固定金利 v.s. 変動金利!悪性インフレの恐怖・・・

こんばんは。さすけです。

本日は固定金利 v.s. 変動金利!の第2弾です。

先日は悪性インフレについて触れたところで終了しました。

インフレとは、ものの値段が上がることです。日本は長期的にインフレ状態にありました。子供のころは30円だったびっくりマンチョコが現在は84円になっているのがインフレです。

インフレは値段が上がることなので悪いことと思われている方がいますが、そうではありません。むしろ、緩やかなインフレは経済にとって重要な役割を果たします。経済成長、所得の増加が伴った健全なインフレはむしろ歓迎すべきものです。

しかし、インフレの中でも悪性インフレは非常に性質が悪いものです。ざっくり言えば、悪性インフレとは経済成長を伴わないインフレです。

代表的なのがハイパーインフレです。2000年以降に発生したジンバブエのハイパーインフレが記憶に新しいところです。

また、歴史的にはドイツのハイパーインフレが有名です。第一次世界大戦に負けたドイツが多額の債務を負った結果、生じました。その結果ヒトラーが登場し・・・とこれはどうでも良いのでやめます。

いずれにしても経済成長していないのに物価だけが上昇したら、大変なことになります。その場合は当然金利も上昇することになります。

ジンバブエもドイツも戦争によって発生したハイパーインフレですが、日本の場合懸念されるのは1000兆円に達しようとしている国債発行残高に起因する金利上昇とインフレです。

日本の国内総生産GDPは約400兆円です。対して、「借金」あえて借金と書きますが、この借金の残高画1000兆円です。

GDPは日本が1年間に生み出した価値です。要するにお給料です。給料の2.5倍の借金がある国が日本です。お父さんは年収が400万円ですが、借金が1000万円ある状態です。

こういうことを言うと、いやいや、この借金は日本国民の貯蓄額1500兆円以下であるし、外国人所有比率は低いから問題がないということも言われます。
この言い分は、お父さんには確かに借金が1000万円の収入がありますが、実は奥さんから借りた借金が大半で、その奥さんには1500万円の貯蓄があるということを言っています。

そして、日本の奥さんである国民(銀行)は非常に心が広くて、金利1%以下という超低金利でだんなさんにお金を貸してあげています。だんなに金利つけて貸すなよという突っ込みはなしで・・・

結局夫婦の財産なんだから、まだ余裕だよね?というのが、国債残高≠借金説です。

で、どちらが正しいかはおいておいて、与太話で説明したいと思います。

夫婦であってもあんまり奥さんにお金を借りまくっていると奥さんは面白くありません。でも、仕方がないのでだんなさんにお金を貸してあげていたのですが、そろそろ貯蓄もなくなってきました。

お金に困った日本お父さんは、夫婦にお金がなくなってきて仕方なく、ちょっと偉そうぶってるけど今まで結構良く面倒を見てくれていたアメリカさん、そして子沢山で昔はけんかしたけど、最近は羽振りの良い中国さん、お父さんとお母さんはすごく稼いでいるんだけど、だめな子が散在してしまっているEUさんなどからお金を借りてこなくてはならなくなります。

でも、アメリカさんや中国さん、EUさんはお金は貸してくれるのですが、他人なので金利は1%では嫌だといってきます。せめて2%くれないとお金は貸せないよ。

仕方がありません。お金が足りないのです。金利2%で借りることにしました。

そうなると、奥さんも黙っていられません!私にも金利2%で返してよ!
日本お父さんは仕方がないので、奥さんに支払う金利も2%にすることにしました。

日本お父さんは子供たちが家が欲しいといえば、国民君と言う子供に金利なんてけちなことは言わずに、結構気前良くお金を貸してあげていました(ゼロ金利政策)。でも、奥さんからの借金であれば国民君に気前良く貸すこともできましたが、ご近所からもお金を借りてしまったので、国民君からも金利をとることにしました。

国民君も既に仕事をしているのですが、お父さんのせいもあって、あまり仕事はうまくいっていません。給料は増えていないのに、お父さんに返すお金だけ増えてしまいました。

そうこうして何年か暮らしていたある日、アメリカさん、中国さん、EUさんたちが突然、もうこれ以上お金は貸せないよと言い出しました。

ちょっとそれじゃあ困るから、金利をもっと支払うよ。と日本お父さん。
アメリカさんたちは金利4%なら貸してあげるといっています。仕方がありません。借りました。国民君への金利も4%にせざるを得ませんでした。

翌年になったら、アメリカさんたちはやっぱり借金は危ないから止めたほうがいいよ。これからは金利7%じゃないと貸せないよといってきます。仕方がないので借りました。国民君に貸すお金も金利は7%になりました。

給料が上がっていない国民君は限界です。でも、金利はお父さんの借金がなくならない限り下がりません。

こうして、給与は上がらないまま高金利を支払う状態に陥ってしまう国民君(わたし)でした。。。。

と、どうでも良い話をだらだら書いてしまいましたが、給料は上がらないのに金利だけ上がるのが悪性インフレです。わかりにくかったですね。すみませんm(_ _)m

ただ、悪性インフレの怖いところはインフレの状態を自身(日銀)でコントロールすることが非常に困難な点にあります。開き直ってデフォルト(借金を返さない宣言)すると言う手もありますが、それも非常に難しいです。というか、おそらく不可能です。なぜなら、現在のEUにおける経済危機は、ギリシャやイタリア、スペインの国債発行残高200兆円程度のことで大騒ぎしているのです。日本がデフォルトの危機に陥る際の額はおそらくEUの10倍程度、2000兆円に達した当たりです。これはアメリカと同程度の国債発行残高で、そんなことをすればそれこそ世界同時不況、そして戦争へのきっかけになりかねません。

こうなると、高金利時代が長期間にわたって継続する可能性もあります。その場合は固定金利で借りていた人は昔の安い金利で支払えばよいわけですが、変動金利を採用していた人は高い金利を支払わなくてはならなくなります。

これから35年間で日本が急激な経済成長する可能性はそれほど高くありません。対して、国債の外国人所有比率が高くなる可能性は非常に高まっています。今後懸念される金利上昇要因としては悪性インフレとなる可能性が高いのではないかとも思っています。

こう考えてくるとやっぱり固定金利かな~と思うのです。。。

次回は、今後35年の金利について、さらに色々な仮定をおいて話を進めてみたいと思います。