遂に床冷房(全館さらぽか空調)登場!?床冷房の導入で注意が必要な点は??

こんばんは。さすけです\(^o^)/

一条工務店が何年も前から開発しており、展示場の多くに設置されているのに、オプションとしては採用不可であった全館床冷房システムの販売が遂に開始されたようです!

今回は、カタログの情報とその他のこれまで色々な方からお聞きした情報に基づいて、一条工務店の床冷房システムの実力に迫ってみたいと思います\(^o^)/

今回、情報を提供いただき、画像の利用をご快諾いただいたゆっちゃんさんに感謝致しますm(_ _)m

など徐々にブログに書いてくださる方も出始めていますね^^

全館床冷暖房システム(全館さらぽか空調)ってどんなシステム?

全館床冷房システム、一条工務店の正式名称は「全館さらぽか空調」とは、一条工務店の全館床暖房配管内に冷水を流すことによって、全館床暖房と同様、全館の冷房を行うシステムになります。

この全館床冷房システムは、私が一条工務店と契約した2011年当時には既に多くの展示場に実験的に導入されていました。しかし、これまで何度も発売開始の噂はあったものの、実験モニターとしての一般住宅への導入実績以外、正式な形での一般への販売が行われてきませんでした。

[kanren postid=”5182″]

これまでに実験的に募集が行われたモニターは、「キャンペーン的なモニター」ではなく、本当の意味で実験的なモニターとなっており、一条工務店の社員の方が新築される際などにある種の「人柱^^;」的な位置づけのモニターであったと理解しています。

開発に5年以上の時間がかかったようですが、今回、広くパンフレットが配布されており現在契約前後の方に全巻床冷房システムの販売が開始されたとようです

全館床冷房システムは誰でも導入できるの?モニター限定??

今回、一条工務店は限定100棟の「モニター」として、一条工務店で家を建築する方向けに全館床冷房システムを販売しているそうです。

そこで、気になるのは、自分は100人に間に合うのか?ということかと思います。これは、あくまで私の感覚ですが、それほど急がなくても大丈夫なんじゃないかな?と思います。

確かに、現時点では100棟に達したところで、一旦申し込みが締め切られる可能性はあります

しかし、一条工務店が何か新商品を販売する際は「モニター」と称して販売を開始するケースがしばしばあるためです。

例えば、ご存じない方が大半と思いますが一条工務店の代名詞とも言える「全館床暖房」は今現在もモニター商品なのです!!!

さすがに、もうモニターじゃないと思うんですけどね^^;;

このように、一条工務店では新商品や新商品でなくても販売に強い訴求力のある商品を「モニター」と呼ぶ傾向があると思っています。

そのため、床冷房システムについても「モニター」とは言っていますが、売れ行きが良ければそのまま人数制限が解除される可能性が極めて高いのでは無いかと思っています。

ただ、一条工務店がモニター募集とするときに人数制限を設けることはあまり多くはないため、100棟で打ち切られる可能性がないわけではありません。しかし、カタログに「100棟限定」のようなことが書かれているわけではなく、あくまで営業さんが言っているだけですので、現時点で契約をされている方であれば、人数に制限なく導入は可能と思います。カタログに100棟限定と書いてあって、100棟以上に導入すると景表法に違反しますが、営業さんが言っているだけであれば、「勘違い」ということもありますからグレーゾーン?ですね^^;;

っていうか、一条工務店にはおそらく2000人以上の営業さんがいて、その営業さんが今接客しているお客さん全員に床冷房の話をしている状況と思います。そのような中で、契約してくれるかどうか分からないお客さんも多数いるのに100人をぴったり数えることは現実的ではありません。。。どこかで100人を区切って、そこからは床冷房採用できません、と説明できるなら話は別ですが、そうでない限り「100人限定」はかなり無理がありすぎます。。。とか、あんまり書くと無理してでも締め切られてしまいそうだからやめておきます^^;

床冷房システムの価格は?

これについては、より多くの方から是非情報をご提供いただければと思っていますが、ゆっちゃんさんが営業さんから聞いた情報としては、床冷房システムの導入費用は施工面積1坪あたり1.5万円〜2.5万円とのことです。

施工面積30坪の家で45万円〜75万円、40坪の家であれば60万円〜100万円ということになります。

正直な感想として、この値段はやや高いように感じました。

これは完全に私の予想でしかありませんが、この価格は「目くらまし」ではないかと思っています(間違っていても責任は取れませんが^^;)。

これまたこれまでの一条工務店の新商品の販売方法として、新商品が登場すると最初にかなり高額なオプション価格が提示され、その後「キャンペーン」と言う形で、標準または標準+アルファの価格で提供することで、お得感を演出する傾向があると感じています

例えば、i-smartの全面タイルは一条工務店の「言い値」としては40坪程度の我が家で270万円と見積書に記載されていました。しかし、実際には私が契約したi-smart販売開始直後は「早期モニターキャンペーン」として、−270万円のキャンペーン値引きが行われており、実際には追加費用無しで全面タイルが選べました。

最初に曖昧な形で、市場価格よりは安いけれど、ちょっと高いな〜と感じる金額を営業さんが伝えておいて、その後正式な価格を発表する段階では、当初伝えていた価格よりもかなり安い価格で提供開始することで、お客さんを引きつける作戦と思います^^;

ちなみに我が家のタイル総タイル張りについては、営業さんが70万円くらいでは提供できると思う、というような話をしていたように記憶しています。それでも、総タイル張りの市場化価格を考えるとかなり安い、でも、やっぱり高いな〜という印象でした。しかし、実際に発表された価格は「追加オプション無し」でした^^;;

お客さんの側からしたら、ちょっと嬉しくなるのは事実ですが、まあ、そういう営業方法なのだと思っています。ちなみに、営業さんにどんなに聞いても正式発表前の段階では営業さんも本当の提供価格を知りません。。。営業さんが嘘をついたりしているわけではないです。現時点では営業さんも、本社から1.5万円〜2.5万円/坪くらい、と伝えられていると思っています^^なので、正式な価格を知っているのは本社の一部の人のみと言う状況と思います。。。

このパターンからすると、現在伝えられている床冷房システムも同様に、最初に高めの値段を伝えて、その後キャンペーンという形で無料かまたは30万円前後の「キャンペーン価格」で提供されるのではないかと思っています。

そもそも、50万円あったら全室に最新式のエアコンを導入できてしまいます。実際には床冷房を導入してもエアコンが不要になるかについては懐疑的であることから、床冷房システムを導入するために50万円以上の追加オプション価格が発生してしまうことになります。そうなると、導入される方はかなり限定的になってしまう可能性が高いように思います。せっかく、「今後の一条工務店の売り」の一つになるであろう床冷房にケチをつける(つけるのは私だけかもしれませんが^^;)ような販売開始方法はまずないように思います。。。

現時点では、床冷房システムによる全館空調システムによって、一条工務店も家であれば夏冬の両方で快適な生活が送れる、ということを強くアピールしていきたいという一条工務店の思惑があると思います。しかし、50万円以上の価格ではそれを困難にしてしまうと考えます。そのため、今後何らかのキャンペーン価格が提示されるのではないかと思っています(予想が外れたらすいません^^;)。

まずは営業さんなどに確認をして、キャンペーン価格の情報が出ていないかを常にチェックしてもらうようにすることをお勧めします。

全館床冷房システムの仕組みは?

全館床冷房システムの販売になぜこれほど時間がかかったのか?:結露の問題

全館床冷房システムの仕組みは床暖房の配管に冷水を流すだけですから非常に単純です。

床暖房自体は、通常のエアコンと全く同様の仕組みで稼働しています。床暖房を導入するとRAYエアコンが1台がセットになっているのですが、このRAYエアコンは(当然)冷房も行うことができます。

すなわち、現在の一条工務店の床暖房システムは冷水を作る機能は既に供えています。よって、床暖房の配管に冷水を流すこと自体は全く難しいことではありません。

では、なぜこれまで一条工務店が床冷房を販売できなかったのか?というと、それは「結露の問題」への不安を解決できないでいたためだろうと思っています。

夏期の高湿度環境で床冷房を使って床面に冷水を流すと、その表面だけではなく、床内部に結露を発生させてしまいます。そして、その結露は長期の使用で徐々に床や構造材を腐食させる可能性が出てしまいます。

そのため、床冷房自体は簡単に実現できても、それを行ってしまうことは住宅そのものの耐久性に問題を引き起こしてしまうリスクが否定しきれません。

ロスガードには、調湿機能はあるのですが、強制的な除湿機能はありません。そのため、ロスガード+床冷房システムを導入すると必ず結露の問題が生じてしまいます。そこで、床冷房の導入にあたっては、デシカント換気システムが必須になったと思われます。

デシカント空調システムの仕組みは割愛しますがデシカント空調システムとは、夏は除湿機として働き室内の湿度を除去し、冬は室内の湿度を維持するように稼働させることができる空調システムです。ここで誤解があってはならないのですが、デシカント換気システムに「加湿機能」はありません。デシカント空調が冬にできるのは「保湿」です。正しく言えば、加湿機能はるにはあるのですが、その加湿性能も効率も通常の加湿器と比較すると圧倒的に悪いので加湿器と考えるのは難しいです。あくまで室内の湿度を維持するための保湿機能と思った方が良いです。

勝手な想像ですが、営業さんの中には「加湿機能」が存在するかのような説明をされる方が出てくるかと思います。何度も言いますが、デシカント空調システムを導入しても加湿機能はないので、冬は加湿器が必要です

話が逸れましたが、このデシカント換気システムを導入することで夏期の室内湿度を一定以下に維持することで、床冷房に冷水を流しても結露しない室内環境を作り出したのだろうと思っています。以前、私が展示場で確認した限りでは、デシカント換気システムと床冷房システムは連動して作動しており、床冷房システムを稼働させると除湿運転に切り替わるようでした。おそらくは、デシカントシステムが室内の湿度を感知して、床冷房で流す冷水温度が露点温度を下回らないようコントロールしているのだろうと思います。結露の仕組みについては

[kanren postid=”5404″]

に少し書いています。

このように結露の問題から、一条工務店が全館さらぽか空調として販売開始した全館床冷房システムを導入すると、ロスガードに変わってデシカント空調システムが導入されることになります。

カタログにもデシカント空調が書かれています。

しかし、これは私の予想ですがこの結露の問題は床冷房システム開発の相当初期の段階で解決に近い段階まで持って行けていたのではないかと思っています。少なくとも一般住戸への実験的モニターキャンペーン時点でデシカント換気システムが導入されており、その時点で一定程度結露の問題は解決されていたのだろうと思います。さすがに、いくら実験的とは言っても明らかに結露する商品を一般向けに提供することはできないでしょうから、2010年時点でその問題はある程度目処が立っていたと思っています。

では、それから5年以上もの間なぜ全館床冷房システムが一般販売されなかったのか?と考えると、これまた推測に過ぎませんが、「快適性が実現できなかった」ということが理由であろうと思っています。

足下が冷えてしまう問題への解決策:天井埋め込み型サーキュレータ

当初の床冷房システムは結露の問題に目処がたった段階でも、解決すべき大きな課題がありました。

それは「床冷房は床暖房ほど快適ではない」という問題だったのだろうと思います。

通常、暖かい空気は上に向かい、冷たい空気は重たいため下に滞留してしまいます。

床暖房は、一番低い床面を温めて、その暖まった空気が自然に上昇することで部屋全体を緩やかに温めることができます。

[kanren postid=”6340,6334,6316″]

上のように科学的見地からも示される通り、通常のエアコン暖房に比べると床暖房の快適性が勝っていることは間違いありません。

しかし、床冷房システムでは、様相が異なってきます。

床冷房は室内で最も低い位置にある「床」を冷やすことになります。冷えた空気が自然に上昇することはありませんから、結果として足下ばかりが冷えてしまうと言うことが起こるのです。

我が家が建築当時に展示場で見た床冷房システムではその傾向が顕著でした。

[kanren postid=”5188″]

私の妻は冷え性なのですが、足下が冷たい、と言って床冷房システムに否定的でした。

そこで、一条工務店が見いだした?解決策は各居室に天井埋め込み型のサーキュレーターを導入するという方法であったのだろうと思います。

これは、以前床冷房システムを初期のモニターとして導入されたという方からお聞きしたのですが、一条工務店では初期モニターのお宅に床置き型のサーキューレーターを配布して、サーキュレーター設置前後の感想などをアンケートしていたようです。

その調査の結果からサーキューレーターによって床部分に滞留した冷たい空気を攪拌して夏期の快適性を実現できることに一条工務店の開発担当者も自信を持てるようになったのだろうと思います

しかし、床置き型のサーキュレーターが各居室にあったら邪魔で仕方ありません^^;;

そこで、解決策として出てきたのが「天井埋め込み型サーキューレーター」だったようです。

上記のような天井埋め込み型のサーキュレーターを設置して、床面に向けて空気を出すことで、室内の空気を攪拌するという解決策に至ったのだろうと思います。

結果として、

床冷房システム+デシカント+天井埋め込み型サーキュレーター

という3つのシステムによって、全館床冷房システムである全館さらぽか空調を実現したようです。

かなりの力業によって床冷房を実現したという印象ですね^^;

床冷房システム実際の所はどうなの?

さて、それではこの床冷房システムは本当に快適なのか?ということについて書いてみたいと思います。

ここからは、モニターとなられた方などからお聞きしたお話などを元に、私の現時点の推測であることをお断りしておきます。

私が知っている方で、床冷房システムの先行モニターとなられた方はそれほど多いわけではありません。特に、サーキュレーター付きの実験に協力された方はもっと少ないです。よって、ここでのお話しはあくまで私が現時点で知っている範囲の話であって、今回販売されることになった全館床冷房システムに当てはまらないケースがあるという点にご注意ください。

デシカント換気はものすごく快適

まずは床冷房の導入に伴って、新たに導入されるデシカント換気システムについてです。床冷房のおまけ扱いとなってしまいそうなデシカント換気システムですが、個人的には床冷房よりもこのデシカント換気システムが導入できることが今回の「全館さらぽか空調」の最大のメリットではないかと思っています。

なぜならば、床冷房は夏期の暑い時期だけその実力を発揮しますが、デシカント換気システムはそれ以外の時期も実力を発揮してくれるためです。

デシカント空調システムが特にその実力を発揮するのは「除湿機能」だろうと思います。

梅雨のじめじめする時期に不快な思いをされたことがある方は多いと思います。そのような時、このデシカント換気システムがあると、デシカント換気によって高い湿度を除湿してくれます。結果として、気温がそれほど高いわけでは無いのにじめじめして肌がべとべとするような時期に、デシカント空調システムが除湿運転をすることで室内に入ってしばらくすると、肌のべとべと感がなくなりさらっとした感じになっています。これは私自身展示場の宿泊体験で強く感じたことでした。

梅雨時などの冷房はいらないけれど、除湿はしたいという時期にはその実力を発揮してくれると思います。

実際に、モニターとして住まわれている方のお話しを聞いても、夏場の除湿機能に対する評価は非常に高い印象です。

個人的には、床冷房を導入しなくてもこのデシカント空調システムだけでも導入する価値は十分にあると思っています。

そして、この「おまけ」扱いのデシカント空調システムですが、他のハウスメーカーや工務店などで導入しようとした場合、その金額はおおよそ100万円前後となります。床冷房無しのデシカント空調だけの値段で、です。。。

例えば、ダイキン工業が発売しているデシカAirという商品は、定価ベースではありますがその金額は税抜きで100万円を超えています。

実際には何割かの値引きが行われて販売されると思いますが、それでも施工費を含めれば100万円前後となってしまうことは間違いありません。

今回、一条工務店が全館さらぽか空調システムを一体いくらで販売するかはまだ分かりませんが、仮に本当に坪単価1.5万円で販売した場合でも、デシカント空調システムと同程度の金額になるのです。ただ、実際にはロスガードが不要になる分と、一条工務店のように多数の住宅建築棟数の会社が提供することによるスケールメリットなどから、本当に上記製品を販売したらずっと安い金額にはなると思いますが。。。。

個人的には、今回の全館床冷房システムを導入する最大のメリットは、換気システムとしてデシカント型換気システムが導入できるということにあると思っています

そして、このデシカント空調システムを導入することには、もう一つのメリットがあります。

通常、私達は高温多湿になると不快に感じます。しかし、多少気温が高くても、湿度が低ければ不快感を感じにくくなります。海外旅行などをされて、地域によってはかなり気温が高いのに湿度が低いため不快に感じなかった経験などをお持ちの方はいらっしゃるかと思います。

これと同じ理屈で、デシカント換気システムを導入することで夏場にしっかりと除湿が行われるようになり、結果として室内の温度を多少高く設定しても快適な環境を作り出すことができるようになります。

私が存じ上げている方で、初期のモニターをされているお宅では、床冷房自体は小さなお子さんがいらっしゃり床をハイハイしているなどの理由から床冷房をつかっていない方がいらっしゃいます。

しかし、デシカント換気システムの除湿効果があることで夏のエアコン冷房設定温度を27〜28℃程度にしても室内がかなり快適であると言うことをおっしゃっていました。デシカントを止めて確認した際には同程度の快適性を保つにはエアコン設定温度を25℃程度に設定しなければならなかったとのことでしたので、デシカント換気システムが除湿をしてくれることで、エアコン設定温度を高めに設定しても高い快適性が得られるのだろうと思っています。

この夏の空調の設定温度を高く設定しても十分な快適性を得られるというのは、冷え性の女性の方などにとってもメリットとなります。冷え性の方はエアコンの設定温度を低くすると、どうしても手足の先端が冷えて辛いことがあるかと思いますが、しっかりと除湿を行って室温を高めにすることで冷え性の方の夏場のエアコンによる冷えを大きく緩和することができるのではないかと思います。

そして、エアコン等の設定温度を高く設定できることには経済的なメリットもあります。夏場の冷房の設定温度が25℃であったのを28℃に設定することで、エアコン使用に伴う電気料金は2割程度安くなると言われています。たった1℃、2℃のことではあるのですが、電気代に対しては大きな影響を与えます。そのため、デシカント空調システムを導入することによって、冷房に伴う電気料金を安くすることができるというメリットがあります^^

ただし、後で書くようにデシカント換気自体の電気料金がかかってしまうので、実際には電気代は増えると思いますが。。。。

床冷房の快適性は?

床冷房の快適性は、床冷房単体による冷房ではなかなか難しいであろうというのがお話しを聞いていての感覚です。。。。

先ほども書いた様に、サーキュレーターがなかった当時の床冷房システムではどうしても足下が冷えてしまう傾向があったようです。しかし、サーキュレーターが導入されるようになってきてからは足下の方だけが冷えてしまうという問題はかなり改善されたと聞いています。

しかし、それでもどうしても「床自体が冷えている」ために、「足裏の冷たさ」までは改善できていないのではないようです。冷え性でない方にとってはそれほど気にならないかと思いますが、冷え性の方にとっては足裏が冷やされることに不快感を持たれる方もいらっしゃるかと思います。床冷房システムを導入した場合、冷え性の方はスリッパを履くなどの対策が必要になるかと思います。

ただ、一条工務店の床冷房システムは、その高断熱高気密を最大限に活かして、床面の温度をそれほど下げることなく室内全体を冷やす仕組みを採っているため、床がキンキンに冷えてしまっているというようなことはありません。しかし、それでも冷え性の方にとってはやっぱり冷たいものは冷たいと思います。このあたりは、夏場などに宿泊体験棟で1泊させてもらうのが一番良いかと思います。

夏場の日射と床冷房のジレンマ

そして、もう一つの問題として一条工務店の家の構造上の課題ですが、一条工務店のi-smartなどには軒がありません。そのため、夏場の日中も日射しがもろに室内に入り込んでしまうことがあります。高断熱高気密であるが故に、室内に「光」として入り込んだ熱は外に逃げることができず室内を高温にさせる傾向があります。そのため、その熱を冷やすために冷房温度を下げざるを得なくなります。

通常のエアコンであれば、設定温度を下げればすぐに室温も下がって快適になりますが、床冷房システムの場合は床暖房と同じで、熱伝導を使って室内を冷やすため設定温度を変更しても、すぐに室温を下げることはできません。また、床冷房の温度を下げると、床面が冷えますから、どうしても足下が冷えてしまいます。そのような点から、床冷房の設定温度と室温設定のコントロールは床暖房以上に困難になると思われます。

これは私の個人的意見ですが、床冷房自体は従来のエアコン冷房の補助と位置づけ、床冷房のみによって室温のコントロールをすのではなく、床冷房を使ってある程度まで室温を下げつつ、日中と夜間の室温のコントロールは各部屋に設置したエアコンで行うと言う方法も検討の余地があるように思っています

床冷房(全館さらぽか空調)導入にあたっての注意事項

今回の一条工務店の全館さらぽか空調を概観して、設置にはいくつか注意すべき事項があると思ったので書いておきます。

サーキュレーターの設置位置

まず、今回の床冷房システムが室温をしっかりと下げるためには、サーキュレーターの稼働が不可欠と思います。サーキューレーターの性能に付いては未確認なのですが、サーキュレーターである以上はある程度の「音」がするはずです。

実は、前回散々ぼろくそ書いた一条工務店の展示場でもサーキュレーターが設置されていることを確認したのですが、営業さんに確認したら「エアコンだ」と言われてしまし、動作確認まではできませんでした。。。

新しい展示場であれば展示場に埋め込み型のエアコンのようなものが設置されていると思います。それがサーキュレーターですので動作音の確認をお勧めします。ただ、かなり大型のサーキュレーターですので音はそれほどしないであろうとは思っています。

そして、もう一つ、一条工務店のサーキュレーターは天井埋め込み型であるため、将来設置位置を変更することができないという点に最大限の注意が必要です。

寝室であればベッドの上、リビングであればソファーの上、子ども部屋であれば勉強机の上などに設置してしまうとサーキュレーターから吹き出す風をもろに受けてしまうことになります。ですから、人が普段いないであろう位置の上に取り付ける必要があります。部屋の広さが十分広ければそういった場所の設置も可能と思いますが、なかなか設置が難しいケースもあるように思います。

もう一つ、これは未確認であり、写真からの推測になりますが、サーキューレーターの風向調整は前後方向にしかできないように見えます。サーキュレーターから吹き出した風が前後に出るはずですので、サーキュレーターの真下だけに注意を払うのではなく吹き出しの風方向にも注意が必要です。すなわち、サーキュレーターを縦向きに着けるか、横向きに着けるかは将来のライフスタイルの変化や模様替えなども考慮にいれた設置が求められます。結構難しそうです^^;

電気代は絶対に高くなります!

気になる電気代ですが、一条工務店のパンフレットには電気代が大幅にやすくなるようなことが書いています。しかし、これは若干のミスリードで、私の感覚では床冷房を導入した家と導入しなかった家では99%の家で電気代が高くなるはずです

その理由は非常に単純で、個別空調であった冷房を、全館冷房に変更すれば冷やす必要のある空気の体積が大幅に増えてしまいます。結果として、全館空調の家の方が電気代は高くなってしまうのは至極当然のことです。

そして、もう一つ、デシカント型換気システムはその機構的な特性から、通常のエアコンに比べて電気代が高くなってしまいます。通常のエアコンは非常に効率性の高いヒートポンプという仕組みを使って、電気代を安く抑えることができるように作られています。一方で、デシカント換気システムはヒートポンプ式ではないはずですから、効率という観点からは通常のエアコンの3分の1以下の効率となってしまいます。そのため、デシカントによる除湿と保湿を行うにはかなりの電気代を喰うはずです。ダイキンのデシカント換気システムなどのスペックから推測すると、月々の電気代は除湿で月額5千円前後、保湿で3千円前後になるのではないかと思っています。これはロスガードの電気代、月々千円前後と比較するとかなり高くなると言う印象です。結局の所は快適性に対して電気代をいくらはらうかという問題だと思っており、人それぞれだと思います。

一条工務店の全館さらぽか空調のパンフレットには、夏(8月)と冬(1月)の電気代が掲載されています。

これは、かなりトリッキーな計算と言わざるを得ず、実際に全館床冷房を導入した場合とは印象が大きく異なるはずです

例えば、一条工務店のカタログに掲載されている加湿器の電気代は月額7千円かかるとして計算しています。しかし、一条工務店の計算ルールに則って、最新式の気化式加湿器の電気代を計算すると加湿器の運転による電気代は、せいぜい月額100円です。。。。その他の条件を考慮に入れても月額1000円程度です。よって、一条工務店のパンフレットに記載されている電気代のうち、比較対象となっている「従来の全館空調」は明らかにおかしな計算となっています。ただし、デシカント換気システムの電気代は月額3300円となっており、こちらについてはカタログ値からの計算とほぼ合致していますので現実に近いと思います。

加湿に関して言えば、従来品の場合で加湿器+ロスガードの電気代で月額1500円程度、一方のデシカント型換気システムの保湿運転の電気代が3300円となるかと思います。よって、デシカント型換気システムの導入によって、月々約1800円電気代は高くなるという計算になります。

そもそも、デシカント型換気システムの加湿の仕組みは「ほとんど水蒸気を含まない冬場の外気から無理矢理水分を吸い上げる仕組み」であるため、通常の加湿器と比較すると加湿性能は非常に低いです。よって、何もしなければ室内の湿度が20%前後になってしまう状況で、デシカント型換気を導入することでやっと30%を維持できるかどうか、というのがデシカント型換気による加湿の限界です。

月額100円以下の電気代しかかからない気化式の加湿器であれば、室内の湿度は40%を維持できますから、その性能差は歴然と思います。よって、デシカント型換気システムを導入したとしても、全館床暖房を利用する限りは加湿器はやはりあった方が良いかと思います

一方で、除湿については、デシカントによる除湿と通常のエアコンによる除湿ではその効率性という観点ではエアコン除湿の方がやや効率は良いですが、そこまでの差は出ません。ただし、カタログに掲載されているエアコンによる再熱除湿の月額電気代が23200円というのは、「アホか」と思うわけです^^;;;計算している側の気持ちは分かりますが、無理があります。。。

ここで、デシカント換気は電気代が高いからダメ、ということでは全くありません。これは強く言いますが、デシカント換気システムは、その快適性を大きく向上させることは間違いないと思います。

あたかも電気代が安くなるように示すのは、企業としてはある程度仕方ない面もあろうことは分かりますが、電気代が安くなると言われて導入したのに実際は電気代が大きく上がってしまったというクレームに繋がると思います。

デシカントを導入すれば、間違いなく導入しなかった場合よりも電気代は上がります。しかし、特に夏場の除湿による快適性の向上は、その電気代を支払う価値があるものであろうというのが私の意見です。

デシカント換気システムや床冷房システムは「快適性の追求」のために導入するものであって、電気代が安くなるものではないということをはっきりと示す方が、私は良いと思います。仮に電気代が平均で月額2000円上昇してもこのシステムを導入する価値はあると思うのですよ。。。

一条工務店もそんなことは承知の上で、でもお客さんから電気代のことを聞かれても営業さんが困らないように苦肉の策でこのような無理な計算をしていることは十分に伝わってくるのですが^^;;;

あまり変な計算をすると「狼少年」になってしまいますよ。。。「電気代は高くなる、でも快適なんだ!」と言ってくれたほうがよっぽど信用できると思うんですけどね。。変なところで嘘(とまでは言いませんが)をつくと、快適性についても信じてもらえなくなってしまうのではないでしょうか?

除湿・保湿性能への過信は禁物

デシカントを導入することによって快適性が増すのはほぼ間違いないと思います。しかし、先ほども書きましたが、その性能への過信は禁物です。

ダイキン製のデシカント換気システムのカタログスペックから、予想される一条工務店のデシカント換気システムの性能は

  • 夏場の湿度を60%弱にすることができる除湿性能
  • 冬場の湿度を30%以下にしないように維持できる保湿性能

程度と理解すべきと思います。加湿器がいらなくなることはありません。。。除湿については気象条件などにもよりますが、50%台を維持することもできるかも知れません。冬は無理。

エアコンは不要になるのか?

除湿性能の限界による課題

一条工務店の全館床暖房システムを導入することで、冬場は補助的な暖房装置が一切不要になります。これは私自身が実際に一条工務店の家に住んでみて自信を持ってそう断言できます。

これまでは、冬の補助暖房は不要であったけれど、夏についてはエアコンによる個別空調が必要でした。そのため、冬には全く使わないエアコンを各居室に設置する必要がありました。

しかし、今回、一条工務店が全館床冷房システムを販売したことで、夏場のエアコンも不要になるのではないか?ということが期待されます

もしも、各居室にエアコンが不要になるとすれば、これは大きなインパクトがあります。エアコンは1台あたりだいたい15万円程度しますから、3台のエアコン設置をせずにすめば45万円が浮く計算です。

そうすると、全館床冷房費用が仮に50万円したとしても、+5万円で全館冷暖房を手に入れることができると言うことになります。

そうであれば、良いのですが、残念ながら現時点では、「エアコン冷房は不要」とは言い切れないように思っています。

理由は先に挙げたように、床冷房システムは結露防止の観点からデシカント型換気システムの除湿運転と連動しているはずです。夏場に雨が降っていて湿度が高い日などは、冷房によって室温28℃、湿度70%の環境では露点温度は22℃となります。室温を28℃に維持するためには配管を通る冷水の温度は22℃前後(床面は24℃程度?)である必要があると思います。すなわち、上記環境では結露が生じてしまう可能性があります。

そのため、床冷房システムは冷水温度を結露しない温度までしか下げないよう運転をするはずです。すると、室温は28℃以上になってしまい不快な温度となってしまいます。

実際には結露防止の観点から露点温度ぎりぎりでの運転はしないと思うので、床冷房システムの性能限界はデシカント換気による除湿能力の限界によってキャップされてしまうのではないかと思っています。

一条工務店のデシカント型換気システムの除湿性能がわからないため、なんとも言えませんが若干の不安を感じます。

日射による急激な温度上昇への対応の問題

上記の除湿性能はある意味、機器の性能限界なのでシステムを改良することでなんらか対応が行われている可能性があります。

しかし、床冷房だけによる冷房にはもう一つの大きな問題があります。

一条工務店の住宅は断熱性能が非常に高くなっています。

そのため、冬場は床暖房で温められた室内から外に熱が逃げにくくなっています。また、日中に日射によって室内が暖められたとしても、床暖房の消費得エネルギー量を減らす方向に働きます。そのため、冬については全館床暖房だけで十分な暖房効果を得られます。

結果として、冬は昼間でも夜でも高断熱高気密が故に室内の温度を一定に保つことができるのです

しかし、夏については全く様相が異なります。

一条工務店のi-smartなどは軒がない構造になっているため、太陽の日射しが室内に入り込んできます。

一条工務店の家は高断熱高気密ではあるため、外気温が高くてもその「熱」が室内に入り込んでくることはあまり考える必要がありません。しかし、日射し、すなわち「光」として入ってくるエネルギーは十分に防ぐ仕組みを持っていません

室内に入り込んできた光は床などに当たって熱に変わります。これは勘違いをしている営業さんなどもいらっしゃると思いますが、光として入ってくるエネルギーは断熱性能の高さとは無関係に室内に入り込んできてしまうのです

よって、いかに高断熱高気密の一条工務店の家であっても、夏の日射しによる室温上昇は防げないのです(実際には熱に変換しやすい光のみを遮るタイプの窓が使われるケースもあります)。

そうすると何が起こるか?というと、いかに高断熱高気密な一条工務店の家で会っても夏場の日中の温度上昇は十分に防ぐことができないのです。さらに悪いことに、一条工務店の家が高断熱高気密であるが故に夜になって外気温が下がっても、室内にたまった熱は外に逃げることができません。

そのため、室内の温度上昇にあわせて室内をエアコンなどによって強制的に冷やすことが必要になります

冬は高断熱高気密であるが故に、仮に暖房を切っていても室内の温度はほとんど変化しません。

しかし、夏は日射による影響が大きいために、高断熱高気密であってもエアコンを使わなければ昼と夜で室内の温度変化が大きくなってしまいます。

ここで問題となるのが、床暖房と同様に床冷房は室温を下げるには時間がかかるという点です。

冬は断熱性能高さ故に室温がほとんど変化しないため、床暖房のように非常にゆっくりと室内を暖める暖房装置であっても、高い快適性を実現できます。

しかし、夏は断熱性能とは無関係の日射による影響が大きいため、室内の昼夜室温変化が大きくなるため、床冷房のように緩やかな冷房方式ではその温度変化に追随できないはずと思います

そのため、おそらくは床冷房を導入していても、日中は室内が暑くなりすぎたり、はたまた日中の暑さから床冷房の温度を下げたら今度は夜が寒くなりすぎたりということが起こるように思います。

以上の考えから、床冷房を導入してもエアコンが完全に不要になるとはあまり思えない、というのが私の感想です。

もう少し、言い方を変えると、エアコン冷房無しの床冷房システムでは、床暖房ほどの快適性を得ることはちょっと難しいかな?と思っています。

エアコンスリーブ配管だけをしておくという選択をお勧めします

一条工務店の床冷房システムを導入することで、各居室のエアコンが完全に不要になるか?というと、上記のような理由から私はやや懐疑的です。

しかし、じゃあエアコンが必ず必要か?と言われると、これまた、そこまで言い切る自信は全くありません。。。

1つは上記のような仕組み上の理由もありますが、そもそも室内の温熱環境と快適性というのは個人差が非常に大きいものです。ある人にとっては快適な温熱環境であっても、別の人にとっては暑すぎたり、寒すぎたりすることは多くあります。それ故に、床冷房だけで十分快適か?それともエアコンも必要か?ということには私が答えることはできません。

しかし、エアコンを全室につければそれだけで50万円はしてしまいます。エアコンを取り付けたけど、実際には全く使用しないということになったらもったいなさ過ぎます。

そこで、個人的に思う最も良い選択は、床冷房システムを導入した場合は、一条工務店への注文段階ではエアコンはつけずに、後からエアコンが取り付けられるようエアコンを後付けするための穴(スリーブ配管)だけを開けておいてもらうと言う方法を強くお勧めします

まずはエアコンなしの状態で、一夏をすごしてみて、十分に快適だと言うことであればエアコンなしで問題ありませんし、やはり暑すぎると言うことであれば、建築時に取り付けて置いてもらったスリーブ配管を使ってエアコンを後付けすれば良いと思います

一番の失敗は、床冷房を導入していたけれど夏場が暑すぎるということになってしまうことです。一条工務店の家は通常の住宅よりもかなり分厚い壁をもっており、後からエアコン用の穴を開けることは非常に難しくなっていますし、それができても施工費用が非常に高くなります。

私が建築当時はエアコンを後付けするための配管を壁に開けておいてもらうことができました(隠蔽配管の先行配管は不可)。現在も先行配管ができるかは不明ですが、仮にできないと言われても交渉をして絶対にしておいてもらうべきです。先行配管費用も大した金額ではなかったように記憶しています。床冷房を導入する場合は、絶対にこの先行配管だけはしておいてもらうべきと思います。

先行配管さえあれば、必要に応じて後からエアコンを容易に取り付けることができます。

まとめ:床冷房は導入の価値があるか?

ここまで、一条工務店からは出てこないであろう、床冷房導入にあたっての注意点を中心に書かせていただきました。

特に、床冷房を入れてもエアコンが必要になってしまう可能性があるのならば、金銭的なメリットがないと考えて導入をやめる方もいらっしゃるかも知れません。

しかし、私は(値段にはよりますが)床冷房システムは導入の価値は十分にあると思っています。

仮にエアコンが必要になったとしても、全館床冷房を緩やかに運転させることで、室内の温熱環境は大幅に改善するはずです。床冷房を使っても夏の日中はもしかすると、一時的には29℃、30℃程度になってしまうことがあるかもしれません。しかし、廊下を含めて家全体がその程度の温度になっていれば、暑すぎて耐えられないというようなことにはならないはずです。その上で、必要に応じてリビングなどはエアコンを稼働させるようにすれば、今までの住宅とはひと味違った快適性が得られるように思っています。

確かに電気代は上がると思います。床冷房は床暖房ほどの快適性は得られないかも知れません。それでも、居室ごとのエアコンのみによる冷房よりもずっと快適な生活環境を提供してくれるように思います。さらに、全館空調になることで間取りの自由度も大幅に向上します。

そして、なによりも湿度をコントロールするデシカント型換気システムは床冷房とは切り離しても十分に価値のある選択になるのではないかと思っています^^

広告