シャッターVS防犯フィルム、どうしよう?

こんばんは。さすけです。
ここのところ、出張続きで、現在は神戸にきています。

e戸建て掲示板でシャッターを付けた方が良いか書かれていました。実はこれ、私も気になっています。ということで、調べて見ることにしました。
あ、それから余談ですが、以前私のブログのURLを掲示板に貼って、リンクを勝手に張るのはマナー違反だと怒られている人がいましたが、私のページに関しては内容を問わず、どこにでも好きにリンクしていただいて構いません。というか、歓迎です^^;
エビデンスがないと誰がなぜそれを言っているのか分からなくなってしまいますし、誤解されて引用されてもそのままになってしまいます。しかし、リンクがあればそれを辿ってもとの文章にあたれるので便利と思っています。

さて本題です。
私が家を建てようと思い始めた初期の段階での感覚としては、シャッターは当然必要な物だろうと考えていました。
しかし、一条工務店で工場見学に行くと防犯ガラスなるものがあり、それを付ければシャッターはいらないということになっています。
で、シャッターを付けようと思うとオプションになって、私は面倒くさがりなので付けるなら電動シャッターとなると、大変な金額になってしまいます。

しかし、妻はいまだにシャッターを付けた方が良いのでは??と言っており、悩んでおり着手承諾前には決めないといけません。

ということで、シャッターが必要か不要か考えてみることにしました。(この記事を書きながら調べてメモをとっていく形で書くのでぐだぐだになるかも知れません^^;)

まず、シャッターについてシャッターは何のために必要かを考えると
・ 台風等の強風やそれに伴う飛散物による窓破損防止
・ 防犯
の2点が考えられるかと思います。

ということは、シャッターが必要か不要かは、シャッターがあることによって
・ 台風等の強風による窓の破損防止性能
・ 防犯上の有効性
が向上するのであれば、シャッターは採用すべきだし、そうでなければシャッターは不要という結論になります。

で、シャッターを取り付けることによって何を守りたいか?を考えると
・ 家族の安全
・ お金
の2点です。家族の安全は強盗等によって危害を加えられないこと、飛散したガラスによってけがをしないことです。2番目のお金とは、家の中にある家財が盗まれないこと、そして家自体外こわれることによる修理費を最小化することを目的とします。例えば強風で窓ガラスが割れれば、張り替えが必要になります。

次に組み合わせですが
・ 防犯フィルム+シャッター
・ 防犯フィルムのみ
・ シャッターのみ
・ 何もしない
の4種類が考えられます。

まず、強風による窓は損防止を考えると、
・ 窓が割れないこと(割れると張り替えなくちゃいけなくてお金がかかる)
・ 割れても飛散しないこと
の2点が重要になります。

窓ガラス飛散防止の観点からの最も安全な対策は「シャッター+防犯フィルム」と思います。

理由は以下の通りです。
・ 防犯フィルムは内側の窓に張ることで、窓ガラスが割れた場合でも室内への飛散を防止するためにはるものです。
・ シャッターがへこむ程の衝撃が加えられたとき、おそらくペアガラスの外側は割れてしまう可能性が高いです。割れてしまうと張り替えが必要でお金がかかります。対してシャッターがあれば、へこむ程度で済むのであれば、窓は割れずへこみ程度なら修理は必要ないと思います。
ということで、安全側の対策をとるのであれば、「シャッター+防犯フィルム」の選択になると思います。

ここで、あれ?と思われた方が居るかも知れません。
一条工務店の工場見学に行くと防犯フィルムの性能を示すビデオを見せられますが、このとき強風で飛んできた瓦がシャッターを突き破ってガラスを割る映像を見せられ防犯フィルムの重要性とシャッターのダメさ?を見せられます。

しかし、私の解釈では、あのビデオは防犯フィルムの有効性は示していますが、シャッターが役に立たないものであることは何も説明できていません。シャッターと防犯フィルムを貼ったガラスを並べて、そこに同じ強さで瓦をぶつけて、シャッターは突き破られてしまったのに、防犯フィルムを貼った窓ガラスは傷もついていないのを見せるのであれば、シャッターが有効では無いことを示せますが、あのビデオはそうはなっていません。よって、あのビデオのメッセージは、シャッターだけでは十分安全では無く、防犯フィルムも貼った方が良いよ、と言っているに過ぎず、防犯フィルムだけで万全とは言えていないと思っています。

ただ、シャッター+防犯フィルムではお金がかかってしようがありません。おそらく私の家の窓ガラスの一番大きな物が割
れた場合20万円以上かかると思われます。対して、主要な窓にシャッターを付けるとなるとおそらく100万円程度します。
単純に考えるとシャッターを付けなかった場合、最低でも5回は窓が割れてもらわなくては困ります^^;
そんなに窓が割れるか?ということになります。

建築基準法では地域によって基準風速というものが決まっています。この基準風速程度では瓦屋根が飛ばないように作ろうねという基準と理解しています。大まかに考えるならば、この風速を超えるような突風がどの程度の頻度で吹くかを考えることで、瓦屋根が我が家にすっ飛んでくる頻度を予想できそうです。

私の建設予定地では、基準風速は34mとなっています。

で、気象庁のサイトではアメダスによる過去の瞬間最大風速を知ることができます。私が住むつくば市ですと過去50年分の情報を見ることができます。その結果、1998年:35.6m、1991年37m、1979年:35.6mが基準風速を超えていました。この風なら瓦が飛んでくる可能性があると言えそうです。また、全ての家が新しいわけではないので、場合によってはもっと弱い風速でも瓦などが飛んでくる可能性があるので瞬間最大風速30m以上が吹いた年の数を数えるとちょうど10回ありました。おおよそ5年に1度程度は何かが窓に飛んできてもおかしくないと言えそうです。

しかし、風速が強くても瓦が百発百中で窓に命中するわけはなく、確率から考えると瓦が飛んでくる確率10分の1程度?飛んできた瓦が窓に命中する確率10分の1程度と見積もると窓が割れる確率は100分の1程度になります。
ということは、50年間家に住むとして、最大風速が30mを超えることが10回あり、1回あたり100分の1の確率で窓が割れるので、割れる回数は0.1回と考えられます。

実際には、近所の住居の条件等によって変わって来るかと思いますが、概ねこの程度の確率を見積もってみます。よって、窓が5回も割れることはほとんどあり得ないと考えて良さそうです。

ということで、我が家に関しては強風対策としてのシャッターは不要と考えられます。
では、防犯フィルムは必要かを考えます。上記の確率で考えた場合、窓の期待破損額は2万円となります。しかし、フィルムを貼っていなければ、けがをする可能性もあり、リビングの窓が割れて中に飛び散った場合、近くのソファーに座っている家族が大けがをする可能性は十分にありますし、下手をすれば死んでしまいます。10万円は保険料と考えて防犯フィルムは採用することにします。

以上、強風対策という観点からは
・ シャッター+防犯フィルム:最も有効、ただし費用的には効果無し
・ 防犯フィルムのみ:窓は割れるかも知れないけど、安全の観点から有効
・ シャッターのみ:費用対効果がなく、安全が守れないので却下
・ なにもしない:費用的には10万円ほど安いが、安全が守れないので却下

以上、費用等を踏まえて、シャッターは不採用、防犯フィルムは採用となりました。家族の安全のためとして10万円であれば、35年間で月額240円の保険料と思えば、まあ妥当と思っています。

相変わらず長文になってしまったので、防犯の観点からシャッターを採用すべきかどうかについては次回にしたいと思います。