350万円の夢、夢と散る:350万円欲しい人は必読?

こんばんは。さすけです。

本日は、非常に残念なお話しです。。。その額なんと350万円!!(おまえ、昨日までは300億の話してなかったか?というツッコミはなしで^^;)、庶民の私にとっては300億の約1万分の1である350万円は夢の金額なのです!!

ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 (以下ZEH)ってご存じですか?

この事業は対象となる省エネ機器を導入する住宅の施主に対して、最大350万円を支給してくれる補助金事業です。

私が知る限り個人を対象とした補助金事業としては他にないほど金額が大きいと思います。

そこは、それ、やっぱり350万円もの補助金ですから

そりゃ高~いハードルがあります。

 
どれくらい高いハードルかというと

・ 建設住宅性能評価で最も高い省エネ等級となる等級4を取得する必要があります。

・ さらに!Q値は関東地方なら1.9以下ではなくてはなりません。

・ 350万円の補助金ですから、これだけでは甘すぎます。最近流行の太陽光発電パネルを搭載していることも必須条件です。
ようするに、一般の住宅に比べると省エネ性能が相当に高くないといけません!!

はて?

我が家、というか一条工務店で家を建てている方の大半は上記条件は余裕でクリアできます。だって、i-smartやi-cubeならQ値は1以下でしょうし、住宅設備は標準でも省エネ等級4をクリアできますし、夢発電を使って太陽光発電もほとんどの方が搭載しています。

この補助金事業の目的は、トータルのエネルギー消費がゼロになるような住宅の支援事業です。普通であれば、相当に高いハードルになっています。

しかし、一条工務店の家だとこれらを余裕でクリアできているのです。このあたりは鵜野日出男氏のブログが興味深かったです。

天は我に味方した!!

350万円は私のものだ~

はい。既にタイトルでネタバレしてますね。ダメでした。。。その理由と、今後の方にお役に立つ情報を提供したいと思います。現在設計中、建築予定の方で350万円に興味がある方は必読です^^
今回私が抱えた問題をクリアできたとしても、今回読み飛ばしてしまった方はこの補助金を受けられない可能性がひじょ~に高いです。

さて、補助金を受けるための条件について教えて欲しいですか?私は350万円をもらえなかったんです(;_;)オシエテアゲナイ!って言ったら怒りますよね^^

でもただでは教えてあげません!!
350万円の補助金を受ける条件について知りたかったら必ずクリックしてくださいね~^^
     

はい。押しましたね\(^o^)/

私が、この補助金を受けられなかった理由は2つあります。ここまでもったいぶっておいてなんですが、一条工務店で家を建てている人はこの補助金を受けるのは多分相当難しいです。。。。(;_;)バカ~[クリックしたのに詐欺だと言われてもしりませんn!!]

350万円がもらえなかったので妙なテンションであることはご容赦下さい。

この補助金を受けるためには、先に挙げた条件をクリアした上で、事前にいくつか必要なことがあります。
1. 建設住宅性能評価
2. Q値の計算
3. タイミング・工事期間
4. 対象機器の導入
です。それぞれの条件について詳しく説明していきます。

1. 建設住宅性能評価 
まず、1番目の建設住宅性能評価については、建て売り住宅などで広く取られている評価です。詳しくはこちらをご覧下さい。長期優良住宅を取得する際に必要となる設計住宅性能評価とは異なる点に注意してください。必要なのは建設住宅性能評価です。一条工務店の場合、設計住宅性能評価は長期優良住宅を取得するために必要ですから標準仕様の範囲に含まれています。しかし、建設住宅性能評価はオプション費用が発生します。額は私の家の場合で確か15万円程度だったように思います。私が提案を受け多段階ではこのような補助金は有りませんでしたから、メリットを感じず費用削減の為にも15万円をケチりました。

そして、私以外の方も建設住宅性能評価を受けられる方は相当に少ないのでは無いかと思います。もしも、この補助金を受けたかったら、15万円払って建設住宅性能評価を受けておくことが必須です。ただし、補助金ですから受けられない可能性もあるし、そもそも以降の条件でアウトになってしまう場合も多いです。

私は、この補助金の存在を知ってすぐに、今からでもこの建設住宅性能評価を取得できないか、審査機関に電話をかけまくりましたが、既にコンクリートが打設されてしまっている家では不可と言われてしまいました。。。第三者評価ですから、一条工務店を通さなくてもこの評価は受けることが出来ます。

2. Q値の計算
つづいて、この補助金を受けようとした場合、普通はネックになるであろう部分として、Q値の計算が必須となっている点です。i-smartの場合、一条工務店が発表しているQ値=0.82といった数値ではだめで、住宅ごとにQ値の計算が必要です。
条工務店だと、5万円のオプション費用を支払うことでQ値の計算を行ってくれます

私は完全に趣味で、5万円を払ってQ値を計算してもらってあったので、この点はクリアできていました。ただ、普通の人はわざわざお金を払ってまでQ値を計算してもらうようなことはしないと思いますから、この点は非常に大きなネックとなると思います。

Q値の計算は自分でしたような簡易なものではなく、SMASHというQ値計算ソフトで計算したものや、専用書式に従った計算である必要があります。ちなみにSMASHは30万円もするソフトです。これには専門知識と時間がかかると思っておいた方が良いかと思います。私が依頼した際は数ヶ月くらい時間がかかりました。。。

3. タイミング・工事期間
最後に、タイミングと工事期間があわなければ補助金を受けることが出来ません。一条工務店で家を建てている方は、この点でほぼ不可能です。。。

今回の補助金は
・ 6月22日までに書類提出
・ 7月末以降に契約
・ 来年1月末までに工事完了+報告書提出

が必須要件になっています。

1月末は書類の提出期限ですから、少なくとも1月はじめには工事が完了していなくてはならないのです。。。。そして、この補助金が公表されたのは5月半ばです。

はい。もうおわかりですね。

一条工務店の場合、特にi-smartの場合、7月末に着手承諾をしても、12月末までには工事が終わらないのです!!

私の場合ですと、着手承諾から3ヶ月後に上棟、さらに3ヶ月後に引き渡しというスケジュールになっています。そうなると、7月末に着手承諾した家では補助金の報告書締め切りに間に合わないのです。

一条工務店でせっかく、超高性能住宅(by経産省^^;)を建てても補助金の対象にならないのです。多分、補助金を受ける大半の住宅よりも高性能なのに!です。

明らかに制度がおかしいです。一条工務店の担当者はちゃんとロビー活動しているんでしょうか??たぶんしてなさそ~。。。。^^;

この補助金の趣旨を考えた場合、半年以内に建設を終えなくてはいけないということは、制度の本質とは無関係です。なので、ロビー活動のような形できちんと意見を述べていれば半年以上に伸ばすことが出来たと思います。この点は一条工務店の活動不足だと思います。ロビー活動というと怪しい行為のように思われますが、ある種の権利者の代表がそれを主張し、国や自治体の制度に意見することは当然の行為と思っています。それが、顧客の利益を守るためにも必要と思います。

4. 対象機器の導入 
今回補助金の対象となる住宅機器の一覧はこちらにあります。
ざっと見ていただければ分かるように、一条工務店の名前はありません。もちろんHRDもありません。。。。要するに一条工務店の機器は対象となっていないのです。

じゃあ、一条工務店の住宅設備は劣っているのかというと、そうではないのです。だって、ダイキンのベンティエールは登録されているのです。これはロスガード90をダイキンが販売する際の名称です。

認定機器を見る限り、ハニカムシェードも、床暖房も、EPS断熱材も登録可能なはずです。

おそらくは、登録できなかったのではなく、登録しなかったのだと思います。理由は3番で書いたように、そもそも一条工務店の機器を登録しても、誰もこの補助金を使えないのでは登録する意味が無いからです。。。

でもね。高性能住宅で売り出しているんだし登録だけはしておこうよ。。。そうすれば、

自社の製品は「国から認定された先進エネルギーシステム」として認定されています!!

ってアピールできるのに。。。

ただ、個人的に疑問がわきました。一覧を見ていると積水ハウス、住友林業、トヨタホーム、スウェーデンハウスなどが登録されているのです。
工事期間がそれほど大きく異なるわけもなく、なぜ?という疑問がわきました。正直悔しいので、職場の知り合いで現在ハウスメーカーで建築中の人にこの補助金のことを教えて確認してもらいました。

そうして分かったことは、3番で上げた「工事期間」というのは着工から引き渡しではなく、着工から「対象機器の設置完了」までが工事期間にあたるという解釈で良いとのことでした。詳しくは聞きませんでしたが、想像するに、そうすると何が出来るかというと、
・ 換気装置取り付け工事
・ 断熱施工工事
・ その他住宅一式
という3つの契約をして、換気装置の取付が完了し、断熱施工が完了した段階で補助対象工事は終了となるのです。ここまでが1月に終わっていれば、引き渡しは3月でも良いというルールになっているようでした。こんな方法ずるいと思われるかも知れませんが、この方法は補助金事業のQ&AのQ8でも書かれているとおり、正式に認められた方法なのです。

この方式で行けば、確かに着手承諾から引き渡しまでがどれほど時間がかかったとしても、上棟後すぐに出来る工事であれば、補助金を受けることが出来てしまいます。。。

で、一条工務店の場合ですが、私は補助金の対象にならないので確認していませんが、過去のパターンからすると、ロスガード導入工事、EPS施工工事、その他住宅工事の契約を分けて!、といっても絶対ダメと言ってくるのでは無いかと思います。。。。

ということで、一条工務店の顧客である私達は、補助金対象となる住宅よりも高性能なのに現時点ではこの補助金を使うことはほぼ出来ないのです。おかしな話です。。。

・ 希望はないのか?
ここで終わっては、あまりにも希望がなさ過ぎます。先に述べたとおり、今年度の補助金を受けられる可能性はほとんどありません。

この補助金事業は予算が余っていれば再度公募がかかる可能性があります。その際、今回の工事期間が短すぎたことが問題になれば、応募できる可能性が出てきます。この点は一条工務店やその他のハウスメーカーが顧客を代表して国に対してしっかりとロビー活動をしてくれることが条件です。

補助金が認定される工事期間さえ延びれば、補助金は一条工務店の独壇場にさえなりかねないはずです。だからこそ頑張ってくれよ、と思います(-_-;)

補助金事業が存在するかどうかもわからず、さらには一条工務店で受けられるかも分からない状態ですので、こうした方が良いと言うことは全く言えません。しかし、万が一補助金事業が再開し、かつ一条工務店の工事期間でも対象になることがあった場合に補助金をうけることが出来るようにしておくのも一つの選択肢とは思います。
そのためには、建設住宅性能評価を受けておくことは必須になります。これは、設計段階で希望しないと評価を受けることが相当難しくなります。また、できることならばQ値を計算しておいてもらっておくことも必要と思われます。

このあたりは考え方ですが、建設住宅性能評価は一条工務店を経由せずに個人として申し込みも可能です。これは着手承諾から着工前までであれば、独立した評価期間に申し込むことで可能です。よって、ぎりぎりまで様子をみて、評価を受ける方法も有りと思います。
また、Q値の計算を有料で請け負ってくれる機関もあると思います。そのような機関を使えば、着手承諾後にQ値計算も可能と思います。ただし、時間的にどの程度の時間がかかるかは不明ですし、一条工務店が提供する情報だけで第三者が評価可能かは不明です。なぜなら、一条工務店の場合断熱材等も市販品ではないため、第三者が外から評価することは相当に難しいと思えるためです。

以上のことを考えると、建設住宅性能表示とQ値計算でを一条工務店におおよそ20万円で委託してしまうというのが、現実的かも知れません。建設住宅性能評価は補助金以外のメリットもあるので良いと思いますが、Q値計算についてはう補助金に使えなければ自己満足に過ぎませんから悩まれるかと思います^^;

このあたりは、ある意味ギャンブルになるかとは思いますが、今後の一条工務店、その他のハウスメーカーのロビー活動?に期待して、チャンスをつかむために先行投資をしておくという判断も検討の余地はあると思います。

・ 以下余談
でも、これって一条工務店のことを考えた場合、かなり本気で取り組まないと将来相当厳しいことになる気がします。今回、この補助金はかなり試行的な補助金で募集期間等も短く大きな影響はありませんが、例えば積水ハウスだったらこの補助金が受けられて、一条工務店は受けられないとなった場合、
積水ハウスで700万円分の断熱材、省エネ機器を導入してその半額の350万円の補助を受けた場合、顧客緒支払いは350万円になります。対して、補助金を受けられない一条工務店は350万円の設備しか付けられません。いくらオリジナル商品でコストパフォーマンスが高いとは言え、700万円の機器対350万円の機器、では相当に分が悪いと言わざるを得ません。

より大規模な補助金になった場合、個別住宅への補助金額は減ってしまうと思いますが、一条工務店が現状のコストパフォーマンスの良さに甘んじていると、足下をすくわれてしまいかねないと思えます。特にスマートハウス流行の中、大規模な資本を持つハウスメーカーが本気でかかってきた場合は苦戦を強いられかねないようにも思えるのです。私が、積水ハウスの担当者なら、それこそ工事期間を短期間にするロビー活動をすると思います^^;施工実績を伸ばしている一条工務店は邪魔ですから。。。。

また、このような高性能住宅は一朝一夕でできるものではありません。このような補助金の存在は過去の研究開発資産を有する大企業しか受けることが困難になり、結果ローコスト住宅と高性能住宅の二極化が進むのかな~などと思っています。

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