地震・その他の災害が発生した時の対応:エコキュートからの取水、太陽光自立運転、家族との連絡

こんにちは。さすけです。

熊本、九州で発生した震災の早い復興を願っています。私自身茨城県で東日本大震災を経験し、目の前で瓦屋根が次から次に道に落ちてくる様子は現在でも忘れられない記憶です。

普段、このブログは予約投稿によって管理しているため、先日更新したブログ記事が地盤に関する話題であるのにも係わらず、今回発生した震災の話に一切触れず、なんとも違和感のあるものとなってしまいました。また不謹慎といえる部分が有ったことをご容赦ください。熊本で発生した地震の被災を心配していた妻がブログを読んであまりにも冷たいと言われて気が付いた次第ですm(_ _)m

今回は、既に起こってしまった震災ですが、一条工務店や比較的新しい住宅に住んでいる方に対して防災に関する情報をまとめます。

この記事自体が今回の被災に直接お役に立てるわけではありませんが、将来の災害への備えとして、どこかにそんなことが書かれていた記憶があるという程度に記憶に留めておいていただければ、万が一の時にお役に立つことがあるかも知れないと思っています。

既に被災してしまった状況でも参考になる「東京防災」

ご存じの方も多いかも知れませんが、東京都が地震などの災害に見舞われた場合のマニュアルとして「東京防災」という300ページ以上もある非常に有益な情報を発信しています。

 

東京防災は、Amazonで無料で配布されています。災害に遭う前にさらっとでも目を通しておくことが理想的ですが、既に震災が起こってしまった後でも役に立つ情報が多いので、お手持ちのiPhoneなどのスマホにダウンロードしておくと良いかと思います。

また、こちらのページでPDF版も配布されています

 

ページ数が非常に多いですが、被災した状況では4章の「もしもマニュアル」を確認してみてください。

 

 

  • 心肺蘇生法
  • 止血・骨折・切り傷・やけどへの応急手当
  • 傷病者の体位管理・搬送方法
  • 日用品による包帯の代用
  • 新聞紙で暖を取る方法
  • がれきからの足の保護方法、
  • 日用品による簡易おむつ、布ナプキンの作り方
  • ランタンの作り方
  • 単三電池を単一・単二電池として使う方法

 

などこれ以外にも、緊急避難的な情報が多数掲載されています。

また、災害用伝言ダイヤルの使い方、災害用伝言板の使い方なども解説されています。

 

 

これらの情報は多くの方が漠然と知っていることと思います。しかし、具体的にどうすれば、というのは知らないケースが多いように思います。

現在は、多くの人がスマートフォンを持っていると思います。ですから、東京防災をダウンロードしておき、4章に「万が一のときどうすれば良いかが書かれていた」ということだけを記憶しておくことでもお役に立つかと思います。

 

新しい家は倒壊しない

これは、言いすぎであることを大前提として、このブログを読んでくださっている方で耐震等級3の住宅は相当に大きな地震、具体的には震度6強以上の地震でも一気に全壊して家自体が潰れてしまうことはないように設計されています。

耐震等級3の家にお住まいの場合家の外に飛び出ることは極めて危険な行為です

これは私自身が東日本大震災で目の当たりにしましたが、震度6以上になると住宅を囲っている塀が多数倒壊します。また、周辺住戸の瓦屋根が滝のように落下してきます。

このような状態で外に飛び出ることは極めて危険です。

室内で頭上に落下物、シーリングファンや照明がない位置で机の下などに隠れて頭を守ることを中心にすることが良いです。

その場合、家の中の、特に冷蔵庫は転倒してくる可能性があるので、近づかないようにして下さい。

また、昔の家では「トイレに逃げろ」と教えられた方も多いかと思いますが、現在のトイレは防犯上窓も小さく、万が一家が傾くなどして閉じ込められる危険もあります。

住宅内の場所にかかわらず、すぐに頭を守ってくれるものの下に隠れる方が安全です。

 

新しい家でも火災は発生する

耐震等級3の家に住んでいると、「自分の家は地震でも倒壊することはないから」と思って、地震への備えを怠ってしまうケースがあると思います。

震災でも倒壊しないからと考えて、避難する際の防災バッグなどの準備をしないケースもあろうかと思います。

しかし、防災バッグは必ず準備しておくことをお勧めします。

自分の家は倒壊しませんが、全ての家が高耐震住宅ではありません。震度6強クラス以上の地震の場合、1981年以前に建築された住宅やマンションは高い確率で倒壊します。

その場合、そこから火災が発生する可能性が出てきます。

震災直後は消防車などの緊急要請も困難であることを考えると、出火した火災が自分の家に迫ってくる可能性もあります。

その場合には、直ちに避難をする必要があります。

自分の家は倒壊しなくても、周辺で火災が発生したら逃げる必要があるので、やはり災害への備えとして防災バックの備えは必要と思います。

 

防災グッズはスーツケースの中に

被災時は重量物を運ぶケースが増えます。

多くのご家庭には、海外旅行などの際に使用するスーツケースがあるかと思います。我が家では妻のアイデアで、このスーツケースの中に最小限の防災グッズをしまっています。

毎月使うようなスーツケースでは困りますが、年に1回程度しか使わないということであれば、このスーツケースの中に防災グッズを入れておくと便利かと思います。

理想的にはスーツケースの中に古くなったリュックにしまった防災グッズを入れておくと良いかと思います。

 

周辺の道路も歩けないほどの被災であった場合は、スーツケースの中からリュックをとりだして避難すれば良いですし、道路自体は使えそうであればそのままスーツケースで避難することができ、臨機応変な対応が可能になります。

 

一般に防災グッズは玄関などに置いておくのが鉄則とされておりますが、それはそれで理想ですが、なかなか現実的ではありません。

玄関においておいて、万が一の場合は直ちにそれを持って外に避難、というのは、住宅自体が倒壊する可能性があるケースです。高耐震住宅では(津波などが想定されない限り)そこまで緊急に外に出る必要はありませんので、スーツケースにしまっておくのが良いように思っています

ただし、津波や火災、爆発等によって緊急に避難が必要な場合は、防災グッズなど持って逃げずに、家族だけで逃げて下さい。

 

スーツケースは普段しまっておくのに場所を取ってしまいますが、その中に防災バックを入れておくことで空間の有効活用にも繋がると思います。

 

エコキュートから温水が取り出せます

オール電化住宅であれば、エコキュートが設置されていると思います。停電・断水した状態でもこのエコキュートから水(温水・熱湯)を取り出すことができます。

エコキュートから取り出した水は、原則として飲用水としては不向きとされています。しかし、雨水などの不衛生な水を飲むよりはよっぽど綺麗です。

エコキュートの水は水道水を沸かしてタンクにためてあります。そのため、殺菌のための塩素が抜けてしまっています。その状態で雑菌が繁殖しやすい温度で1日以上保管されているため、雑菌が繁殖してしまうリスクが否定できない、ということで飲用水としては適さないとされています。

しかし、エコキュートの温水はお風呂のシャワーなどで使われていることからも分かるとおり、水としては綺麗なものです。

一度沸かしてから飲用にすれば全く問題のない綺麗な水です

 

東日本大震災ではエコキュートタンクの転倒が散見されました。エコキュートから取水する場合は、最初に固定状態を必ず確認して下さい。

エコキュートのタンクは500kg程度の重量があります。万が一人に転倒した場合は、非常に大きな危険に繋がりますから万が一の転倒が予想される場合は絶対に近づかないで下さい。

 

エコキュートは常に満タン

さっきお風呂に入ってエコキュートのお湯をたくさん使ってしまったからエコキュートの中は空っぽになってしまっているかも、と不安に感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、エコキュートのタンクの中は常に満タンです。370リットルタイプのエコキュートであれば、温水をどんなに使っても必ず370リットルの水で満タン状態で保たれています。

 

エコキュートはその仕組み上、タンクの上部に高温の熱湯、下の方は温度の低い水道管から給水された水で満たされています。温水の方が比重が小さいためタンクの上部に行く特性を使って、お風呂などに給水される場合はタンク上部から熱湯が給水されますが、非常用の取水栓はタンク下部から取水されます。ですから、タンクは常に満タンなのです。

 

タンクがお湯を沸かし終わっている状態であれば、場合に寄ってはタンクの一番下の水まで熱湯になっている可能性もあるので、取水は十分に注意して行って下さい。

 

エコキュートからのお湯の取り出し方

一条工務店で家を建てられた方は下記サイトからエコキュートのマニュアルがダウンロード可能です。ご自宅のエコキュートの取扱説明書を参照して下さい。

 

エコキュートからのお湯の取り出し方は、エコキュートの機種によって違いがあります。下記は長府製エコキュートの場合のお湯の取り出し方法です。

 

 

三菱製エコキュートの取水方法は下図です。

 

 

太陽光の自立運転モード

ソーラーパネルを設置しているお宅であれば、停電時の日中、太陽が出ていればソーラー発電された電力を使用することができます。

使用できる電力は1500Wまでです。

ドライヤーや電子レンジ、IH機器、湯沸かしポッド、エアコンなど消費電力の大きな家電は使用できませんのでご注意ください。

基本的には、携帯電話の充電や電池の充電などに使用するのが良いかと思います。

一条工務店の家で、太陽光発電を自立運転モードに切り替えるには

 

 

上記の左下にある「連系/自立」ボタンを5秒以上押し続けます。

住宅内の自立運転用コンセントでのみ電力を使用できるようになります。

どこに自立運転用コンセントがあるか分からない場合は、一つが太陽光分電盤の脇にあります。

家族と連絡を取る

家族と連絡を取るのに携帯電話を使用される方も多いかと思います。

しかし、震災直後は携帯電話はまず通じません

電話が通じないからと言って何度もかけ直しをすると、輻輳という電話が繋がりにくい状態を助長してしまいますのでできる限り避けることが望ましいです。

また、携帯電話の携帯メールも通じなくなっているはずです。

連絡を取りやすいのは

公衆電話→PHSまたはSMS→ネットメール(携帯メール以外)→災害用伝言ダイヤル(171)

です。

もしもお近くに公衆電話があれば、真っ先に公衆電話を使用して下さい。公衆電話、特に緑色の公衆電話は災害時にも規制を受けずに電話が可能です。

次に、会社などにお勤めで、PHSをお持ちでしたら、PHSは携帯電話に比べて契約者数が圧倒的に少ないため、規制を受けていない可能性が高いです。そのため、PHSであれば通じる可能性があります。

携帯電話もPHSもない場合は、SMSを試してみて下さい。

ショートメッセージサービス(SMS)は電話と同じ回線交換ネットワークを利用して送信されますが、電話よりも優先して交換がおこなわれるようになっていますので、SMSは送信できる可能性が高くなっています。

さらに、インターネットはそもそもが核攻撃を受けた場合の通信遮断を防ぐために作られたという経緯もあり、また、そもそも上記の電話回線とは異なるネットワークを用いた通信の仕組みになっているため、インターネットにさえ接続できれば、通信ができる可能性があります。メールを送信する場合は、連絡可能なgmail等の大きなメールサービスを利用することで通信ができる可能性が高くなります。

 

上記を行っても家族と連絡が取れない場合は、災害用伝言ダイヤルを利用する様にします。災害用伝言ダイヤルは事前にこれを利用するという家族との取り決めが必須ですので、防災について話をした際に災害用伝言ダイヤルを使う話をしておくのが良いです。

家族以外の、友人などの安否確認にも災害用伝言ダイヤルを利用する様にして下さい。心配とは思いますが、外部から安否確認のための電話が多数かかることで現地の通信を阻害してしまいます。

 

LINEも使用できますが、いわゆるLINE電話(LINE Out)は、電話交換ネットワークを利用するため使用できなくなっている可能性が高いです。

 

数時間後から連絡が取れなくなります。

上記の通信を行う場合は、現在の状況を端的に伝える都同時に、この後どうするかを簡易に取り決めておくことが重要です。

スマートホンなどのネット接続は、震災から3時間程度は使用可能なケースがありますが、災害の規模が大きい場合、数時間後以降ネットが遮断される可能性が高くなっています。

これは、携帯電話の基地局が数時間はバッテリーによって稼働できるようになっていますが、それ以上停電が続いた場合、基地局が停止してしまうためです。東日本大震災の当時は、最初の数時間はネット接続で連絡が可能でしたが、それ以降は停電によってネットが遮断されました。現在は、このバッテリーの容量を増やすなどして停電に因っても停止しないよう各社が取り組んでいますが、全てではないので、連絡が取れなくなる可能性を踏まえておくことが重要です。

そのため、連絡が取れる段階で、安否の確認と同時に、どこで落ち合うのかを決めておくことが重要です。

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