着手承諾その前に:電気配線-スイッチ類の検討(Part1)

こんばんは。さすけです。

前回はたくさんのコメントをいただきありがとうございました。多くの方にご覧になっていただけているのがわかり本当にうれしいかったです\(^o^)/

我が家の工事の状況はと言うと、ショベルカーが来て基礎部分を掘り始めていました。
新しい家は現在の住まいの近くなので、通勤経路を数百m程度変更して寄り道してます^^

で、我が家はまだ何も起こっていない状況なのでこれで終わってはあまりにも面白くないということで、不定期に「着手承諾その前に」と題して、着手承諾前に意外と見落としがちではないかと思うことを書いていこうかな~と思います^^

第1回目の今回は「スイッチ」についてです。

スイッチ?スイッチってあの押すスイッチ?んなもん、種類もないしこだわるところじゃないだろう?と思われるかもしれませんが、いやいやどうして、意外と面白いのです!(←私だけ?)

とりあえず予定としては
Part1:意外とたくさんあるスイッチの種類の紹介(スイッチの基本)
Part2:スイッチの取り付け位置再検討(生活動線とスイッチ関係)
Part3:ライコン解説(ライコンは何ができるのか?どこまでできるのか) 
Part4:これまた種類が多いコンセントの種類(コンセントの種類なんて気にしてました?)
Part5:便利なコンセントの位置再検討
(将来に備えるコンセント配置)
などについて書いていこうと思います。

* なぜスイッチにこだわるのか?
軽視されがちなスイッチですが、私はスイッチは住まいを建てた後の「住み心地」に大きな影響を与える要素であると思っています。もう、高断熱高気密と同じぐらい重要とさえ思っています。


以前の住まいでは、玄関のかまちを上がったところに照明のスイッチがあったため、夜間、外に出る際に照明をOFFにしてしまうと玄関が真っ暗になり、帰ってきて照明をつけようにも真っ暗でスイッチの位置がわからない!なんてことになっていて、いらいらしていました。なので、自分が建てる家ではそんなことが無いよういろいろ考えました!

さらに、照明のスイッチは家が建ってから場所を動かすのはおろか交換することも難しい代物なのです。。。スイッチの場所を変更するためには、壁の裏に入っている電線を引き回す必要があり、通常は困難です。
 また、スイッチをセンサー式に交換するといった簡単そうなことも、実は「電気工事士」という資格がなければやってはいけないのです。。。資格無しでもやれるような簡単な工事のように思えますが、電気配線を適当にやれば火事の危険もあり、知識を持った人の工事が必要です。(私はこれがやりたくて電気工事士の資格を取ります^^;日曜日テストだ~!!)。テストが嫌な場合は、電気店などに依頼すればやってもらえます^^

以上のようにスイッチって、住んだ後では変更が難しい上、設計段階ではなんとなく考えているようで、しっかりは考えられていないことが多く、他の方のブログなどを拝見していると住んだ後の後悔ポイントになりやすい箇所と思いました。

そして、我が家のコンセプトは今年の初めに書いたようにスマートハウスです!スマートハウスと言えばセンサーと制御です。なので、我が家ではオール電化ならぬ、オールセンサーを目指してセンサー式スイッチが採用できる場所はできる限りセンサースイッチを採用しました。

なので、お役に立つかは分かりませんがスイッチに対する私のこだわりポイントを少しずつご紹介していこうかな~と思った次第です\(^o^)/
第1回の今回はスイッチの種類についてです。

* 基本的なスイッチ

さて、スイッチというと思いつくのは

こんな感じのスイッチを思い浮かべる方が多いと思います。以下このふつ~のスイッチを基本スイッチと呼ぶことにします。

で、基本スイッチに付加機能として
・ ほたるスイッチ
ONのときは消灯、OFFのとき緑のランプが点灯するスイッチです。一条工務店だと、1箇所400円程度のオプションで変更できます。暗い部屋などでスイッチの場所を手探りで探すようなことが防げます。

お勧めの取り付け場所:寝室やリビング等、スイッチをオフにしたときに真っ暗になってしまう場所に取り付けるのがお勧めです。

・ パイロットスイッチ
蛍スイッチと同様にスイッチがOFFの時には緑色のランプが付いています。さらに、スイッチが「ON」のときに赤ランプが点灯するのがパイロットスイッチです。電源がONなのかOFFなのかがわかりにくい場所のスイッチとしてお勧めです。

お勧めの取り付け場所:スイッチを操作する場所からON,OFFがわかりにくい場所にお勧めです。例えば、外構の照明、玄関外の照明などに向いています。さらに、ぱっと見ON,OFFがわかりにくいトイレや室内の換気扇などにも使えます。

いずれも、一条工務店の場合オプション料金はかかりますが400円程度と安く、是非とも採用をお勧めします。
さらに、基本スイッチ、ほたる、パイロットスイッチのいずれにも追加できる機能として「ネーム」があります。要するにスイッチに名札を付けることです。

・ ネーム付きスイッチ
(オプション料:100円)
1箇所に複数個所を操作できるスイッチを取り付けた場合、どのスイッチがどこの場所のスイッチかわかりにくくなってしまいます。そこで、スイッチに紙のラベルを入れるスペースをつけたものがネーム付きスイッチです。
お勧めの取り付け場所:複数のスイッチが1箇所に取り付けられている場所、照明等とスイッチの位置が離れている外構照明などに向いています。蛍スイッチやパイロットスイッチと組み合わせることができます。

以上、ほたるスイッチ、パイロットスイッチ、そしてネームの有無がスイッチの基本です。ここまでは、スイッチのオンオフは手動で行う必要がありました。


* センサースイッチ(かってにスイッチ)
つづいては、センサースイッチです。かってにスイッチは多くの方が取り付けをされるスイッチと思います。

センサースイッチは皆さんよくご存知だと思いますし、トイレなどに採用されている方も多いと思います。しかし、このセンサースイッチにも結構な種類があることはご存知でしたか?私は、自分が家を建てようと思うまでこんなに種類があるとは思っていませんでした^^;

どれくらいあるかというと、パナソニックのこちらのサイトをご覧下さい。ざっと20種類くらいの「かってにスイッチ」があります。。。。これらを組み合わせて最適なセンサーを選ぶ必要があるのです。。。

* センサースイッチの設置位置による分類
最初に、センサースイッチの種類を取り付け位置で分類すると
・ 壁付人感センサー

・ 天井付人感センサー

の2種類があります。これは皆さんよくご存知と思います。

* センサースイッチの親機・子機による分類
で、あまり知られていない(知らなくても良い?)分類としてセンサースイッチには
・ 親機
・ 子機
があります。見た目はほとどんど同じです。

通常1箇所だけで検知をすれば良いトイレのような場所は「親機」のみを使用します。それに対して、廊下など生活動線にあわせて複数の箇所で検知が必要な場合、複数のセンサーを使用しますが、その際はセンサーの内1機を親機、残りを子機で構成します。

で、ここで我が家で躓いた問題として、パナソニックのセンサースイッチは親機1台に対して、子機は最大2台までしか接続できません。よって、1箇所の照明は最大3箇所のセンサーでしか検知できないのです。理由はわかりません。。。
* タイマー機能 
センサースイッチには、タイマー機能付きのものがあります。これはトイレなどでしばしば採用されているスイッチです。
これによって、トイレなどで
1 人が入ってくると照明と換気扇をON
2 人が出て行ったら照明をOFF
3 タイマーの設定時間経過後、換気扇をOFF
という流れを1台のセンサースイッチで自動的に行うことができるようになります。これがいわゆる、「換気扇遅れOFF機能付き」と呼ばれるセンサースイッチになります。
また、タイマー機能はセンサースイッチ以外でも採用することができます。我が家では浴室は通常のスイッチ+タイマースイッチタイプにしてあります。これによって、風呂の照明をOFFにしてから何時間か換気扇を回してその後は換気扇のスイッチをOFFにすることができます。

お勧めの場所:トイレ(これは標準だったでしょうか?)への取付が一般的です。また、センサー無しのタイマースイッチは浴室換気扇などにお勧めです。

* センサースイッチの取り付け機器による分類
これはあまり知らない方が多いかも知れませんが、センサースイッチには取り付けられる照明が決まっています。主に
・ 白熱灯専用
・ 白熱灯・蛍光灯専用
・ 白熱灯・蛍光灯・LEDに対応

の3種類とそれぞぞれに換気扇が接続できるか、できないかで合計6種類のタイプがあります。さらに、それぞれに壁付けと天井付けがあり12種類、それに親機子機で24種類があるのです。。。実際には、組み合わせが存在しないものがあるので、実際に販売されている数はこれより少なくなっていますが、それでもかなり複雑です。。。。

* その他の機能
その他にも
・ お出迎え点灯
・ ソフト点灯
・ ほんのり点灯

といった機能があります。「ソフト点灯」と「ほんのり点灯」って名付け親に一言文句が言いたくなるくらい区別がつきません^^;

一応機能をまとめると
お出迎え点灯:玄関の外部照明などで、夕方17時から21時までは外灯を付けっぱなしで、21時以降は人がいるときのみ照明を付けたい場合の機能が「お出迎え点灯」

ソフト点灯:廊下やトイレ、玄関の照明などで、夜間暗いところから急に明るくなるとまぶしいので、急に照明が点灯するのではなく2.5秒間の時間を掛けてソフトに100%の明るさに達する機能がソフト点灯機能

ほんのり点灯:寝室近くのトイレ、寝室とトイレの間の廊下などで、夜間寝ていた状態から起きて使用する場所に設置する機能で、設定した時間(23時から翌朝5時まで等)は照明の明るさを5分の1程度まで落とす機能

となります。
3つの機能の違いについては、詳しくはこちらのサイトにあります。

* センサースイッチの検知範囲とその制御
センサースイッチは「センサー」である以上検知範囲があります。これは次回詳しく書かせていただきますが、我が家ではセンサーの検知範囲を図面上に書いたセンサー配置図面(勝手に命名^^;)を作ってセンサーの位置を細かく検討しました。

円形が天井付けセンサー、扇型のものが壁取り付けセンサーです。
壁付けセンサーの場合、感知範囲が
・ 2mのタイプ
・ 3mのタイプ
の2種類があります。検知角度はいずれも最大160度で同じです。
天井付けの場合は高さによって検知範囲が変わってきます。検知可能な高さは
・ 最大2.5mのタイプ
・ 最大5mのタイプ(要専用フード)
の2種類があります。

高さ方向について注意すべき点は、廊下や玄関が吹き抜けになっている家で天井にセンサースイッチを取り付ける場合と思います。通常のセンサースイッチは高さ2.5mまでしか検知してくれないので、吹き抜け天井にセンサースイッチを付けてしまうとセンサーが反応してくれません。
そのため、壁付けを推奨されることが多いようですが、専用フードという小さな部品(千円くらい?)をオプションで追加することで検知高さを5mにすることができます。

  

 

また、検知エリアを制御することもできます。検知エリアは自分で調整することもできますが、天井取り付けセンサーの場合、引き渡し後は調整も大変だと思うので、引き渡し前にセンサー検知範囲をよく検討しておいた方が良いと思います。

* スイッチQ&A
本当はもっとたくさんのスイッチについて書きたかったのですが、以外と大変と言うことが分かりました^^;;;
お茶を濁すためにQ&A形式にしてみます。

Q1 センサー照明って便利そうだけど、日中明るいときも照明がついたら嫌なんだけど。。。
A1 明るさセンサー付きのセンサー照明を使用することで、日中はセンサーが反応しないよう設定することができます。また、廊下など昼間は少し暗いけど照明は必要な場所でも感知したり、感知しないようにしたり自由に設定ができます。

Q2 勝手口にセンサー照明を付けたいんだけど、お隣さんの近くなのでちょっと気が引ける。。。
A2 検知範囲を制御することでお隣さんが庭に出てきてもセンサーが感知しないよう制御できるタイプのセンサーがあります。

Q3 センサーを取り付けちゃ行けない場所ってあるの?
Q3 センサーは赤外線で感知をするため、「熱を発生させる場所」では誤検知が発生します。良くあるのは、外のエアコン室外機、エコキュート、台所換気扇の排気口の近くだと誤検知が発生します。特に、お隣さんの換気扇などには注意が必要です。外気と3度以上の温度差が発生するものは避けた方が良いです。

Q4 タイマー付きセンサーって、トイレに付けると入っている間に消えそうで怖いんだけど。。。
A4 トイレ取り付け用はセンサー感度が高めになっていますので比較的小さな動きを検知します。それでも不安な場合はタイマー設定時間を少し長めにすることで入っているのに消えてしまうことは避けられます。トイレ用となっているセンサー以外だとセンサーが感知してくれないことがあります。

Q5 外灯にセンサー照明を取り付けたいんだけど、犬がいて検知しちゃうんだけど。。。
ウッドデッキに出ると玄関の外灯につけたセンサーが検知して玄関の照明までついちゃうんだけど。。。

A5 半円カットなどのセンサーカットフードを使用することでセンサーの検知範囲を制御することで問題を解決できます。


って、だんだんパナソニックの営業マンみたいになってきたのでやめます!!
いや、でもスイッチって楽しいんです!!本当にスイッチにこだわるだけで生活が変わると思っているので是非検討してみて下さい!

非常にわかりにくいですが、パナソニックの電設カタログの147ページから50ページ近くがセンサーの紹介になっています。是非ご一読を!特に、P185からのQ&Aは自分で分からなければ営業の方やインテリアコーディネーターの方に見ておいていただくと良いと思います。

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