夢発電仕様変更\(^o^)/i-smartらしい家でも夢発電搭載可能になりました。

こんにちは。さすけです。

台風が来ていますが皆さん大丈夫でしょうか?

先日、第5回目の打ち合わせがありました。いつも打ち合わせは結構楽しくやっているのですが、先日の打ち合わせではどうもテンションがあがらないな~、と思いつつ打ち合わせをしていました。

間取りも良い感じになってきているのに~、と思っていたところ帰り道、体がだるいことに気づき、家で熱を測ってみたら38度の熱がありました

家に帰って寝込んでいたら、娘が手製の氷嚢を作ってくれて、一晩で復活です

さてさて、今日はi-smartではなく、夢発電の仕様変更です!

先日私のブログで、T字型の屋根形状だと夢発電を搭載できない話を書かせていただきました。

前回の記事の段階では、

このようなi-smartらしい凹凸のある形状にすると、屋根の形状が

というT字型になってしまい、太陽光発電パネルが載せられなかったのですが、今回の仕様変更で、夢発電はこのようなi-smartらしい形状にも全面に搭載することが可能になりました\(^o^)/

もし、このような形状で太陽光発電パネルが載せられなくて困っていた方には朗報かと思います。私自身も、太陽光が載せられる、L字型で検討をしている最中でした。

まだ、稟議が通った段階で、通達は出ていないようですが、計算等を終えた段階で通達として出るそうです。

一度はあきらめかけた大容量太陽光発電パネルの搭載を再度検討することにしました。

ということで、ひさびさの太陽光発電ネタです!

いろいろな方のブログで書かれているように一条工務店が行う夢発電では固定資産税の情報が含まれていません。また、来年度からは余剰電力買い取り制度の価格も下がる可能性が高いです。

夢発電の収支を計算する上ではいったいどのパラメーターを意識していけば良いのかについて、シミュレーションを用いて検討してみることにしました。

* 売電価格の変更

現時点ではもっとも懸念されるのが売電価格が下落することです。

そこで、5kW,6kW、7kW、8kW、9kW、9.8kWの太陽光パネルを搭載した場合、売電価格が1円下落すると将来の収支にどの程度の影響を与えるかについて検討してみました。

以下は買い取り価格が1円下落した際、15年後の収支がどれだけ減少するかを示して今っす。

* 5kW搭載の場合: 3.3万円

* 6kW搭載の場合: 4.3万円

* 7kW搭載の場合: 5.3万円

* 8kW搭載の場合: 6.3万円

* 9kW搭載の場合: 7.4万円

* 9.8kW搭載の場合: 8.2万円

となります。すなわち、9.8kWのパネルを搭載したとき、売電価格が1円下落することは8万2千円収入が下落することを意味します。

仮に来年度の売電価格が6円下がった場合、

* 5kW搭載の場合: 20万円

* 6kW搭載の場合: 26万円

* 7kW搭載の場合: 32万円

* 8kW搭載の場合: 38万円

* 9kW搭載の場合: 44万円

* 9.8kW搭載の場合: 49万円

収入が悪化します。特に搭載容量が多い場合は50万円近く収支が悪化することになります。

* 固定資産税

固定資産税については正直わからないことが多くあります。

固定資産税は原則として、経年変化に伴い減額されていくのが一般的です。しかし、期待にすぎません。

現状での固定資産税は、ざっくり年間1万9千円と計算できるとおもいます。まき毛パパさんの計算ですと、4.9万円(4.2万円の間違いでした。すみません)です。正直どちらが正しいのか専門家ではない私にはわかりません^^;(まき毛パパさんが書かれたブログでたぶん理解できたと思います。i-cubeとi-smartで標準仕様が異なるため、私はi-smartの標準である片流れ屋根を基準に用いているのに対して、まき毛パパさんはi-cubeの標準である陸屋根を基準に用いている点に違いがあるのだと思います。詳細はこちらに書かせていただきます。)
このブログはi-smart関連のブログなので、固定資産税は私の計算の1.9万円を使うことにします。
色々お騒がせして申し訳ございませんでした。また、ご指摘をいただいた皆様ありがとうございます。
ということで、1.9万円の場合について15年後の収支についてみてみます。また、固定資産税は減額されることはなく、ずっと同じ固定資産税という計算にしました。結果は、パネル搭載容量によらず
固定資産税1.9万円/.年の場合:23.5万円
おおよそ、15年間で合計25万円万円程度の固定資産税の支払いが発生するという計算になります。ただし、これは固定資産税が減額されていかないという仮定の下での計算なので、現実にはもう少し影響は小さいと思います。
* 夢発電金利
現在の夢発電の金利は10年固定1%です。今のところそのような話はありませんが、仮に金利が現状の1%の場合、2%の場合、3%の場合のそれぞれで15年後の収支にどのような影響を与えるかについて検討してみます。
太陽光発電パネルを9kW搭載している場合
金利1%:基準値
金利2%:15万円
金利3%:31万円
となります。すなわち、金利が1%上昇するたびに、15年後の収支を約15%下落させます。
このことから、固定資産税や売電価格などの影響に比べると金利の影響は小さいと言えます。
ちなみに、搭載容量が6kWの場合、金利1%上昇するごとに約12万円収支を悪化させます。
* パネルの経年劣化
太陽光発電パネルは経年劣化があるとされています。産業技術総合研究所などの実験によると、経年劣化は年率0.2-0.4%程度とされています。また、一条工務店のシミュレーションでは1%に設定されています。
一条工務店の太陽光発電パネルの長期性能については不明であるため、仮に経年劣化を0.2%、0.5%、1.0%、2.0%の4種類のケースによって収支にどの程度の影響を与えるかを検討しています。
搭載パネル容量は9kWとします。この時、基準値を1%とすると
経年劣化率0.2%:+23万円
経年劣化率0.5%:+15万円
経年劣化率2.0%:-27万円
となります。経年劣化がシミュレーションの想定よりも良い0.2%、0.5%であった場合、15年後の収支はそれぞれ23万円、15万円の増加になることがわかります。対して、毎年2%ずつ性能が悪化していくと仮定すると収支は27万円悪化することになります。
私の希望的観測、すでに太陽光パネルを搭載されている方のブログなどを拝見している限り、経年劣化率は1%以下であろうと期待しています。
これらは、一条工務店の製造するパネルの品質に依存するので、ぜひ高品質であってほしいと願っています。
* パワーコンディショナーの交換
これは非常に予想が難しいですが、パワーコンディショナーの価格を30万円程度と予想すると、9kW台の場合は2台のパワーコンディショナーで60万円と計算されます。
ただし、これは交換しなくてはならない、かつ”現在”のパワーコンディショナー価格を当てはめた場合です。実際には、修理ですむことの方が多いと思いますし、10年後には太陽光発電が普及していればパワーコンディショナー価格も下落していることが期待できます。
* 日中使用電力
余剰電力の全量買い取り制度が開始することになっていますが、現在のところ太陽光発電された電力のうち使用してしまった電力は売電することができません。
よって、日中使用電力が少ない場合と多い場合では将来の収益に影響が出ます。私の作ったシミュレーションでは一般的に4人家族世帯の平均値1682kWhを使用しています。
そこで、日中使用電力が0kWh(全量売電に相当)、1000kWh、2000kWh、3000kWh、4000kWhについて平均よりもどれだけ収益が変わるのかを検討してみます。シミュレーションする太陽光パネルは9kWとします。
日中消費電力 0kWh:+20万円
日中消費電力1000kWh:+8万円
日中消費電力2000kWh:-4万円
日中消費電力3000kWh:-15万円
日中消費電力4000kWh:-27万円
となります。
このことから、全量買い取り制度が導入された場合20万円の収益増、日中消費電力が1000kWh増加するごとに約11万円収益が悪化していくことがわかります。現実的には、1000kWh~2000kWhの範囲に収まるものと思います。
ということで、日中の消費電力は収益に対してそれほど大きな影響をあたえるものではないことがわかります。
太陽光発電電力の全量買い取り制度について
以下は余談です。面倒な話なので読み飛ばしていただいて結構です^^;
ここで、「日中消費電力0kWh」とは全量買い取り制度導入と等価であることに注意してください。現在の国会での検討では、全量売電が導入された場合は売電価格は現状よりも安く設定する方向で議論されています。
先ほど、売電価格が1円/kWh下がると、パネル搭載量9kWの時、15年後は7.4万円の収益悪化になると計算しました。仮に、全量買い取り制度は導入されたけれど売電価格が3円下落した場合にはどうなるでしょうか?
15年後の収益は、全量買い取り制度導入による収益増が20万円、売電価格下落による収益悪化が22.2万円となり、結果2.2万円の収益悪化となります。このことから、全量買い取り制度が導入されることを両手を挙げて喜べる状況にはありません。
なぜこのような制度になっているのかと疑問に感じられる方もいるかと思います。
この制度は誰にメリットがあるかというと、既設の小容量太陽光発電パネル導入世帯です。一条工務店の夢発電で搭載される太陽光発電パネルの容量は一般に比べて非常に大容量です。
一般には3kW程度かと思います。年間の総発電量は約3000kWh程度になると思います。しかし、日中使用電力はパネルの搭載量によらず1700kWh程度ですから、現状の余剰電力買い取り制度では、1300kWhしか売電できません。これが、全量買い取り制度になれば3000kWh売電できることになり収益が改善します。
ここまででお気づきの方もいらっしゃるかと思いますが、全量買い取り制度のメリットは小容量の太陽光発電パネルを設置する世帯で大きなメリットが生じる制度になっています。
これは非常に難しい問題ですが、太陽光発電の発電量を日本全体で最大化する場合、小容量のパネルを大量に設置するという方針と、大容量のパネルを少量設置するという2つの方針が考えられますが、現状では国は前者の方針を取っているということは覚えておく必要があるかもしれません。これについては、いろいろ書きたいことがありますが、ブログの本題とずれてしまいますし、小難しい話になってしまいそうですので止めることにします^^;(←自分が十分に理解できていないのです^^;;)
* まとめ
ここまで収益を悪化させそうな要因についていろいろと検討してみましたが、まとめてみると9kWのパネルを搭載した場合を例にすると、15年後の収益に与える影響は、
・ 売電価格が6円下落した場合:-44万円
・ 固定資産税による影響:-25万円程度
・ パネルがの経年劣化:+23万円-27万円
・ 夢発電の金利が1%上昇:-15万円
・ パワーコンディショナーの交換or修理:-10万円~-60万円
・ 日中使用電力が1000kWh増加:-11万円
という感じです。
固定資産税の影響は確かに無視できませんが、それ以外にも収益を悪化させる要因が結構あることがわかります。
個人的には、固定資産税はある程度予想可能な収益悪化要因なので最初の段階で収益予測に織り込むことができます。しかし、その他の要因は予想が難しいものもあり、楽観的収益予想は少し怖いように思います。
いろいろ計算して、最低8kWのパネルが搭載して、パワーコンディショナーの搭載などを交換、支払いの増加による影響から10年以内は100万円程度の手元資金流出を考慮して太陽光発電パネルを載せたいと考えています。
他にもこんなシミュレーションをしてほしいという要望やアイデアがありましたら是非教えてください。
このほかにもgamaさんがいろいろなシミュレーションをしてくださっていますので、そちらもぜひご覧になってみてください。