吹き抜けって寒い?データで検証してみる吹き抜けの温度差

こんばんは。さすけです。

一条工務店で家を建てようと思っている方はリビング階段、吹き抜けを検討される方が多いと思います。

吹き抜けは施工面積を少なくしつつ、開放感を得るために使われる方が多いと思います。

しかし、吹き抜けについて職場の人などに相談したところ「冬寒いよ」という意見が多くありました。しかし、皆さんご存じの通り、一条工務店の家は断熱性を売りにしています。営業さんに聞けば、「吹き抜けを付けても寒くありませんよ~」などという言葉が返ってくるかと思います。

ぶっちゃけ、私はその言葉を信じて良いのか、かなり悩みました。吹き抜けを付けて寒くないなんてことはあるのだろうか?と。

polarisさんのページにわかりやすい説明があったのですが、Q値が2以下にしておけば大丈夫と書かれています。

我が家のQ値は一条工務店にオプションでQ値を計算してもらったところ、0.82W/㎡・K、生活してみるとハニカムシェードを閉めない箇所も多いのでハニカムシェードを開いた状態でのQ値0.98程度が実際のQ値だと思います。

(もしも、設計中の方などでご自身でQ値を計算してみたいという方はこちらを使ってあるていど計算できます。仕様などが変更になっていますがある程度のQ値は計算可能と思います。もしも、興味のある方などがいらっしゃれば改良していてご自身のブログなどにアップしていただいても構いませんので、本当にご自由にお使いください。また、改良をしていただきご連絡をいただければアップさせていただきます^^)

推奨されるQ値の半分以下なので、まず問題はなさそうです。しかし、実際は住んでみないとにわかには信じられず、ず~っと気になっていました^^

で、約一ヶ月生活してみた感想+データをまとめて見たいと思います。


吹抜のある高断熱高気密住宅についての感想

住んで見ての感想は既に何度か書いているとおり、吹き抜けがあっても全く寒くありませんでした。我が家の吹き抜けは7.5畳分あり、1Fと2Fで全く温度差がないというわけではありませんが、半袖半ズボンで生活をしていて寒くて長袖を着なくてはならなくなるようなことは特にないです。

データで検証してみる

私自身も、既に一条工務店で家を建てられた方のブログを拝見させていただいて、吹き抜けにしても大丈夫そうだと思い、吹き抜けを付けたわけですが、「暖かさ」というのは非常に主観的で、同じ温度でも人に寄っては「暑い」と感じたり「寒い」と感じることがあります。

ということで、こんな物を買ってみました^^

T&Dのデータロガー「おんどとりerase」+TR-76Uiです。
これで何ができるかというと、10分間隔で部屋の温度と湿度を記録して、パソコンにそのデータを取り込むことができるようになります。お小遣いで購入したおもちゃです^^

ということで、吹き抜けの上の方、2Fの吹き抜けを見下ろすホール部分とリビングの腰高、寝室、そして外におんどとりを設置してみました。

結果は以下のようになりました。

この結果を見る限り、外気温は1日の中で15度ほど変化をしているのに、室内の温度変化は3度程度に留まっていることが分かります。

室内の温度変化をもう少し詳しく見るために、外気温を除いたグラフを示すと

こんな感じになります。寝室は26℃から27℃の範囲にある一方で、リビングと2Fホールは26℃から29.5℃の範囲で室温が変化していることが分かります。

この室温変化を見る限り、「寒い」というより、むしろ「暑い」位であることが分かります^^;;で、もう一つ付け加えると、実は17日深夜0時前あたりから18日の夜までの間は床暖房を使っていないのです。。。このことはリビングの温度変化がなくなっていることからも分かると思います。

床暖房をオフにしても、室温の上下差はほとんど生じていないことが分かるかと思います。

よって、このことからQ値1W/㎡・K前後の家であれば「吹き抜けがあるから寒い」ということはまず無いと言うことが分かるかと思います。

床暖房停止期間を示して、かつ、外気温を右軸にしてグラフ化すると

こんな感じになります。床暖房停止後は温度が下がっていきますが、家電(食洗機、乾燥機、パソコン、冷蔵庫)等々の熱源の存在によって室温は比較的安定していました。

吹き抜けの上下温度差は最大で2度程度生じている時間帯もありますが、26度前後の話なので寒いなどと言うことは全くありません。逆に2Fが暑いことはありますが^^;;

外気温と室温の関係

もう一つ、このグラフからは面白いことがわかって、下のグラフをご覧ください。

このグラフはリビングの温度(左軸)と外気温(右軸)を重なるようにあわせたグラフです。このグラフを見ると、外気が低下するに従って、室温も下がっていることが分かるかと思います。
Q値が1であっても、外気とは無関係にはならないことが分かります。
しかし、家自体の断熱性が高いと前回書かせていただいたように、家事態が暖まっているため、外気が下がってもすぐに温度が下がることはなく、約6時間のタイムラグが生じることが分かります。

ちょっとマニアックになるので読み飛ばしていただいて結構ですが・・・

湿度などの条件によるので一部のデータの結果だけを使っていますが、上のグラフのように外気温の変化に対して、室温の変化を示す係数は0.15となります。すなわち、外気温が10度下がっても室温は1.5度しかs変化しないと言うことを示しています。

そのため、外気の寒暖差が激しい時期であっても床暖房をうまく駆使することで室温を安定させることができると考えられます。

ただし、寒暖差が激しい時期に床暖房を単純に稼働させてしまうと室温が高くなりすぎてしまうため、床暖房の制御が不可欠となってきます。これについては現在ちょっと面白いことを考えています。

まとめ

とりあえず、結論!!
i-smartであれば吹き抜けをつけても、リビング階段を付けても、全室のドアを開けっ放しにしても、寒くなることは無いと思います\(^o^)/
個人的には天井があまり高くないi-smartで吹き抜けは強くお勧めです!!