそれをフィリピンの工場で製造して、現場では組み立てるだけにすることで低コストを実現しています。

そういう意味で、一条工務店のi-smartであれば、自信を持って暖かい家になるということは言えます。

でもね。別に一条工務店の開発者だけが努力していて、一条工務店の開発者だけが室温を安定させることができるわけじゃないと思うのです。

他のハウスメーカーでは、例えば床下エアコン、なんていうものを提案しているメーカーもあります。床下にエアコンを入れれば、床暖房と同様に足下から家を暖めることができます。しかも床暖房の欠点である故障時のメンテナンス性の悪さもエアコンですから解消できます。

しかし、床下は断熱外になってしまうため、床下エアコンを提案するメーカーでは当然基礎断熱を提案しています。基礎断熱にすれば、基礎内にカビが生えるリスクが出ますから、その対策も必要になります。

こういった問題を様々な方法で検討し、一つずつ潰して床下エアコンが実現されているのだと思います。

また、エアコン全館空調では、空調の配管経路の設計をうまくして全室を均一に暖める工夫がされている家があります。配管による空調ですから夏場のエアコンも全館空調できます。

しかし、エアコンダクトの結露が問題になりますからダクトの断熱性を高める必要があるかも知れません。

多様なハウスメーカーや工務店グループが互いに切磋琢磨して、個々が最も得意とする冷暖房の工夫をして快適性を担保しつつ、低コストに全館空調を実現しているように思うのです。

そうやって考えるとある設備が必要か不要か、なんていう議論はちょっと不毛な気がするのです。

別にどちらが正しいとか、間違っているという話ではないと思うのです。

さらにもっと言うならば、「何かが不要だ」ということはあまりにも不遜な態度のように思えて、そういう説明をする営業マンを私は信用することができません。

顧客が求めるライフスタイルの違いはもちろんのこと、あらゆるメーカーの努力を把握していなければそのようなことが言えるはずはないと思っています。

なんだか、まとまりがなくなってしまいましたが、床暖房が必要か、不要か、それを決定できるのは最終的には購入者一人一人なのだと思います\(^o^)/