家を建てるのに必要な費用項目一覧
こんばんは。さすけです\(^o^)/
家を建てる際、インテリアはこうしたい、家の性能は高い方が良い、そして自分のこだわりの間取りを実現したいと夢が大きく膨らむと思います。
しかし、必ずぶつかる壁、それは「お金」の問題です。こだわりを入れて、性能も高くて、広い家はそれだけ高くなります^^;
ただ、住宅という高額商品であるにもかかわらず、いや、むしろ高額商品で有り、一生に1度か2度しか買わないものだからこそ、金額について営業さんに聞いてもよく分からないことばかりと言うことが多いかと思います。
ハウスメーカーの営業さんから見積を出してもらって、なんだか色々な金額が書いてあるけれど、いまいちよく分からない言葉がたくさん出てくると思います。ハウスメーカーの良いところは、よく分からない言葉があっても、営業さんなどがうまく処理してくれて、私達は最後にお金を払うだけでも家を建ててもらうこともできます。。。しかし、当初考えていたよりもかなり金額が大きくなってしまったり、はたまた、途中で金額の大きさに気が付いて、妥協を重ねることになったりと、そんなことが繰り返されているように思います。
そんなことにならないようにするためには、「家を建てるにはどのような費用が必要になるのか?」という先を見据えた計画を立てておくことが重要と思います!
そこで、このページでは、家を建てるのにかかってくるお金を費目毎に解説することを目的としています\(^o^)/
【このページは「ハウスメーカー別住宅価格、坪単価、値引きの実際比較」のサブページです】 |
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以下のような疑問に答えられるよう内容を作成しています。 |
ハウスメーカーで家を建てた人の実際の見積金額が知りたい! |
ハウスメーカーで家を建てる際、実際にどのような費用がかかるの?付帯費用って何?? |
実際にハウスメーカーで家を建てた人の感想が知りたい! |
一条工務店の見積書例
まだ家を建てる前の段階ですと、ハウスメーカーの見積書、と言われてもいまいちピンと来ないと思います。
そこで、我が家の見積書の現物をご覧下さい。
上記画像では見づらいと思いますので、こちらに大きな画像もアップしておきます。
これは私が家を建てる際に最終的に契約した際の見積書、そのものになりますので、参考にしていただければと思います。
一条工務店以外のハウスメーカーでも、項目の名称等が違うことはありますが、概ね同じような構成となっています。
家を建てる際ハウスメーカーに支払いが必要な費用総覧
建物本体価格
いわゆる、「オプションを含まない最低限の住宅価格」となっていることが多いかと思います。詳しくはオプションの項目で書きますが、この「オプションを含まない」というところが大変なくせ者です。
例えば、一条工務店ではエコキュートというオール電化住宅で使用される給湯システムは「標準」となっていますが、ハウスメーカーによってはエコキュートはオプションとなっているケースもあります。また、一条工務店では「網戸」はオプションですが、他のハウスメーカーでは標準となっていることが多いように思います。このように一言で「建物本体価格」といっても、建物本体の仕様はてんでんばらばらです。
さらには、同じハウスメーカーであっても、あるシリーズの住宅では標準のものが、別のシリーズではオプションというケースが多々あります。一条工務店の例ではセゾンAタイプというシリーズでは高断熱高気密施工、全館床暖房はオプションですが、私が選んだi-smartというシリーズでは高断熱高気密施工、全館床暖房は標準仕様となっています。
結果として、セゾンAの坪単価とi-smartの坪単価は大きく違いますが、高断熱高気密施工と全館床暖房を施工することを前提にすればその坪単価の差は縮まります。
建物本体価格を見る際には、本体価格に何が含まれているのか?に注意してみる必要があります。
諸経費(建築確認申請等)
ハウスメーカーによっては「諸官庁手続き費用(大和ハウス)」、「申請費用(セキスイハイム)」、「確認申請等手続き費用(ミサワホーム)」のように名前が異なっていたり、さらには、住友林業のように「設計料・諸手続料」というように他の項目とあわせて記載されるケースもあります。
名前も、集計もハウスメーカーによってばらばらなのですが、諸経費としては大きく「申請費用」と敷地調査や地盤調査などの「調査費用」にわけることができます。
申請費用とは、住宅を建てる上で必要な「建築確認申請」であったり、税金の優遇を受けるために必要な「長期優良住宅」の申請など行政への申請手続き費用となります。
- 建築確認申請費用
- 長期優良住宅申請費用
- 住宅性能評価申請費用
などの費用が計上されることが多いようです。建築確認申請はどのような家でも必要なものです。長期優良住宅は、ハウスメーカーの多くで取得していることが多いようです。住宅性能評価申請になると取られている方は少ないかも知れません。
また、それぞれの費用はお住まいの自治体や住宅の面積によってばらばらですので、「お住まいの自治体名+建築確認申請費用」のような形で検索をすると申請に必要な費用が確認できるかと思います。私が住む茨城県つくば市の場合ですとこちらに掲載されています。
設計・工事監督量
注文住宅の場合には設計費用が別途必要になります。また、家を建てる際の工事監督料を請求するハウスメーカーも多いかと思います。
また、ハウスメーカーでは多くの場合、設計料と監督料は家の面積や打ち合わせ回数によらず一定です。
例えば一条工務店では設計・工事監督料は10万円一律、住友林業では60万円前後、タマホームでは59万円、セキスイハイムは10万円、大和ハウスは30万円、というように概ねハウスメーカー毎に決まった額が請求されます。
注意しなくてはいけないのは、設計料が高い=利益を多く取っている、とはならない点です。
例えば、一条工務店の場合は設計料は家の大きさによらず10万円で一律、工事監督料は請求されません。ちなみに、私は設計に10ヶ月、20回以上は打ち合わせをしており、そのうちあわせには毎回設計士、営業担当者が同席していました。これで10万円なわけはありません。ようするに、設計料は建物本体価格に含まれていると考えるのが合理的です。このように「設計料」「監督料」というのは費目として存在しますが、あってないような項目でもあります。
屋外給排水工事、付帯工事費用
家を建てる際、建物本体価格以外で発生する費用としてはかなり大きな金額を占めます。40坪前後の家であれば100万円~200万円の範囲に多くが収まると思います。これは、住宅を建築する予定の土地に隣接した道路に埋設された水道管や下水管を敷地内の建物と接続する工事費用のことです。
住宅の土地形状などによって金額が変わることから、建物本体工事費用に含めているハウスメーカーはほとんど存在しないと思います。しかし、この費用を忘れていると大きな負担となります。
地盤改良・補強・住宅基礎費用
この費用は住宅を建てる土地に大きく依存します。例えば、元々田んぼだった土地を埋め立てたような土地では地盤が軟弱であるため、住宅の基礎をベタ基礎にする必要が出てきます。さらに地盤が軟弱である場合は、基礎の配筋を2重にするダブル配筋基礎、もっと軟弱な地盤であれば地盤の柱状改良工事、ソイルセメント工事といった地盤にセメントで作った大きな柱を立てる工事が必要になったりします。それでも足りない場合は鋼管杭によって、地中深くにある固い地盤まで鋼管杭を埋める構法のように様々な工事が必要になります。
また、地盤調査を行うための費用が別途請求されるハウスメーカーも多数存在しています。概ね調査費用は5万円前後が多いようです。
この地盤や基礎に由来する費用は、住宅を建てる建設予定地によって大きく変わってくるため一概にいくらくらいと言うことができません。いわゆる「建物本体価格」に含まれた標準的な基礎で十分なケースもあれば、100万円、200万円といった金額がかかる場合もあります。これは土地を購入する段階で注意することが重要と思います。
オプション費用
ここまで挙げてきた金額は、ハウスメーカーなどによって大きな違いはあるものの、そのハウスメーカーを選択する以上、支払わざるを得ない費用です。それに対して、このオプション費用は増やすことも減らすことも、家の建て主の気持ち次第の費用になります^^;
ハウスメーカーが建てる家では「標準」というものが用意されています。そのハウスメーカーが定めた標準のキッチン、標準のトイレ、標準の壁紙から自分の好みのものを選べれば追加費用(オプション費用)は発生しません。しかし、せっかくの注文住宅ですから、自分の好みを出したいと思うのは当然と思います。
例えば、トイレを高機能なウォシュレットに変更したら20万円、壁紙を少し高級感のある壁紙に変更したらXX万円、壁にエコカラットと呼ばれるタイルを使用したら5万円、といった具合に好みを出せば出すほど値段が上がっていきます^^;;さらには、ロフトを作りたい、床暖房を入れたい、玄関にタイル施工したい等と言えばすぐに10万円、20万円のオプション費用がかかってきます。
ハウスメーカーで家を建てる際に最も楽しい部分でもあり、最も辛い仕分けを強いられる部分でもあります。我が家の場合は見積上は378万円のオプション費用となっています。。。ただし、一条工務店では「ベタ基礎」の費用をオプション費用に計上しているため、実際には300万円程度のオプション費用がかかった計算です。
その他費用
ここまでで概ねハウスメーカーに支払う費用は終了です。ただ家を建てて引き渡しを受けるには、これ以外にもいくつか費用が発生します。
- 水道局加入金
- 印紙代
- 登記費用
などがその代表です。ここで印紙代は数万円のことが多いので、問題ありませんが、水道局加入金は自治体によっては20万円以上することもある費用です。これとは別に下水道加入費用が必要になる自治体もあります。また、登記費用も概ね20万円から30万円程度かかります。ただし冬期については自分で行うこともできます^^
照明・エアコン・カーテン
ハウスメーカーによっては最低限の照明やエアコンが「標準」として「建物本体価格」に含まれているケースもあります。
しかし、標準以上のエアコンを追加したい場合は別途エアコン代が必要となります。
照明については全く含まれていないハウスメーカーもある一方で、ある程度の照明が「建物本体価格」に含まれていたりとハウスメーカーによって異なります。
カーテンについては含まれているハウスメーカーは少数と思いますが、カーテンがないと家の中は丸見えになってしまいますから、ある程度は必要になってきます。
カーテンや照明については、値段はぴんからきりまであり、ニトリなどで購入して安く済ませることもできますし、こだわりの生地でカーテンを施工してもらえば値段はニトリの10倍20倍にすぐなってしまいます。。。これもオプション費用と同じで、楽しくもあり、仕分けのつらさを伴う費用です。
ここまででハウスメーカーに支払う一般的な費用は終了となります。
ハウスメーカー以外に支払う費用
家を建てるためには、ハウスメーカーに払う費用とは別に、必要となる費用があります。
火災・地震保険料
火災保険に加入することは住宅ローンを組む上での必須条件となっていることが多いかと思います。地震保険についてはお住まいの地域によって入る方が多かったり、少なかったりするかも知れません。
この費用は、建てた家が法令準耐火住宅になっているか、なっていないか等によって、10万円台から70万円台と大きく異なってきます。
また、火災保険には水害のオプション、雹害のオプション等々様々なオプションが存在しており、オプションによっても費用が大きく異なってきます。ソーラーパネルを設置していたら雹害のオプションは必要かも、台風で川が氾濫したら?などなど、考えると切りがないのですが、どこかで妥協するしかないのも火災保険です。。。
外構費用
ハウスメーカーによっては外構まで一括して請け負うことも多くありますが、一般にはハウスメーカーと別会社が施工することが多いかと思います。外構も土地の形状、そして家を建てる方のこだわりによって、最低限のフェンスだけで済ませれば20万円前後~、駐車場を付けて+40万円、ウッドデッキをつけて、、、、などなど金額に大きな開きがあります。
ちなみに、我が家のケースでこちらに詳しく書いていますが、320万円となりました。。。完成風景は
こんな感じです。
ローン手数料
現金一括で支払える方は別として、住宅ローンを組む場合は住宅ローンにかかる手数料が必要になることがあります。銀行ローンの場合はローン金利に含まれていることも多いですが、フラット35などでは70万円前後の手数料に、団体信用生命保険料などかなりの額が必要になります。
場合によってかかる費用
ここまでに書いた以外にも、家によっては旧住宅の解体工事費用、擁壁工事費用などが発生するケースがあります。
特に古い造成地などの場合、擁壁があったとしても、現在の建築基準では十分な耐久性が得られないケースなどもあり、その場合は数百万円単位で工事費が発生することもあります。この辺は土地を購入する際に、不動産屋さんだけから話を聞くのではなく、信用できる第三者に話を聞いてみるのも良いかと思います。
ハウスメーカーの営業さんがいれば、擁壁工事にお金が多くかかることは「家の値段を安くせざるを得ない状況」になってしまいますから、しっかりと調べてくれると思います。このあたりは営業さんを活用するのも良いと思います。
まとめ
住宅を建てるには、いわゆる「建物本体価格」意外に多くの費用がはっせいすることがおわかりいただけたでしょうか?
ハウスメーカーからもらった見積を見る際などの参考にしていただければと思います。