【閲覧注意】誰にでも起こる!一条工務店の家にネズミやコウモリ侵入し放題の欠陥?クレームですか?仕様です。。。

こんにちは。さすけです\(^o^)/

本日の話題はかなりショッキングな内容を含んでいます。ショッキングですが、事実です。

そして、ここが最大の問題で今回の内容は「欠陥住宅」のように運が悪かった住宅に発生するクレームではなく、一条工務店で家を建てた方であればどの家でも発生し得る問題であるという点です。

ある意味で人的な施工不良による欠陥住宅の方がずっとマシです。施工不良や欠陥は、少なくとも一条工務店に限って言えばそれをきちんと指摘さえすれば、補修などによって対応をしてもらえます。

しかし、本日書かせていただく「欠陥」は正しくは、欠陥に基づくクレームではなく一条工務店のi-smartやi-cubeの「仕様」です。何か誤った施工が行われている分けでもなく、手抜きが行われた分けでもありません。

きちんと図面に従って「仕様」通り建てられた家になっています。しかし、ネズミやらコウモリやらが侵入してしまうクレームが発生しています。すなわち、施工に欠陥があるのではなく、一条工務店i-smartやi-cubeの基本的な「仕様」に欠陥があるという事例の指摘になります。

既に一条工務店から引き渡しを受けてしまった家については、根本的な対策は極めて困難と思います。ただ、今回書かせていただくネズミなどの侵入経路を知っていれば、早期に被害を発見することは可能と思い書かせていただきます。また、こうして広く問題が認知されることで、今後同様のクレームが発生しないよう対策が取られることを願って書かせていただきます。

閲覧に注意を要する画像を使用していますが、それらの画像にはブログ上ではモザイクを掛けておりますので、ブログ本文をお読み頂く上ではどなたでもお読みいただけます。ただし、【閲覧注意:ネズミ画像】と書かれたリンクは、生死を問わずネズミの画像を閲覧しても大丈夫と思う方だけがクリックしてください。でも、これが事実です。

目次

一条工務店の外壁からネズミが侵入しEPSに穴を開け、コウモリが巣を作ってしまう

ネズミ被害に関するクレームを知った経緯

昨年秋、九州地方で一条工務店で家を建てられた方のお宅で「新築したばかりのi-smarでネズミが出たけれど一条工務店にクレームを伝えてもきちんと対応をしてくれなくて困っている」という内容のお話しをお聞きしました。また、その際、いくつかの写真をご提供いただいており、ブログでも簡単に触れていました。

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下記の写真では実際にネズミがEPSをかじって出てきたクズが確認できます。

また、一条工務店によるクレーム対応の経緯は後ほど書きますが、結果的に下記のようにネズミによって大きな穴が開けられていたことが確認されました。

このクレームのお話しをお聞きした時点では「害虫等による被害は保証範囲害」の規定を盾に監督が対応を渋っている状態でした。お話しを聞いていると、どうも監督が一人でクレーム対応をしようとして「一条工務店としての対応」を得られていない状態に思えたため、お客様相談室にネズミ被害が出ていることをクレームとして伝えることを勧めさせていただき、結果として壁を剥がしてネズミに穴を開けられたEPSを交換という対応を受けるに至りました。

同じ箇所から別のお宅でもネズミが侵入:ねずみの捕獲にも成功

EPSにネズミが入り込んでしまった原因が、施工不良であれば被害に遭われた方は不幸ではありますが、多くの方がそのようなクレームの存在を知る必要はないものと考えていました。私は個々の現場のクレームを一つ一つあげつらうことをするつもりはありません(場合によってはやりますが)。

しかし、その後色々調べた結果、今回指摘させていただく問題は「施工上の問題」ではなく、一条工務店のi-smart、さらにはi-cubeという製品の基本設計の問題であるという確証を持つに至りました

すなわち、一条工務店で家を買われた全てのお宅で同様の被害が発生する可能性があると認識しています

しかし、その時点では私にはわからないことがありました。それは、ネズミの被害に遭うというのが非常にレアなクレームで、i-smartやi-cube、さらにはセゾンもブリリアールも含めて一条工務店の住宅の基本設計に問題はあるもののその対策を取るよりも発見次第対策をした方がコストが低く、顧客メリットも高いという可能性も否定できませんでした。

私自身、「そんなところからネズミが侵入し、しかも、ネズミがEPSに穴を開けるようなことがある」とは全く想像もしていませんでした。

九州地方の方のお宅の事例は、偶然に偶然が重なった結果として、極めてレアなケース、非常に希な不幸なケースという可能性を捨てきれずにいました。

しかし、今回九州のお宅のケースと全く同一の原因によってネズミの被害に遭われた方が関西地方で確認されました

こちらのお宅では、壁内からEPSのクズが出てきて、ネズミのフンらしいものが玄関前に散乱していることが確認されました。

そして、私にお問い合わせを頂き、先の九州地方の方の知見があったことから確実にネズミだと考え、まずはネズミの駆除をすることを勧め、翌日には2匹のネズミの捕獲に成功しました。

モザイクのない画像はこちらからご覧になれます【閲覧注意:ネズミ画像】ネズミの死骸が写っています。

この時点で、ネズミの被害発生は極めて希なケースではなく、どの家でも起こりえる問題である事に確信を持つようになりました。また、おそらくまだ被害に気が付かれていないお宅が多いであろうことも推測されるようになりました。

 

ネズミだけではなく、コウモリも侵入のクレームも!

そして、さらに調べていくと、ネズミの被害以外にネズミが侵入した箇所と同様の部分にネズミではなく、コウモリが侵入してしまい被害に遭われている方がクレームを出されている事例が散見されることも分かってきました。下記のお宅では、i-smartの水切り部分、壁内にネズミのフンらしきものがあるということに気が付かれました。

最初はネズミと考えられていたようですが、専門家の方に確認してもらったところ、これはアブラコウモリのフンであること判明しました。

その後、実際に外壁にアブラコウモリが付いていることも確認されました。

また、ブログ上でも「おすしさん」がコウモリの被害の報告を行われていました。

おすしさん:【完結編】迷惑な居候2 & 皆さんもご確認ください。

 

ネズミやコウモリが侵入する被害は極めて希なケースなのか?

ネズミやコウモリが侵入してしまったというクレームは私が把握している範囲で、ネズミの被害に遭われたお宅が2軒、コウモリの被害に遭われた方が2軒確認できています。

そして、これらの原因は全て「一条工務店i-smartの仕様」に起因しており、同一の侵入経路から問題が生じています

たった4つのケースから全体を論じることは必ずしも適切ではありませんが、様々な推察から、既に販売された一条工務店i-smartのうち少なく見積もっても数百件程度は同様の被害に遭っていると推測します。1万軒に1軒のような極めて希なケースではなく、数百軒に1軒程度の割合で発生している問題であると推察します。そして、大変残念な事に、被害に遭っている方がその被害に気がつけるのは極めて希なケースであると考えています。すなわちクレームとして声に出せる方はラッキーで、大半は「クレームにさえなっていない」という状況ではないかと推察しています。

一条工務店は年間に約1万棟の家を建てていますから、仮に新築後1年以内に1000軒に1軒(0.01%)の割合で被害が発生するとするならば、1年間に10軒の被害住宅が出ることになります。そして、家は1年限りのものではないため、20年を考えれば、その1万世帯のうち200軒が被害に遭うことになります。そして、一条工務店の家が毎年1万軒の家を建てるならば、その累積の被害棟数は今後20年間で2100軒と計算されます。20万軒の住宅のうち2100軒ですから、約1%の確率で被害に遭うということになります。100軒に1軒が被害に遭うというのは決して少ない割合ではありません。

上記は被害確率を1000分の1/年と仮定した場合で、かなり過小に評価した計算である事から、被害棟数は今後20年間で4000~5000軒程度にはなると推測できます。。。20万軒のストック住宅の存在を仮定しているとは言え、決して無視できる被害棟数ではないと個人的には思います。そして、後で詳しく説明しますが、累積建築棟数200万棟以上の積水ハウスではすでに対策が取られていることからも、棟数の多いハウスメーカーにとっては将来の死活問題になり得るクレームを発生し得る問題と考えています。

一条工務店の住宅仕様自体に問題がある以上、今、被害に遭っていないお宅であっても、明日には被害に遭う可能性は常に一定で存在し続けるのです。明日が大丈夫でも明後日は保証されていないのです。

被害に気が付くことは極めて困難(クレームが出せればラッキー)

今回の問題の最大の問題は、自分の家をかなり慎重に観察していない限りは被害に気がつくことはかなり難しい点です。特にネズミの被害に気が付くことは極めて困難です

ネズミがEPSをかじって穴を開けることは間違いありません。そしてかじったEPSは外部に排出されますが、EPSは発泡スチロールのようなものですから、風で簡単に飛んでしまいます。

今回被害に遭われたお宅は2軒とも、ネズミの被害にあった場所が勝手口の近くや玄関の近くで、かつ凹部分になった箇所となっていました。そのため、目立つ場所であり、かつ凹部分が吹きだまりとなり毎日のように出てくるEPSのクズが飛散していたことから不思議に思って注意深く観察を行った結果ネズミの被害に気が付いた経緯があります。住宅の凸部分や平坦な部分にネズミが侵入してしまっていた場合は外部に排出されたEPSは弱い風でも簡単に飛散してしまい、被害に気が付くことは極めて困難です。

また、コウモリのように巣の中にフンをする習性を持つ動物であれば、フンの存在によって被害に気が付くことができますが、ネズミはその習性から巣の中にフンをすることはなく、壁から屋外に出てフンをします。そのため、タイル張りとなった玄関周りでの被害出ない限りネズミの存在に気が付くことは困難となります。

結果として、ネズミの被害に遭っていたとしても、ネズミの被害を知ることができないということになります。しかし、ネズミはEPSを食い破ります。そうなれば、一条工務店の高気密は意味を成さないものになりますし、それだけではなく、大きな穴によって気密・防湿・断熱層が破れることでその周辺には夏・冬場は結露が生じ、木材を腐らせたりカビさせたりすることになります。これは当然家の劣化を早めることになります。しかし、そのような状況になっても、残念ながらネズミの被害に気が付くことはできないでしょう。。。すなわち、クレームを出すことさえできないうちに家が傷つけられてしまうという点にことの深刻さがあります

先ほど、被害住宅の数を今後20年で最低ラインとして2000軒、おそらくは4000軒から5000軒程度の被害が発生すると推定しましたが、これは感覚的な推計ですが、おそらくは被害に気が付かれるのはこのうち、多く見積もっても10軒に1軒程度と思います。よって、被害の認知件数としては400軒から500軒程度と思います。。。。現時点ではクレームとして挙がっている被害の認知件数になると、10軒もあれば良い方と思います。それ故、一条工務店としてもそのような被害が発生していることを分かっていながら本腰を入れていないのだろうと思います。。。

具体的にどのようにしてネズミが侵入するのかを示していきます。

どこからネズミは侵入しているのか?なぜそのような仕様になっているのか?

住宅の壁の構造

ここまで一条工務店が建てた住宅において起こっているネズミ被害に対するクレームの発生経緯について書いてきました。

では、なぜ一条工務店の家にはネズミやコウモリが侵入する余地がある隙間が存在しているのかについて書いていきます。

 

一条工務店だけではなく、多くの住宅の壁の構造は下記のようなものとなっています。

室内側から

  • 140mmのEPS断熱材
  • 構造用合板
  • 50mmのEPS断熱材
  • 透防湿シート
  • 胴縁
  • 外壁タイル(サイディング)

という構造になっています。

実際の我が家の外壁を取り付けている最中の写真を見ると

確かにそのような構造になっていることが確認できます。

少しわかりにくいですが、住宅の外壁は胴縁とよばれる木材に取り付けられています。そして、この胴縁は数センチの厚みがあり、外壁と透防湿シートと外壁の間には数センチの隙間ができます。

この隙間はあえて作ったもので、偶然に生じてしまったものであったり、不要なものではなく、「必要不可欠な隙間」なのです。この隙間は「通気層」と呼ばれ、透防湿シートを通じて外に出てきた室内の湿度を外気に開放するために空気の通り道を作っているものになります。

もしもこの通気層がなければ、室内から排出されて断熱気密層を通過してしまった湿度は逃げ道がなくなり外壁との隙間で結露を起こし、住宅の劣化を招いてしまいます。そのため、この通気層自体は必要不可欠な存在なのです。

このあたりの構造は一条工務店で住宅を検討中の方や設計打合せ中の方であれば、全ての展示場に置いてある

のような外壁模型を見ればすぐに理解できるかと思います。しっかりと隙間が空いていることが確認できます。

この通気層は、外気との湿度交換を担うため、住宅外壁の上下にあえて隙間を設けています。そして、その隙間からネズミやコウモリが侵入してきたというのが原因となっています。

そのような隙間はどこにあるのか?というと

上記の矢印部分にある「水切り」と呼ばれる金属製の板の上の空間に存在しています。

もう少し詳細に見ていきます。水切り部分を拡大すると下記のように手の平がやっと入る程度の隙間があることがわかるかと思います。

 

真横から接写すると

このような数センチの隙間が空いていることが分かります。ここに上向きにしてスマートフォンのカメラを突っ込んで撮影してみたものが下の写真です。

左右に見える胴縁と外壁の間に空間が存在してることがわかります。これが通気層であり、特に害虫やネズミ、コウモリと言ったものが侵入しないような対策は取られていないことが確認できます。実際に九州で被害に遭われた方のお宅では一条工務店にクレームを伝えた結果、下の写真のようなファイバースコープを使って検査が行われました。

このようなファイバースコープを用いて、下記のように水切り部部分からカメラを入れて検査が行われました。

その結果下の写真のようにネズミによって食い破られた防湿シートとEPSが確認されました。

 

一条工務店の家では、ネズミ、コウモリ、害虫が通気層に侵入しないような対策は存在しないのが「仕様」

被害に遭われたお宅の写真、そして我が家の写真からもわかるように、一条工務店で建てられた家に関しては通気層にネズミやコウモリ、さらにはその他害虫類が侵入しないような対策は一切とられていないことが確認できます。

そして、一条工務店の展示場に置かれている模型でもそのような対策は取られていないことが確認できます。すなわち、一条工務店の家に関しては通気層に害虫や害獣は入りたい放題であると言うことが言えます。

通気層自体は住宅の劣化を防止するために必要不可欠なものです。すなわち、通気層によって生じた隙間は一条工務店が販売する住宅の「仕様」であると言えます。そして、その通気層に害虫や害獣が侵入し放題で、なんら対策が取られていないのも複数の住宅で確認しており、これもまた一条工務店の住宅の「仕様」です。

よって、ネズミやコウモリ、その他の害虫等が侵入してしまうことは仕様上の問題であって、全ての一条工務店で一律に起こりえる問題であると言えます。

なぜネズミやコウモリは侵入するのか?

一般に小型のネズミやコウモリは数センチの隙間があれば、侵入が可能です。むしろ、このような狭い空間はネコなどの外敵から身を守る上でも好んで侵入します。

そして、これは推測ですが、ネズミやコウモリがEPS部分の隙間を好んで侵入する理由は「EPSの断熱性」にあると考えています。ネズミやコウモリは暖かい場所を好みます。特に出産直後のネズミなどは寒さですぐに死んでしまいます。そのため、暖かい場所での出産を好む傾向があります。

関西で捕獲されたネズミは2匹のつがいと思われる状態で捕獲されました。関西のお宅では壁を開けての調査は行われていないためまだ未確認ですが、子ネズミがいる可能性もあるように思います。EPSは発泡スチロールのようなものですから、断熱性が高く、簡単に穴を開けることができます。そのため、ネズミやコウモリにとっても非常に住み心地が良い空間となっているためにこのような問題が生じているのだろうと思います。

コウモリについては、これは一条工務店の住宅にお住まいの方から「周辺の住宅にはとまっていないのに、自分の家だけコウモリが外壁にとまっている」というクレームについてのお話しを数件の方から伺ったことがあります。この話を伺ったのは私が家を建てていた当時でしたので、その理由が全く分かりませんでした。外壁タイルなどにコウモリを誘引する物質でも含まれているのだろうか?と考えましたが、当時は理由が分かりませんでした。しかし、今となって見れば、おそらくはそれらのお宅でも通気層にコウモリが侵入していたのだろうと思われます。

ネコなどの外敵が侵入してくる心配がなく、かつ、十分な暖かさを確保できるEPSで挟まれた空間はコウモリにとっても最高の空間なのだろうと思います。

ある意味一条工務店の断熱性能の高さの照明でもありますが、その断熱性能の高さ故にネズミやコウモリその他の害虫が侵入しやすくなっているのもまた事実と思います。

問題は一条工務店の家だけのクレームなのか?

他のハウスメーカーはどうなのか?

一条工務店が、上記のようなネズミの侵入にどのような対応をしたのかについては後ほど書くとして、この問題をもう少し掘り下げてみます。私が個人的に嫌なのは、今回のこの記事をアップすることで「一条工務店の家は断熱性は高いけど、ネズミやコウモリが侵入してしまうクレームで大変らしいですよ~」などと他のハウスメーカーの営業さんの営業トークに利用されることです。

今回の問題が一条工務店に限った問題であって、他のハウスメーカーの住宅では起こっていない問題であるのであれば、そのように利用されることは全く問題無いことと思っていますし、気になりません。

しかし、おそらくは、一条工務店の家に限らず、私が現時点で確認している限りでは大半のハウスメーカーの住宅で同様のクレームは生じ得るし、実際にクレームが発生しているのだろうと思っています。そのため、あたかも一条工務店だけに生じているクレームかのように言われてお客さんをミスリードすることに利用されるのは気持ちよくないことと思っています。

今回、一条工務店の家でネズミやコウモリが侵入した通気層は、別に一条工務店のオリジナルの工法ではありません。むしろ、あらゆるハウスメーカー、工務店が建てた住宅に存在する空間です。

そのため、ネズミやコウモリの侵入はあらゆる新築住宅で起こりえる問題と考えています。もちろん、あまりにも断熱性が悪くてネズミやコウモリにも好まれていない住宅が存在することも否定できませんが。。。

他のハウスメーカーの住宅ではネズミの侵入に関しては一条工務店の住宅よりも遥かに気が付きにくくなっており、一条工務店のようにクレームが発覚していないだけと考えています。

一条工務店の家では被害に気が付きやすく、他のハウスメーカーで気が付きにくい要因は断熱材の種類の違いに起因します。

一条工務店では断熱材としてEPSという発泡スチロールのような素材を使っています。そのため、ネズミが穴を開ける際には発泡スチロールのクズが出てきます。そのため、このクズによって「何かがおかしい?」と気が付くことができます。しかし、広く用いられているグラスウールを断熱材として利用している場合には、通気層からネズミが侵入し、さらにグラスウール断熱材を包むビニール袋を食い破ったとしても、一切クズが出ません。先ほども書いた様にネズミは外にでてフンをする習性があるため、通気層内部にフンが散乱するケースは少なくなっています。結果的に、ネズミが侵入してもほぼ一切の痕跡が残らないために気がつけていないため問題になりにくいのであろうと思います。

グラスウールはEPSに比べるとチクチクとするためネズミが好まない可能性もあるように思っていましたが、あるハウスメーカーの施工を見て、おそらくは他のハウスメーカーでも同様の被害があるのではないかと考えるようになりました。

 

積水ハウスの事例:さすがは積水ハウスとしか言えない

当初、ネズミやコウモリはグラスウールのようにチクチクとした断熱材を好まない一方、肌触りも良く断熱性も高いEPSを好んでいるのではないか?と考えていました。しかし、積水ハウスの住宅を観察した結果、一条工務店に限らずあらゆるハウスメーカーの通気層にネズミやコウモリが侵入し得るのだろうと考えるようになりました。

なぜならば、積水ハウスの家では「通気層へのネズミやコウモリ、害虫の侵入防止策が施されていた」からです。

 

下記の写真は積水ハウスの展示場で撮影してきた写真です。写真は地面側から空の方向に向かって撮影しました。

 

一条工務店の家では、筒抜けだった通気層の空気取り込み口部分に害虫や害獣が侵入しないよう穴の空いたシールド用金具が取り付けられていたのです!

正直、これを見たときは驚きと共に、積水ハウスの住宅が「高い」と言われるその本質を見たような気がしました。さすが積水ハウスとしか言いようのないものでした。上記の写真は水切り部分に近い通気層への進入口ですが、屋根近くの通気層の入り口にも同様の金具が取り付けられていました。

積水ハウスの家ではこのような金具が取り付けられていることで、通気層にはネズミやコウモリは侵入することができなくなっています。

上記の写真は展示場で撮影したのですが、撮影する段階では上記の様な対策がとられているとは全く思っていませんでした。そして、営業さんに「通気層へのネズミ等は侵入しないように対策されていますか?」という質問も事前にしていたのですが、営業さんは「それはちょっとわからないです~」といった回答であったため、対策は行われていないとばかり思っていたのです。しかし、実際には対策が取られていたことにかなり衝撃を受けました。

一条工務店が通気層にネズミ等が侵入しないような対策を取っていない理由と、積水ハウスの営業さんが「ネズミの侵入対策が取られているかは分からない」と答えた根本は、両者通じるものがあると思っています。それは、「お客さんはそんなことを質問しない」ということに尽きると思うのです。私自身、通気層の存在は知っていましたが通気層にネズミが入るなどとは考えもしていませんでした。そもそも大半のお客さんは通気層のような隙間がある事自体知らないと思います。

そのような「お客さんが気にしないこと」に対する対応は、施工棟数トップの積水ハウスと、急成長の結果年間施工棟数で2番手グループに付けた一条工務店では全く真逆の対応が行われていたのです。

一条工務店は、「クレームが少なく、お客さんが気にしていないことにお金を掛けない」という判断の結果、通気層の入り口にネズミ等の侵入対策が取られないままとなっています。一方の積水ハウスは、そのような「お客さんが気にもしないような部分」にもしっかりとした対応が取られ、営業さんさえ知らない部分までしっかりとした配慮が行われていた、ということは両社の違いをまざまざと見せつけるような違いと感じました。

一条工務店は「家は性能」を標榜していますが、私の理解ですが、一条工務店の「性能」とは「断熱性」のみを指している傾向が強くあると思っています。一方で、積水ハウスが性能と言うときは「トータルバランス」を重視しているように思います。確かに断熱性能だけを取り出して比較すれば、積水ハウスの家よりも一条工務店の家の方が優れています。実際に積水ハウスの家に行って体験して確かめてきましたし、実物も見て確認してきましたから、これは疑いようのない事実と思います。

しかし、仮に「住宅のトータル性能」というものを仮定して比較した時、果たしてどちらが優れているかは、判断が難しいと言うのが個人的な感想です

断熱性能は、住み心地に「派手さ」を与えます。確かに住み心地は良いです。しかし、いつかネズミが侵入してきてEPSに穴を開けて防湿層を食い破りそこが結露し、住宅を劣化させたり、コウモリなどのフンによってダニや害虫がわいてしまうことを懸念しながら家に住み続けることは果たして「快適」と言えるのでしょうか?私は、断熱性による快適性が得られても、害虫を心配しなければならない不快感がある家というのは、本当の意味で快適な家でも、「高性能」でもないように思えます。

実際に、九州のお宅では壁を剥がして確認した際の被害状況から、防湿層を食い破った結果としてネズミの巣穴周辺に結露によって生じたと思われる茶色いシミが見て取れます。

このような結露を長期間放置すれば、被害が拡大することは火を見るより明らかです。

結露がどのような問題を生じさせるかは下記をご覧下さい。

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これは別の機会に書こうと思っていますが、積水ハウスの展示場では、一条工務店の「家は性能」というキャッチフレーズへの疑問を多く感じる経験をしました。積水ハウスの家がパーフェクトとは全く思っていません。一方で、一条工務店が言う所の「家は性能」にも多くの疑問を感じました。このあたりは書き出すと長くなるのでいずれまとめて書きたいと思っています。

一条工務店は施工棟数1万棟を超えて、次に目指すのは積水ハウスを視野に入れているのだろうと思います。そのために、賃貸への参入などもささやかれています。しかし、残念ながら今の一条工務店には積水ハウスを追い抜くことはできないだろうと思っています。たかが、通気層へのネズミの侵入防止対策一つから全体を論じることは正しいことではないかも知れないのですが、私にはこの対策の違いが企業姿勢が凝縮されたものに感じており、これが積水ハウスと一条工務店の差のように感じたのです。

積水ハウスで上記のような対策が取られていたと言うことは、積水ハウスは一条工務店の家で起こったようなネズミやコウモリ、その他の害虫の侵入の可能性を認識しており、それ故に対策を取っていると推察されます。積水ハウスの家で使われている断熱材はグラスウールである事から、グラスウールの住宅でも一条工務店の家と同様にネズミなどが侵入する可能性があると考えるようになりました。

一条工務店はネズミの侵入にどのような対応をしたか?

一条工務店のネズミ侵入に対する対応(保証規定に従って保証外)

私が知るネズミが侵入してしまった2軒のお宅に対して、クレームを一条工務店に伝えた後に一条工務店が最初にとった対応は同様のものでした。

一言で言えば「一条工務店はクレームに対する対応を渋った」というものでした。

ただ、クレームへの対応を渋ったのにはしっかりとした理由があります。一条工務店の保証契約書には「ネズミ等の小動物による損傷」は保証適用除外の規定が存在しています。

そもそも、私が通気層へのネズミの侵入にこれほど詳しいのは、単純に「一条工務店がクレームへの対応を渋った結果」として、ブログを通じて私に連絡を下さった方がいたからこそです。

お客さんも突然「さすけ」に言いつけるようなことはしません^^; 最後の最後、どうしようもなくなってしまった結果として私にメールを下さる方が大半です。そういう意味では私は一条工務店のクレーム対応に感謝しなければいけないのかも知れません?

冗談はおいておいて、被害にあったお客さんが一条工務店の監督にクレーム対応についての相談をした際、九州のお宅では「保証適用外」ということで、対応を行うには別途費用が発生する旨を伝えられていました。また、関西のお宅では、保証適用外を伝えた上で本社に確認したい旨を伝えてきていた所でした。

一条工務店を強く批判したいこと:一条工務店の間の抜けた対応

ネズミなどによる損傷を保証適用除外にすることは、どこのハウスメーカーの保証規定でも存在するものですから、これをもって一条工務店を批判するつもりはありません。

私が個人的に一条工務店に対して、「そんな間の抜けた対応あるのか??」と非常に腹が立った対応は、ネズミやコウモリの糞の存在を適切な形でクレームとして伝えたのにもかかわらず「ネズミかどうか分からない。だからすぐには対応できない。」と伝えていたことでした。

実際に九州のお宅では一条工務店がネズミかどうか分からない、どう対策すれば良いか分からない、などと言っている間にお客さんが大量のネズミ駆除剤を使ってお客さんがネズミの駆除を自ら試みていました。

 

実際にネズミは巣の中で死骸として見つかっていることから駆除は成功していたようです。この時点では、もしかすると一条工務店にとっても通気層へのネズミの侵入に関するクレームを認知した初めてのケースということも否定できず、一条工務店側がこのクレームに対してどのような対応を取れば良いか分からなかった可能性も否定はできません。よって、九州のお宅における本クレーム対応だけでは一条工務店を一概に否定することはできません。また、九州のお宅については、私に問合せを頂いた時点では既にネズミ被害である事がほぼ確定し、費用負担などの保証上の問題になった段階でしたので、その点でも批判する気はありません。

でも、今年の5月に関西のお宅の家でネズミの侵入の可能性が発見され、私に問合せが来た段階の一条工務店のクレーム対応は「ひどい」の一言でした。九州のお宅でネズミ被害が発生したのが、昨年の10月頃です。今年の5月までの間に、半年以上が経過しています。よって、大企業であれば当然、クレーム情報が集約され、通気口からのネズミ侵入被害というリスクは社内で共有されていて当然と思います。クレームが集約されていたのにもかかわらず以下のような対応を取ったのならば全く信頼できない会社であることを示していますし、クレーム情報が共有されていなかったのであれば企業としての能力に疑問が生じます。

少なくとも、一顧客に過ぎない私は上記の九州のお宅の事例で色々なことを学び、ネズミが侵入するというクレームが存在することを認知し、また、ネズミが侵入してしまったというクレームが発生した場合には、ネズミの捕獲と駆除を第一優先にすべきである事を学習していました。

関西のお宅における一条工務店の対応は「ネズミかどうかわからない、対策には多大な費用がかかるから待って欲しい」というものでした。保証規定を盾に「対応しない」という判断をしなかった点は評価できますが、私にはあり得ないクレーム対応に思えました。。。

関西で被害に遭われたお宅では一条工務店の監督が「ネズミかどうかわからない」などと寝ぼけたクレーム対応をしている間に、遠く離れた茨城に住む、一顧客に過ぎない私がネズミである可能性が高いことに気が付き、その応急対策としてまずはネズミ捕りを仕掛けてネズミを駆除した方が良い旨を説明させていただきました。

そして、その日のうちに1枚200円ほどのネズミ捕りを購入してきて仕掛けてくださり、翌朝には2匹のネズミの捕獲に成功してしまいました。

モザイクのない画像はこちらからご覧になれます【閲覧注意:ネズミ画像】ネズミの死骸が写っています。

この対策のどこに「多額の費用」が発生しているのでしょうか??私には分かりません。。。。

確かに、ネズミの被害に遭ったお宅の壁を剥がして確認したらそれは高額な対策費用が発生するというのは理解できます。でも、ネズミの可能性があるのであれば、その時点で被害の拡大を防ぐために、まずはネズミの可能性を視野に入れてネズミの駆除を行っても良かったのではないかと思います。駆除だけならば1000円もかからずに行えるのですから。。。そして、ネズミが捕まればネズミである事も確定できます。

私が持つ情報など、現場に立って目の前の家を観察できる監督に比べれば、もの凄く限られています。そして、私ができた提案は現場に立つ監督であれば容易に行えたことだったはずなのです。少なくともホームセンターでネズミとりを購入してきて置くことはその日のうちにできたことです。しかし、一条工務店の監督にはそれができなかったこと、それこそが最大の問題と思っています。「お客様よりお客様の家づくりに熱心であろう」というのはかけ声だけで、全く意味を成していない空虚な言葉にしか思えない対応でした。

少なくとも、私に伝わればこうしてブログに書かれます。お客さんも、監督が迅速かつ適切に対応を取ってくれていれば私の様な匿名の第三者に相談することなど無いはずなのです。どうにも、「高額な対応になるから~」というのは逃げの対応にしか思えず、他人事ながら腹が立つ対応でした。ちなみに腹を立てているのは私だけで、こちらのお宅の方はそのようなことで腹を立てたりはしていません^^;;;

 

その後の対応:保証云々を言わずに対応してくれた

関西のお宅については、このブログを書いている段階で対応の途中ですので、九州のお宅でとられた対応をまとめておきます。

九州のお宅では私にお問い合わせを頂いた時点では、監督が自分だけで対応しようとして問題をこじらせている状況と推察されました。監督としては問題を複雑化させないようにするため、単独での解決を試みようとしていたのだろうと思います。しかし、傍目に見たときにはそれが問題をこじらせてしまっているように見えました。せっかくの大きな組織なのにその組織力や資金力を使わなければ、経験の浅い監督に家を任せることは難しい要に思うのです。。。。そのため監督だけでの対応は困難であると考え、一条工務店のお客様相談室に相談することを勧めさせていただきました。

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結果として、状況はかなり改善され、その後先に示したファイバースコープによる検査が行われネズミがEPSに穴を開けてしまっていることが確認されました。EPSに穴が空いていることから、壁を剥がしてのEPSの交換が提案され実行されました。

その後は保証云々を言われること無く、壁を剥がしての対応が行われました。実際に壁を開けてみると下の写真のようにネズミが防湿層を食い破り、EPSに大きな穴を開けていたことが確認できました。

周辺にはEPSのクズが散乱しており、これが下に落ちてきたことも分かります。

 

上記の部分については、周辺を切り取り、内部を確認した結果、構造合板に被害が出ていないことが確認され、下記のように周辺を切り取ってEPSを詰め直す補修が行われました。

 

タイルは手張りで対応されたようでした。

 

タイルを剥がす工事はリスクもありどうしても下記のようにタイルに大きな傷が付いてしまうことがあるようです。

ただし、これらのタイルについても貼り直しが行われていますので、対応としては適切なものであったのだろうと思います。

 

ネズミの侵入対策:「一応」の対策

上記の対策はネズミが開けてしまった穴の対策に過ぎません。上記の対策だけでは将来再び同じ場所にネズミが侵入する可能性もあります。

そこで、一条工務店側の対策としては、積水ハウスが使っていたのと類似した金具を通気層の入り口部分に取り付けることを提案してきたそうです。

 

世の中には色々な部材があるもので、下記のように通気層への防虫対策用の金具というものがあります。

 

実際の写真は下のようになっています。

 

上記の金具を下記のような感じで水切り部分に取り付けたようです。

 

取り付け後は下の写真のようになります。

 

これであれば、ネズミはもちろん、その他の害虫も侵入することはできなくなります。

なぜ「一応」対策してくれた、などと嫌みっぽく言っているかというと、一条工務店が採った対策は「ネズミが侵入した周辺部分のみ」上記の金具を取り付けると言う対応に留まった為です。

ここまでの経緯からおわかりの通り、一条工務店の住宅はその住宅の外周全体のどこからでもネズミが侵入可能な作りになっています。

住宅全体の金具取付をお願いした用ですが、一条工務店側の対応は「侵入範囲のみ」という判断だったようです。

 

その理由は「この金具はネズミの侵入を防止できるけれど、ホコリがたまるので10年に一回ぐらいホコリの除去が必要になってしまうから」とのことでした。

穴のサイズが約2mmしかないため、長期間使用した場合通気層を通る空気に含まれるホコリ等によって目詰まりを起こしてしまいそうであることは理解できます。

そのため、この話を聞いた当時は確かに通気層を塞いでしまうことのリスクも理解できたので仕方ないと思っていました。

しかし、その後、積水ハウスの家を確認して私の考えが甘かったと思うようになりました。

 

 

積水ハウスの家の通気層のシールドの穴の形状が、かなり秀逸と感じたのです。2mm程度の穴では確かに、将来的な目詰まりは容易に想像できます。

一方で、積水ハウスの家で使われているシールド金具の穴の形状は楕円に近い形になっていて、この形状であれば目詰まりのリスクは単なる2mmの円形に比べれば圧倒的に低減することができます。正直、これで一条工務店の対応を「一応」というのは少し厳しいようにも思う気持ちもあるのですが、積水ハウスで使われている金具の穴の形状は非常に良く考えられています。おそらくは実際に上記の金具一つをとっても、目詰まりのリスクを低減するよう様々な形状を試した結果たどり着いた形だと理解できるのです。あまり褒めすぎるのもどうかと思うのですがまさに「神は細部に宿る」を地で行くかのように、非常によく考えられていることが理解できます。しかも、それが誰も気が付かない部分であると言う点に、積水ハウスの企業姿勢を強く感じるのです。

私は、通常は誰も気が付かない部分に「そこまで考えられていたのか!」という箇所を発見すると、非常に嬉しい気持ちになります。個人的にはこのような感動に近い感覚を、一条工務店の住宅で感じたかったな~と思うのですが、残念ながら今回の問題については、一条工務店の完敗、積水ハウスの圧勝としか判断のしようがありません。おそらくは上記の形状等については何らかの権利が抑えられているのではないかと思います。そして、それこそが積水ハウスの力の源泉になっているように思えてならないのです。

一条工務店は最終的には問題にきちんと向き合って、対応はしてくれました。おそらくは、積水ハウスの対策を知らなければ、「良かった良かった」で終わっていたような気もします。でも、上記の差を見せつけられてしまうと、色々な疑問を感じて閉まったのが事実です。積水ハウスは「広告に金を掛けていて値段が高い」、はたまたは「理由もなく有名だから高い」と批判されることも多いハウスメーカーです。

実際の積水ハウスの値段も確かに安いものではありません。

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私自身がハウスメーカー巡りをしていたときに出会った積水ハウスの営業さんは「積水ハウスですからご安心ください」しか言わず、全く理解できなかったのも事実です。

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ただ、上記のような事実を見せられていたら、もしかしたら積水ハウスに心が揺れ動いていたかも?と思ってしまう程に、この考え抜かれた形状や対策には圧倒されました。

当時の積水ハウスの営業さんはおそらくは、あまり積水ハウスの家のことを理解していなかったように思うのですが、「ここまで考えているから安心してくれ」と言われたら思わず納得してしまいそうなほどに良く考え抜かれていると感じさせられました。これから一条工務店が目指す相手を「単に高いだけのハウスメーカー」と思っている限り、一条工務店は積水ハウスに施工棟数で勝つことはあり得ないことのように思います。

ゴキブリは侵入してきたりしないの?

通気層が外気に筒抜けと聞いて、多くの方が心配されるのは「ゴキブリ」と思います^^;;;

当然、通気層にはゴキブリが侵入することができます。ただし、ゴキブリレベルになると積水ハウスの通気層のシールドも容易に超えることができると思います。

ただし、この点は、「ゴキブリ」単独の被害についてはあまり気にすることはないように思います。通気層には基本的に餌がありません。そのため、ゴキブリにとっては決して住みやすい環境ではないのです。

間違えて入ってしまうことはあると思いますが、通気層は室内とは防湿シートで区切られており、機密性の高さ故に室内に侵入してくることはありません。

そのため、通気層が外気に接していたとしても、それは外壁にゴキブリがとまる、というのと同レベルのことで、こればかりは防ぎようもありませんが、ゴキブリにとっても餌もない場所に長居する理由もないので餌のある場所にすぐに移動していきます。。。。

ただし、下記に示すコウモリが住んでいる場合は、、、、ゴキブリの被害は覚悟しておく必要があるかも知れません。。。

 

コウモリへの対策はどうすれば良い?

コウモリへの対策:一条工務店としての対策ははなし

コウモリへの対策については、今回写真を提供してくださった方のお宅では「一条工務店に言っても対策してくれないだろう」と考えて、直接専門業者に問合せをされたとのことでした。

また、先に紹介をさせていただいたおすしさんのブログでは一条工務店に対応を求め、監督の上司にも対応を求めたようでしたが、結果としては「一条工務店としての対応はできない」という回答だったとのことです。

これについては、監督などに対応を求めても対策をとってくれる可能性が低いことからお客様相談室に相談をされるのが良いかと思います。

そこで、対策をとるか、それとも対策をしないかは一条工務店の判断となりますが。。。

 

コウモリは害がない?

コウモリはネズミと違って直接EPSに穴を開けることはありません。そのため、放っておいてもいいじゃないか?という考えも浮かんできます。

しかし、個人的には、駆除、というか、出てっていただく、といった対応は最低限必要な対応だろうと思っています。

コウモリの最大の害は、そのフンによる被害です。

コウモリには多くのダニやノミが付着しているケースがあります。そのため、コウモリが気密の低い住宅の屋根裏などに住んでしまうとダニやノミなどの被害を引き起こすことがあります。

ただ、今回の場合は通気層という「室外」であって、機密性の高い一条工務店の家であれば、屋根裏への侵入は別として通気層への侵入であればノミやダニの問題はそれほど深刻にならないように思っています。

もちろん、コウモリのフンは様々な感染症を引き起こすリスクを高めることから、あまり好意的に見ることもできません。

 

コウモリがゴキブリを誘因?

コウモリが通気層に住んでしまうことの最大の問題は、その糞を餌にする様々な害虫がわいてしまう点にあると思います。

コウモリが住んでしまったことに気が付かないまま放置した場合、当然、その糞も放置されます。

 

上記のように、下まで落ちてきたコウモリのフンはまだマシです。。。コウモリは通気層の上部にいます。下まで落ちてくるフンは限定的です。すなわち壁の途中、おそらくは胴縁の上などにひっかかっているものも多くあるはずです。そして、それはゴキブリに代表される害虫の餌となります。

先ほど、通気層へのゴキブリの侵入はそれほど気にすることがないと書きましたが、それは「餌が存在しない」ということが大前提にあります。コウモリのフンはゴキブリの餌になります。餌がある環境であれば、そこでゴキブリが反映することがあり得ます。

ただし、100歩譲って、通気層でゴキブリが繁殖しても、それが直接室内に侵入してくることはありません。あくまでゴキブリの侵入経路は玄関などに限定されます。

最大の問題は、ゴキブリ等の害虫は、ネズミの餌になる、ということです。

ネズミにとってはゴキブリは格好の餌となります。しかも、餌がある場所はネズミにとって快適な空間であり、穴を掘りやすいEPSが周りを覆っているのです。すると、今度はそこにネズミが穴を開けてしまう事になってしまいます。。。もうどうなるかおわかりですね。。。あくまで上記は仮定の話ですが、おそらく間違ってはいないと思います。

コウモリが住んでしまえばそこに新たな生態系を作り出してしまうのです。それは結果的にネズミなどの小型哺乳類に、より住みやすい環境を提供してしまうことになります。

これを防ぐためにもコウモリが住んでいる状態は決して良いことではないのです。

 

コウモリは保護動物なので駆除は禁止

コウモリが侵入してしまったら、なんとか駆除したいと考える方もいらっしゃると思います。

簡単な方法は何か毒餌でもおいておいて駆除してしまいたいと考えるかと思います。しかし、残念ながらコウモリを駆除する毒餌というのは世の中で売っていません。

なぜならば、「コウモリは鳥獣保護法における保護動物」であるため、ネズミのように駆除することが禁止されているからです。

住宅に被害を及ぼすネズミ、具体的にはハツカネズミ、ドブネズミ、クマネズミの家ネズミ3種については鳥獣保護法の除外規定が適用されるため、だれでも駆除を行うことができます。しかし、コウモリは鳥獣保護法で保護動物該当するため、駆除や捕獲が禁止されているのです。

そのため、通常私達ができるコウモリへの対策は「家から出ていってもらう」事しかできないのです。。。。

コウモリ対策としては駆除材とは異なり、殺傷能力のない忌避剤が多く市販されていますのでこれらのコウモリ忌避剤を使って出て行ってもらうことしかできません。または専門業者に依頼する方法が一般的です。

実際に写真のコウモリ被害に遭われた方のお宅では専門業者に依頼し、通気層の入り口部分にコウモリ忌避剤を置いて様子を見られています。

 

コウモリについてはこのように忌避剤を設置して出て行くのを辛抱強く待つ以外手がないのが現実です。

コウモリの侵入防止は?

コウモリはその侵入防止もなかなか難しいものとなります。ネズミについては基本的に地上から上がってくるので、地上側の通気層の入り口を塞ぐだけでかなりの効果を得られます。しかし、コウモリは天井側からも容易に侵入してきます。そのため、足場を組んで屋根側の通気層の入り口に先ほどの害虫・害獣侵入防止用金属金具を取り付けるしか方法がありません。これは、足場を組んでの施工になりますから、金額的にも跳ね上がります。

ご自身で対応しようとすることは非常に危険ですので絶対にやめて下さい。。。

 

一条工務店は今後どうすべきなのか?

対策・保証するもしないも一条工務店の自由

ネズミやコウモリ、それらの害獣に伴うゴキブリの通気層への侵入を防止する抜本的な対策は、一条工務店が設計上の仕様を見直し、上下の通気層の入り口部分に積水ハウスが行っているような侵入防止金具を取り付ける以外にありません。
しかし、それは当然、コストとなります。また、保証規定にコウモリやネズミの侵入損傷は除外規定として規定されています。
ですから、対策をとるもとらないも一条工務店の自由です。企業方針に従って「100軒に1軒程度はEPSにネズミが住むことは許容する。それが一条工務店の家だ!」と考えるならば、現状の維持で良いようにも思います。それが「お客様よりお客様の家づくりに熱心であろう」のキャッチフレーズとして、私達のことを考えてくれた結果なのだと思います。

逆に「お客様よりお客様の家づくりに熱心であろう」のキャッチフレーズの実現を考えたとき、多少のコストの転嫁はやむを得ないものと考え、コストの上昇、すなわち一条工務店の競争力の源泉でもある、住宅価格を上げた上でネズミやコウモリの対策を採るべきだ、と考えるのも一つの考えと思います。

これは正直な気持ちとして、どちらが正しいというものではないと思っています。多少ネズミが住んでしまって「家は性能」の根幹であるEPSに穴を開けられたとしてもそれは確率的には低いと言い張って対策を打たないのも一つの企業姿勢と思います。お客さんをネズミと一緒に住まわせるわけには行かないし、断熱の根幹であるEPSに穴を開けられるのは許容できないと考えて、対策を取るけどその代わり価格を上げるというのも、これも自由です。

あとは、見せかけだけでも、「ネズミ・コウモリ被害に遭われた方にはしっかりと対応します」とアピールするのも手かも知れません。最初の方で書いた様に、「被害に気が付く人」は実際に被害に遭われた方の10分の1にも満たない数です。ですから、「全世帯に対応します!」と言いつつ、コストは10分の1以下で住むので、企業の利益追求のあり方として一つの方法かも知れません。

いずれの方法を選択するのも全て一条工務店の自由です。最後に一つ付け加えるならば、今後の一条工務店の対応でそういった企業姿勢を見て顧客が「一条工務店が信用できる会社だ」と思うのも、「一条工務店って言う会社はいいことばっかり言って信用できない会社だ」と思うのも、これもまた顧客の自由です

一条工務店が「何を目指しているのか」を観察する良い機会と思って注視していきたいと思っています^^

そうそう、今回の話と似た話としてヒラタキクイムシのこともそれほど遠くない将来に書くつもりですので、そのあたりもよろしくお願いします^^

一条工務店の対応その後

一条工務店では今回のネズミ・コウモリに関するクレームに対する対応が示されています。現在進行形で進んでいるクレーム対応であるため、下記の通り追記させていただきます。

追記:2016/06/20:一条工務店への要望

ネズミ・コウモリの件に関して下記に追加記事を書きました。

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追記:2016/08/17:一条工務店による引き渡し済みのお宅への対応

ネズミ・コウモリ問題に対して、一条工務店の基本的な方針が決まってきました^^ 今後建築される方のお宅については、他のハウスメーカーと同等の対応が行われることになりました。また、既に引き渡しを済ませたお宅についても対応が行われる予定が示されています。

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追記:2016/08/25:一条工務店による被害住宅への対応

実際にネズミやコウモリの被害が出てしまったお宅への一条工務店による対応状況をまとめました。

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追記:2017/03/23:引き渡し済住宅への対応が開始

引き渡し済のお宅へのネズミ・コウモリの侵入防止施工(無償)が開始しました^^

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