【修正】太陽光全量買取制度のExcel収支計算:一条工務店夢発電バージョン\(^o^)/

こんばんは。さすけです\(^o^)/

まだまだ不完全ではありますが、一条工務店夢発電の収支計算Excekをアップします!
先日は間違いがあり失礼しました。現時点での間違いを修正したバージョンを公開します^^
収支はさらに悪くなってしまいました。。。ごめんなさい^^;;


新バージョンをアップしました^^
こちらのページをご確認ください\(^o^)/

*下記の内容は古いバージョンの説明を含んでいます
そしてダウンロードされたら是非ポチッとお願いします\(^o^)/

作っている内にどうも使いにくくなってしまったので、追々修正したいと思います。。。。
ただ、既に一条工務店の42円買取の締め切りを過ぎているようですし、まずは第一弾と思って公開させていただきます。

・ お礼
まず最初にお礼を言わせてください\(^o^)/
今回、一条工務店のシミュレーションの画像ファイル掲載を許可してくださったやぅすけさん、コメントでで情報をくださった、じゅんさん、kakuさん、ちるりさんとりさんナッツさん、しんさん、キラキラさん、スィサイドマシンさん、メールで情報をくださったtakeさん、その他お名前を伏せさせていただきます方々、税金についてお教えくださった、neronaさんこーめいさんTwitter上で細かく税金のことを教えてくださったクルパパ103さん、そしてお読みいただき、気がついたことをコメントしてくださる皆さん

本当にありがとうございますm(_ _)m

自分が知らないことだらけの中、多くの方のお知恵をお借りすることができて本当に嬉しいです\(^o^)/

・ 修正点
今回このExcelファイルを公開するにあたり、一度アップした物に大きな間違いがあったため一旦取り下げを行いました。主な修正点は2点です。
1. 雑所得に対する税率の計算間違い
以前のエクセルシートでは、雑所得に対する税額を
(売電収入 – 太陽光システム減価償却費 – 20万円)×所属税税率
として計算してしました。20万円は雑所得の控除額と思っていたのですが、これは私の思い込みでした。実際にはそのような控除は存在しません。よって、
(売電収入 – 太陽光システム減価償却費)×所属税税率
が正しい計算式となります。

2. 復興税の考慮
 平成25年(今年)から復興税として所得税が25年間2.1%増税されることになりました。
そのため、雑所得にもこの税額が適用されるため、太陽光の売電収益にかかる税率は
所得税・住民税税率+復興税(2.1%)
として計算するように修正しました。いつから売電を開始するかで結果は変わってきますが、概ね20年間の収支を計算することを前提に、税率はずっと+2.1%で計算しています。

以上2点の修正となります。以上2点は収益を悪化させる方向に寄与します。
そのため、以前のExcelファイルよりも収益は悪化します。何か、収益をプラスにするような情報は無いのでしょうか。。。

・ お願い
もしも使用していて、間違いやおかしな点を見つけたら是非教えてください。
まだまだ修正すべき点は多いと思います。是非お知らせくださいm(_ _)m

・ 作成の経緯
一条工務店の売電シミュレーションでは税金が考慮されていません。また、パワーコンディショナーのメンテナンス費用も含まれていません。パワコンは概ね10年から15年で交換または部品の交換や補修が必要になります。

そこで、
・ 税金を考慮したら夢発電の収支はどうなるのか?
・ 初期費用ゼロとうたっている夢発電は本当に負担無しでソーラーパネルを載せられるのか?
についてシミュレーションを行うために作ってみました。

・ 使用上の注意
配布するExcelは私個人が作成したもので、結果が正しいことは一切保証できません。何らかの被害が生じても責任を負いかねますのでご容赦ください。。。

私の計算では住宅取得控除を考慮に入れていません。夢発電を使用される方は住宅取得控除を受けることができると思いますので、シミュレーションとは大幅にずれる可能性があります。今後の検討課題です。

税理士以外が、個人の税金の相談に乗ることは税理士法によって禁止されています。よって、コメントやメッセージ等でご自身の税金がどうなるのかについては、一切お答えできませんので、ご容赦ください。また、これは私だけでは無く一条工務店の営業さんなども同じと思います。税金のご相談は税理士または税務署にご相談ください。

・ 一条工務店のシミュレーションとの違い
1. 税金の考慮の有無
最大の違いは一条工務店のシミュレーションでは税金が考慮されていないのに対して、私のシミュレーションでは税金を考慮している点です。固定資産税、都市計画税、所得税を考慮した計算が可能です。ただし、税金についてはあくまで試算であり、確実ではありません。また、将来の税額の変動も考慮しできていません。

2. 返済金額
一条工務店のシミュレーションでは、10年を超える返済の場合、支払い額を2段階に設定しています。しかし、現状の私の作ったシミュレーションでは支払い額は一定であると仮定してシミュレーションをしています。額としては大きな差異は無いと思いますが、若干の誤差となります。

3. メンテナンス費用の算定
一般に太陽光発電システムにはパワーコンディショナー(パワコン)が必要になります。パワコンは一般に10年から15年程度で交換または補修が必要になると言われています。仮に現時点でパワコンを1台交換すると30万円から50万円すると言われています。
一条工務店のパワコンは10年間は保証が付いているので10年以内に故障した場合は、追加費用は発生しません。しかし、10年目以降に故障した場合は費用が発生します。そのため、10年後のパワコン価格をメンテナンス費用として含む必要があります。
パワコンは普及が進むことで価格が大幅に下がる可能性があること、部品の交換等軽微な補修で対応できる可能性などもあるため、私のシミュレーションでは11年に1度、1台につき10万円のメンテナンス費用が発生すると仮定して計算を行っています。

以上3点が一条工務店のシミュレーションとの大きな違いとなります。

・ 一応一条工務店のフォロー?
今回の内容はぶっちゃけ、「一条工務店はなぜ税金の計算をしてくれないんだ!!」という批判になりかねない内容です。しかし、先にも挙げたとおり、税理士の資格を持たない人は個人の税務相談に乗ることが法律で禁止されています。営業さんなどはお客さんの年収、家族構成も把握しています。そのため、打ち合わせ中に税金の話になればそのお宅にあわせた税金の相談になることは目に見えています。そして、税理士の資格を持たない営業さんがそれを行ってしまうと、法律で禁止された「税務相談」を受けたと見なされるでしょう。

昨今、企業に対してコンプライアンス(法令遵守)を強く求める風潮になっており、税金の説明を営業さんにさせることは、企業としてのリスクが高くできないというのが内状と推察します。

そのため、一条工務店は税金のことについて「説明しない」のではなく、「説明できない」という状況のように思え、単純には批判できないように思っています。

と、こんな風に言ってしまうと、「さすけさんは一条工務店さん?」なんて言われてしまいますから^^;;個人的考えを少しだけ。と思って書いたら、アメブロに文字数オーバーと言われたのでこれは後日書きます。

・ シミュレーション入力方法
シミュレーションはExcelファイルで作成してあります。Excelをお持ちでないと使用することができません。。。すみません。。。

シミュレーションに入る前に準備していただきたいものは
* 一条工務店からもらったシミュレーションの結果(↓これは私のものですが、こんなファイルです)

まだシミュレーションをもらってない!と言う方は無くても概算を計算できるので、無い場合は不要です。

* 昨年度の課税対象所得が分かる書類(源泉徴収票、納税証明書等)
今回の計算では、課税対象所得から税率を求めます。お手元にあれば昨年度の課税対象所得が分かる資料をご準備ください。
無い場合は、ご自身の給与と家族構成から概ね推測できれば結構です。

では、Excelファイルを開きます。

 

このようなファイルが開きます。

なんだか複雑そうですが、入力すべき箇所は黄色で塗りつぶされた部分だけです^^

それでは、早速入力を行っていきます。①~⑪の枠に分かれていますので、順番に説明していきます。

ご準備いただいた一条工務店のシミュレーションを見ながら入力していきます。(下記の資料についてはやぅすけさんよりご提供いただき、ブログでの掲載を許可いただいたものです。どうもありがとうございます\(^o^)/)


① パネル性能設定

☆パネル設置容量
ここで言う「パネル設置容量」とは「ソーラーカーポートを除くパネルの容量です」
一条工務店のシミュレーションでは「」で示された箇所で

となっている1行目の「23.8」kWが入力すべき値です。

☆ 総額

この値を入力する場合は「手入力」にチェックを入れると入力可能になります。
一条工務店のシミュレーション結果を使用する場合は「手入力」にチェックを入れて右の総額を変更して下さい。

に示された「」の額を入力してください。ここでは「1124.2」万円を入力します。

まだ、シミュレーションをもらっていない場合や、異なる容量でシミュレーションを行う場合はチェックを外して下さい。

☆ ソーラーカーポートを使用する
ソーラーカーポートの使用を予定されている場合はチェックを入れてください。
下記のケースでは2行目がソーラーカーポートになります。

容量は自動計算されます。

☆ ソーラーカーポート台数
ソーラーカーポートの設置数を入力してください。上記のケースでは「1」台としてください。
ソーラーカーポートの価格は概ね200万円として計算しています。

☆ 変圧器価格
これは電力会社によって対応も変わりますし、ゼロの方もいらっしゃれば、50万円を超える方もいらっしゃるようです。最終的には電力会社からの回答待ちになります。

☆ その他売電メーター費用等
全量買取制度を導入した場合、売電メーターの費用負担が必要になります。これも一条工務店のシミュレーションに含まれている場合には「0」として下さい。含まれていない場合は、270000円として下さい。含まれているか分からない場合は一条工務店に確認をお願いします。大半の方は含まれていると思います。

☆ 合計搭載量の確認
上記を入力すると

このようになります。ここで、「合計搭載量」は自動計算されますが、その値が一条工務店シミュレーションの「」の

の値と等しくなっていることを確認して下さい。

以上で「① パネル性能設定」は終了です^^

② ローン設定
☆ 合計搭載量の確認

夢発電の支払期間を入力します。夢発電は10年で返済するプランと10年を超えるプランが設定されていると思います。いずれを選択するかを決めて入力して下さい。
ここでは10年を設定します。

③ 電力価格設定

売電価格の設定が行えます。42円買取から、来年度の買い取り価格に変更した場合のシミュレーションなどにご使用下さい。現時点では設定は不要です。

④ メンテナンス費用設定
これは、将来のパワーコンディショナーの補修費用を設定します。
初期値は、概算で11年ごとに1台のパワコン当たり10万円の費用が発生することを想定しています。パワコンの台数は10kWにつき1台として自動計算されます。

⑤ 発電量予測設定

一条工務店のシミュレーションが手元にある場合は「初年度の予想発電量」を入力して下さい。

不明の場合は1kWのパネル当たり1年間に「920.1kWh」を発電するとして概算します。これは地域や家の角度によっても異なってきます。今後のバージョンアップで対応していきたいと思っています。

その他の項目は操作不要です。

⑥ 費用概算

現時点では修正は不要です。

⑦~⑨は結果の概要です。後で参照しますのでまだ無視して下さい。

⑩ 固定資産税計算
家の「家の延べ床面積」を㎡で入力して下さい。
固定資産税を概算します。

⑪ 雑所得税金

課税対対象所得を入力します。税金の計算対象となる所得額です。
源泉徴収票などから入力して下さい。不明の場合は、ご自身の所得からおおざっぱに200万円程度差し引いた額を入力してみて下さい。非常におおざっぱにはその程度?と思います。後で少し詳しく述べます。

このような感じになります。課税対象所得を入力することで税額は自動で計算されます。

お疲れ様でした\(^o^)/以上で入力は終了です!!早速結果を見てみましょう!!

・ 結果の考察!!

まずは、図表を見てみます。

これは29.4kW、ソーラーカーポート使用で、夢発電によって10年間の返済プランを選択した場合の収支計算結果です。

11年目までは累積赤字となることがわかります。10年間の短期返済を選択したことと、税金やメンテナンス費用等一条工務店のシミュレーションでは考慮されていない費用の影響によるものです。しかし、20年目までには累積黒字となることがわかります。

ここで注意が必要なことは、一条工務店と私のシミュレーションでは基本的に税金やメンテナンス費用の有無以外違いはありません。よって、別に私の計算だと売電額が減っているわけではないことにご注意下さい。あくまで税金やメンテナンス費用等を踏まえたシミュレーションを行っているだけです。

全量買取を選択される方は是非考えて欲しいことがあります!!
以下はあくまで私の個人的意見であることはご承知おきください。そして、私が言う選択をした結果、不利益を被ったとしても責任は負いかねますのでその点はご承知期ください^^;;;

是非よ~く考えてみて下さい。考えないと数十万円の負担増になりかねません。

10年で返済した場合の20年後の累積黒字は626万円です。
対して
11年1ヶ月で返済した場合の20年後の累積黒字は620万円です。

みなさんはどちらの選択をしますか?

多くの方は「借金は怖い」という印象が強く、そのため、夢発電という名のローンも早く返してしまいたいという「誘惑」に駆られると思います。

早く夢発電のローンを返して、太陽光売電メリットを享受したい!

そんな気持ちももの凄くよく分かります。
それに早く返せば4万円とは言え、多くの収益を得られます。

これらのことは「初期費用がゼロ」かつ「途中負担もゼロ」であるならばその通りです。

しかし、現状の夢発電はあくまで試算ではありますが、10年程度は多くの持ち出しが必要になります。

10年で返済した場合の20年後の累積黒字は712万円です。ただし10年後の累積赤字は「約218万円」です。
対して
11年1ヶ月で返済した場合の20年後の累積黒字は706万円です。ただし10年後の累積赤字は「約152万円」です。

昨日、私はブログで変な問題を出していましたが、まさにそのようなことが起こるのです。

そして、支払期間を延長することができれば、途中の累積赤字の差は66万円に達します。

11年1ヶ月で返済せず10年で返済をすると言うことは何年間か使えない66万円を生み出すことを意味します。その投資は金利にすると1%前後の投資です。対して11年1ヶ月を選択すると収益は4万円減少しますが、途中で70万円の余裕を持った生活を送れることを意味します。
私なら70万円で個人向け国債を購入しておきます。利率はほとんど変わらない上にその方が安全です。

なかなかうまく説明できずすいません。これは後日わかりやすく書く努力をしたいと思いますし、私が余計なことを言うべきことかも分からないですし、しかも間違えている可能性もあります。しかし、通常考えて金利が等しい、固定金利の商品で短期返済を行うことは不利なのです。もちろん、赤字額が私のシミュレーションよりも全然少ないケースではこの限りではありませんが、少なくとも生活に支障をきたすような赤字額であるならば長期返済を選択すべきと思うのです。

上記はあくまで私の個人的意見であることはご了承下さい。

ただし、システムの保証期間が10年しかないことや、その他のリスクに晒されるという点で短期返済もありなのですが、赤字が発生する以上、そしてその赤字が20年後の黒字額の差よりも圧倒的に大きい以上、長期返済以外選択はあり得ないと思うのです。あくまで、私の意見です。

10年後になって、200万円前後の赤字になって、「こんなはずじゃなかった」という事にならないようにどうか、よ~く考えて選択して下さい。

もちろん、これはあくまで一つのケースであって、税率等によって結果は全く異なります。

・ 特に慎重な選択が必要なケース
今回シミュレーションを作ってみて、特に慎重な対応が必要の方というのがいるように思います。
 1. 20kWを超えるような大容量のパネルを搭載される予定の方
2. 10年返済と長期返済の提示機関差が大きい方
3. ソーラーカーポートを使用される予定の方
4. 課税対象所得が多い方

1番の容量が大きい方はやはり得られる将来の収入が大きい分税金の影響を大きく受けます。例えば、今回の試算で12kWで10年返済を選択した場合最大概ね110万円程度の累積赤字です。試算に使用した29.4kWの220万円の累積赤字よりも100万円ほど赤字額が少なくてすみます。

2番の返済期間の差異についても慎重な対応が必要です。皆さんから教えていただいた情報を拝見させていただくと、一条工務店から提示される長期返済期間にはばらつきが有り、長い方だと12年程度が提示されています。このようなケースだと返済期間を長くすることで20年後の収益は多少悪化しますが、累積赤字額を低く抑えることが可能になります。

3番のソーラーカーポートは20年後の利益を100万円程度押し上げる効果があります。しかし、10年返済の場合で累積赤字を約50万円大きくしてしまう影響があります。ソーラーカーポートの価格も皆さんの情報に基づいて計算すると概ね200万円程度と予想できるため、かなりの額であることにもご注意ください。

4番目については言わずもがな、税率が高くなるので影響は甚大です。ただ、これはあまり心配しなくても良いかも知れません!理由はお金があるからです^^;;うらやましい。。。ただ、やはり影響は大きく、29.4kWのケースで最低税率の方と課税所得400万円の方では20年後の収益は100万円以上異なりますし、累積赤字も50万円以上異なります。

以上4点がシミュレーション結果を眺めていて気がついた注意すべきことでした。

・ 課税対象所得の考え方

この項の内容は非常にぐちゃぐちゃとややこしい(面倒)です^^;
そのため、所得税の計算方法に詳しい方には是非お読みいただき間違いを指摘いただきたいですが、あまり興味の無い方は読み飛ばして結構です。

上記の計算で大きな影響を与えるのは所得税と住民税です。全量買取制度を使うと多くの場合確定申告が必要となり、所得税を納税する必要が出てきます。

このあたりは詳しくはneronaさんのブログがお勧めです。

これは通常1年間の給与のうち、例えば年収700万円の方をケースとすると、基礎控除(38万円)、配偶者控除(38万円)、扶養控除(16歳~19歳の子供2人=126万円)、社会保険料(全額:60万円(仮))、生命保険控除(10万円(仮))、医療保険控除(3万円(仮))などなどが控除されていき、このケースの場合、合計275万円が控除となり、425万円が課税対象所得となり、ここからさらに「所得税の控除額427,500円」が差し引かれ、382万2500円に税率20%が掛かり、764500円を所得税&住民税とし納付することになります。

なんだか、ややこしいですね~^^;;

控除額についてはこどもが16歳未満の場合は子ども手当の支給によって控除はなかったり、同居の老親を扶養する場合の控除など様々な控除が有り、本当に家庭によって控除額は様々です。

これはあくまで1つのケースで、具体的な計算は税理士に依頼して下さい^^
というか、後でも書きますように私が税額を計算してお知らせすることは税理士法に抵触する恐れのある行為ですので、行うことができません。あくまでここで記しているのは一般論になります。

ただ、全量買取制度における太陽光の売電収益を考える上では所得税と住民税を無視することはできません。そこで、ご自身の「課税対象所得」をご確認いただいた上でExcelファイルに入力をしていただくことで、太陽光の場合の税率のみ自動で計算するようにしました。ただし、これもあくまで試算であることにご注意下さい。

で、ここで試算される税額は課税対象所得が330万円~695万円の方の場合20%と計算されます。

こう言うとなんだか税額が高くない?と思われる方がいらっしゃると思います。

一般に所得税額を計算する際に、「所得に対する税額」を計算すると、700万円の所得に対して、税額879175円ですから、税率は12.56%となり、この税額と比較されているのでは無いかと思います。そして、この12.56%という税率はここで使用するべき税率ではありません。

なぜか?

上記のケースで考えます。新たにソーラーパネルを屋根に載せたことで追加的に80万円の売電収入を得たとします。この場合、年間所得は780万円になります。ここから、先ほどの控除額275万円を引き、所得税の控除額427,500円を差し引いた上で、さらに太陽光の減価償却費45万円、雑書得の基礎控除20万円を差し引くとすると780-275-42.75-45-20=3,972,500円の課税対象所得となります。ここに税率20%を掛けると794,500円が税金としての納付額になります。

太陽光を載せたことによる所得税の増額分は794500-764500=3万円となります。
この3万円は
太陽光の売電収入(80万円)-減価償却費(45万円)-雑所得基礎控除(20万円)=15万円
に対して税率20%を掛けた値3万円と等しくなります。

ようするに、ぐちゃぐちゃややこしいことを無視して、「ソーラーパネルを載せたことによる税金の増額分」として計算するならば、課税対象所得に対する税率そのものを売電収入から控除額を差し引いた物に掛けても同じ結果を得られると言うことを意味します。

以上のことから、さんざんややこしいことを書いてきて何ですが、現在の課税対象所得さえ分かってしまえば、そこに国税庁が示す税率をそのままかけ算することで、売電による税率は簡単に求めることができるのです\(^o^)/

また、生活の変化(子供の成長等)による税率の変動は考慮していません。

ここでの試算はあくまで「現状の収入と税率」を元に計算しています。また、将来の税率変動のリスクもあります。

・ まとめ
なんだかまとまりのない文章で分かりにくい点が多々あることご容赦下さい。。。
不明点やわかりにくい点があったら是非御指摘下さい。Twitterなどで聞いていただいても結構です^^

夢発電システムを使うと「初期費用ゼロで太陽光発電を導入できる」と言う点には間違いがありません。しかし、夢発電システムの支払い方式は税金やメンテナンス費用等個人によって異なる将来の負担については考慮されていません。このことの是非については後日書きたいと思いますが、仕方がない面もあると思っています。しかし、そういった情報についてはできる限り開示する努力をしているのかについては疑問が残ります。

全量買取の下では30kW、40kWという規模でソーラーパネルを搭載される方もいらっしゃいます。そうなると金額も1000万円を超えてきますし、万が一の際の家計負担も大きなものとなります。だからこそ、慎重なリスク分析を行った上で採用を決めるべきと思っています。

夢発電システムは返済完了までの期間中はほぼ確実に赤字になります。その赤字は毎年蓄積されていき、10年返済を選択した場合でその累積赤字は12kWのソーラーパネルを搭載したケースで概ね110万円程度、17kWで140万円、22kWで160万円程度になります。

返済期間を延長することで、赤字額を減らすことができます。返済期間の選択は慎重に行うことをお勧めします。

この選択は非常に難しい選択です。

ソーラーパネルの発電量は日照時間に依存します。一条工務店の発電量のシミュレーションは比較的良心的なシミュレーションを行っていると思います。しかし、以前書かせていただいたように日照時間の揺らぎは比較的大きく収入が2割落ち込んでしまう確率というのは結構あります。そういった様々なリスクによる影響はパネル搭載量に比例して大きくなります。

私は顧客がどのような選択をしても別に悪いことではないと思いますし、価値観によるものですから問題はないと思います。しかし、あくまでリスクを十分に理解した上で判断を行っていることが前提と思います。リスクを理解しないまま、単純に「初期費用ゼロ」=「負担ゼロ」と思って太陽光を導入すると、思わぬ家計の負担となってしまいます。

おおざっぱに言ってしまったら、20kWの太陽光パネルを搭載することは、10年間はちょっとしたファミリーカー1台を購入するのと同程度の負担を前提に夢発電の支払期間を考える必要があります。そして、20年後にはファミリーカーを買ったのが高級車に化ける位の金額が戻ってくるシステムです。

また、家計負担は1万円でも嫌だというケースでは住宅ローン(固定金利)に組み込むという選択も十分選択の余地があると思います。夢発電の1%という金利は非常に魅力的ですが、長期的視点に立った判断が必要に思います。

これまた非常に個人的にですが、もっともっと良い夢発電というのも考えられると思うので、一条工務店さん!頑張って!!これについてはまた今度書きます^^

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