夢発電を超えるか!?これがありならすごい!(修正)

こんばんは。さすけです。

先日akibowさんのブログでDMMソーラーと言うシステムがあることを知りました。

これが一条工務店で使用可能な仕組みならば非常に面白いです!ものすごく単純に言ってしまうと、夢発電強化版と言える可能性を持っていると感じました。

注:翌日少し調べてみたところ、どうも期待通りに使うことはむずかしいことがみえてきましたのでここに注記します。こちらもあわせてご覧下さい。

早速電話して確認しました!
結果から言うと。現在シミュレーションを依頼中です。ただし、DMMソーラーの仕様が少しだけ変更になると、一条工務店で夢発電を使用する人は非常に大きなメリットになる可能性があるのです。というか、おそらくほとんどの人は夢発電を使わずにDMMソーラーに移ってしまうと思います。。。

電話で問い合わせた限りでは、DMM側はその仕様を変更する余地がありそうだったのです!!(私の勘違いの可能性もありますが^^;)

本日は超長文です^^;
もし、DMMソーラーに問い合わせをされる際は、是非一番最後のお願いを読んで問い合わせをしていただければと思います。

夢発電とは?
よくご存じと思うので簡単に説明します。
夢発電は、初期費用0円で固定金利1%のローンを組んで10年間でパネル費用を返済する仕組みです。欠点?としてはシミュレーション通りの発電量が得られたとしても、返済が終了するまでは1円も得をできない点です。

DMMソーラーとは?
DMMソーラーは初期費用8万円はかかりますが、返済期間中も太陽光発電設置の利益を受け取ることができるシステムになっています。具体的には、発電した電力量のうちDMMが8割を受け取り、施主側が2割受け取れる仕組みです。

両者とも、パネルの所有権は家の持ち主に帰属し、初期費用が極端に安いという点で共通しています。また、DMMソーラーも10kW以下であれば、大容量のパネルも対応可能とのことでした。

夢発電 v.s. DMMソーラー
なにを興奮しているのかいまいち分かっていただけないかも知れないので、私の例を元に計算してみます。

一条工務店で夢発電をお願いする際に出してもらったシミュレーションを元に計算してみます。
・ パネル搭載量:9.8kW
・ 年間予想発電量:9,564kWh
・ 日中使用電力量:2146kWh
・ 余剰電力量:7418kWh(9564kWh-2146kWh)
を仮定します。

このとき、利益は
① 日中使用電力分:2146kWh×24円/kWh=51,504円(53,144円)
② 余剰電力量の売電益:7418kWh×42円/kWh=311,556円(294,827円)
③ 補助金:47.5万円
となります。括弧内は一条工務店のシミュレーション値です。やや安全側で計算されているようです。以下括弧内の値で計算します。
そして、ここが肝心なのですが夢発電では①+②の合計額:347,971円を全額返済に割り当てることになります。シミュレーション上は8年11ヶ月で返済が完了することになります。また、天候が悪かった場合にも支払額が変わることはありません。
そのため、発電がシミュレーション以下であった場合には持ち出しとなるリスクがあります。

このとき、8年11ヶ月間は太陽光発電パネル導入のメリットを享受することはできません。よって、10年間の利益はおおよそ1年分の売電と使用電力分35万円となります。

対して、DMMソーラーの場合初期費用8万円で「発電量を8:2で配分」することになります。
よって、9564kWhのうち、7651kWhがDMMに配分され、2割の1913kWhが私に配分されます。

① 日中使用電力:取り分1913kWhから2146kWhを引くと233kWhオーバーとなる
①’233kWhについては24円/kWhで計算し5592円をDMMに支払い
② 余剰電力:7418kWh 施主の取り分は①で終わってしまっているので、残りはDMMの取り分
③ 補助金:47.5万円
となります。よって、①
’ +②がDMMへの支払となり、日中使用電力は5592円/年を支払うだけですみます。メリットを計算すると1913kWh×24円 – 5592円=40320円/年となります。
毎年、約4万円をもらうことができます。ただし、契約期間は10年が原則なので,早い段階でパネル価格を上回ったとしても、10年間は電力を折半し続ける必要があります。そして、契約上発電電力量を8:2で配分する契約なので、発電量がシミュレーションを下回った場合であっても、支払いが増えるリスクはありません(要確認)。天候不順リスクはDMM側が負っていると言えます。

よって、10年間で得られる利益は40万円-8万円=32万円となります。

まとめると
夢発電:
・ 返済終了後まで利益を得られない。
・ 返済が早く終われば残りは自分の利益
・ 10年利益:約35万円
・ 天候不順のリスクは施主が負う

DMMソーラー:
・ 毎年利益の配分を受けることができる。
・ 返済が早く終わっても10年間は8:2の比率で配分
・ 10年利益:約32万円
・ 天候不順のリスクはDMMが負う
となります。

両者とも得られる利益は夢発電が35万円、DMMソーラーが4万円×10年-8万円=32万円となります。

やっぱり夢発電のほうが利益が多いじゃん!
じゃあ、夢発電でいいや!

ちょっと待ってください!!

実は、このDMMソーラーは当初発表段階では配分が7:3となっていたのです。DMMが7割、施主が3割という配分だったのです。

なんだよ~、DMMは自分の取り分を増やしたのか?

たぶん違うと思います。当初の発表では、7:3の配分だったのですが、このとき日中使用電量が自分の取り分を超えてしまった場合、42円/kWhで支払わなくてはならなかったのです。私の家の計算ですと、先ほどは233kWh分をDMMに支払っていました。その際24円/kWhで計算しましたが、当初はこれが42円/kWhで支払う契約となっており、同じ233kWhオーバーした場合でも9786円を支払うことになっていました。

なんちゅう怖いルールだ!

そんなルールを作る会社は信用できない!

落ち着いて^^、たぶん違います。このルール変更は正直、大半の人にとって安心できる変更です。ただし、一条工務店で家を建てる人にとっては損になってしまうルール変更だったのです。。。

当初の7:3の配分の場合なぜ安心なのか?
一般的な切り妻屋根の家の場合、搭載できる太陽光発電パネルはせいぜい4kW程度です。 そうすると、年間の発電電力量は4000kWh程度となり、取り分の3割は1200kWhとなります。一般的な世帯の日中使用電力量は1700kWh程度(一条工務店の2100kWhは安全側をとっているのだと思います)ですから、500kWhをDMMに支払うことになります。そうすると、42円/kWhで支払えば年間2.1万円程度の支払いになってしまいます。対して、得られるメリットは1200kWh×24円≒約2.9万円となります。これであれば、施主は年間8千円のメリットを受けることができます。

しかし・・・

考えようによっては、高い電気代を支払っていると思われてしかねません。さらに、4kWのパネルと言うのも比較的大きな部類に入ります。DMMが最低搭載容量をどのように設定しているかわかりませんが、仮に3kWのパネルの場合、2500kWhを日中消費すると年間7千円の赤字になります。

個人的には年間7千円の支払いでパネルを買えたと考えれば別に良いと思うのですが、これは企業としてかなりリスクがあると判断した結果、取り分の変更となったのだと思われます。

なぜなら、おそらく営業マンや宣伝としては

「初期費用8万円を払うだけで太陽光パネルを導入できる」

というアピールをしたいのだと思います。そうなると、例えば、「1円もかからないって言われたのに、東電から買うよりも高い42円/kWで電気を売るなんて詐欺だ!」(←実際は得してます。。。)といった具合の反発や 「1円もかからないって言われたからDMMソーラーを導入したのに、実際には年間7千円もかかっているじゃないか!詐欺だ!」 (←年7千円でそーらパネルを買ったと思えば。・・・)といった反発が予想されます。

私としては、そんなもの無視すればいいじゃん!と思うのですが、やはり企業としてはそういうわけには行かないのだと思います。

そこで、施主の取り分を2割に減らして、その代わり自分の取り分をオーバーした電力の使用分も24円で電力を買うことができるように変更したのだと思います。これであれば、小容量のパネル搭載で取り分をオーバーしても東京電力から購入した場合と同額の負担になり損をした感は無いと思われます。

以上のような経緯で、配分を8:2にして、その代わり消費電力がオーバーした場合でも、施主が大損をしない仕組みを採用したのだと思います。取り分を10%上昇させる代わりに、施主側が電気を使いすぎてしまった場合のリスクをDMM側が負担していると捉えることができます。このような変更は、企業としてきちんと考えていることが伺えて好感が持てます。

しかし!!

一条工務店で家を建てる場合のように10kW近い大容量のパネル搭載を前提としている場合は、話が違ってきます。

私の家の場合、年間の発電電力量は
9564kWh ですから、仮に3:7だとDMMが6694kWh、私が2869kWhを受け取ることができます。

これであれば、仮に2500kWhを日中に使用してしまったとしても369kWhを売電にまわして、年間約15000円の利益を得られます。これならば、2500kWh×24円=6万円、369kWh×42円=15500円で合計75000円の利益を受け取ることができる計算になります。10年で75万円-8万円=67万円の利益になります。

さらに、7:3の場合、日中の使用電力が年間6300kWhを超えなければ損をすることはありません。正直、とんでもなく日中に電力を消費しない限りそのような自体にはならないはずです。

また、9.8kWも搭載しなくても、夢発電を使用する多くの方が7kW程度は搭載しています。7kWであれば、年間の日中使用電力が4400kWを超えなければ損をしません。

ということで、DMMに電話して「大容量のパネルを搭載した場合は仕様変更によってメリットが減ってしまったのだけれど・・・」と聞いてみました。すると・・・
「現在お客様から、ご意見を伺っているところです」
とのこと!おそらく、このようなシステムは初めてのことなので、様々な形を模索している段階であると推察しました。

損をしそうも無いことは分かったけど、配分が7:3になるとどれくらい得なの?

私の家で計算をします。
配分は7:3ですから、DMM:6694kWh、私:2869kWhが取り分となります。年間の日中消費電力は安全を取って、一条工務店のシミュレーションを採用した場合2146kWhとなり、723kWhが売電にまわせます。

よって、
・ 2146kWh×24円/kWh=51504円
・ 723kWh×42円/kWh=30366円
合計:81870円
毎年約8万円を受け取ることができる計算になります。そうすると、10年で80万円を受け取れます。初期費用8万円を引いて、72万円となります。
夢発電は10年後のメリットが35万円ですから、約37万円も利益が増えます。

さらに、日中節電して1500kWhで生活をすると
・ 1500kWh×24円/kWh=36000円
・ 1369kWh×42円/kWh=57498円
合計:93498円
となり、10年間で約93万円-8万円=85万円の利益となります。

このように大容量のパネルを載せている場合、以前の仕様の方が圧倒的に有利なのです。

お願いもしもDMMソーラーに問い合わせをされるなら

もしもDMMソーラーに興味を持たれたら、こちらのサイトからシミュレーションを依頼することができます。

問い合わせをされる際には是非
・ 一条工務店で家を建てること
・ 大容量のパネルを搭載しても配分は変わらないのか?
・ 屋根材一体型のパネルでは対応ができないのか?
の3点について伝えていただければと思います。

そうすることで、一条工務店の施主の間にそういったニーズがあることが伝わると思うのです。

必要に応じてブログに書いてあったと伝えていただいても問題ありません。もしも、DMMがコンタクトをとってくれたら、私の方で何をどう改善して欲しいのか伝えます。新しい仕組みで先方も模索中の部分がおおいにあると期待しています。(もしも、もしもDMMの方がご覧になっていただけて、興味を持っていただけたなら、私は26日のお昼休みに電話で問い合わせをして、メールで一条工務店の家の設計図をお送りしてシミュレーションをお願いした人間です!)

何しろ年間建築棟数が1万棟もあり、多くの施主が太陽光発電を導入し、しかも大容量の搭載を前提とした片流れの屋根が多いハウスメーカーは魅力的と思います。さらに、夢発電というシステムで太陽光発電パネルを導入される方が多く、DMMソーラーへの理解度は高いと思います!!となるとDMMのビジネスモデル的には非常に魅力的な潜在顧客であると思うのです!!
(って誰にアピールしているんでしょう^^;)

どうせなら、一条工務店とDMMがタッグを組んでくれれば良いのですが。。。私がモデルケース(人柱^^?)になりますよ~

ただし、現状ではDMMソーラー導入には
・ 指定のパネルを使用しなくてはならい(グリッド社のパネル
・ 屋根材一体型のパネルがない
といった課題があります。もしも、DMMがグリッド社のパネルを調達することで利益を生み出そうとしている場合には、一条工務店で家を建てる人はDMMソーラーを導入することが難しくなります。一条工務店で取り付けるパネルは日本産業製であり、屋根材一体型であるため他社のパネルを取り付けることで補償の問題などが生じるためです。

しかし、電話で聞いた限りはグリッド社のパネルよりも一条工務店のパネルの方が安いか、同程度の価格であるようなのです。よって、グリッド社のパネルを採用している理由が、単に性能を担保するためであるならば、日本産業製のパネルでも問題は無いと思われます。なんだったら、製品の補償とサポートは一条工務店がしてくれる分けですからDMM的には、非常においしい顧客でもあると思えてなりません。

せっかくなら一条工務店施主キャンペーン!配分3:7、初期費用無料なんてどうでしょう??

DMMソーラーのシミュレーションには1週間程度の時間がかかるそうなので、シミュレーション結果がでてきたらご報告します!

注:翌日少し調べてみたところ、どうも期待通りに使うことはむずかしいことがみえてきましたのでここに注記します。こちらもあわせてご覧下さい。