こんな天井の仕上げをされたら怒りたくなりますよね。。やればできるなら最初からやればいいのに・・・

こんばんは。さすけです\(^o^)/

書こう書こうと思って、3ヶ月以上が経過してしまいましたが天井下がりの続きです!

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こんな天井我慢できますか?

なんだか天井が凸凹に・・・

以下は、ブログを通じてとある方からご相談をいただいた内容になります。

仮にAさんとします。

Aさんのお宅では、設計打合せも完了し着手承諾を経て、着工、そして家の完成も間近!というところで問題が発生しました。。。

天井に石膏ボードが張られたら、キッチン・ダイニングの天井が凸凹だったんです。。。いや、凸凹と言っても、石膏ボード自体はきちんと真っ平らに綺麗なものです。

高さの違う天井下がりがあちこちにできてしまっていたのです。

百聞は一見にしかずで、写真をご覧ください。。。

 

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おそらく構造上の柱?とダクトとを通すための天井下がりが収納の真上に20cm以上下がってきています。

また、左奥には室内に向かって10cm程度の天井下がりができているのも確認できます。。。

逆方向から見ると、偉い中途半端なところで天井下がりが終わっているのも見て取れます。。。

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これだけでもかなりめちゃくちゃな天井下がりですが。。。換気扇の部分を見るとこれまた大きな天井下がりが。。。

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換気扇を取り付ける位置にも10cm程度の天井下がりができてしまっています。これは排気ダクトを取り付けるための天井下がりと思います。

 

一条工務店の言い分は?

これだけ凸凹な天井下がりができる以上は、当然、事前に入念に天井下がりの打合せが行われたのだろうと思いますよね。。。

しかし、Aさんからお聞きした限り、事前にそういったシミュレーションや詳細な打合せは行われなかったとのことでした。。。

。。。。

あくまでAさんからお聞きしただけですので、どのような打合せがあったかは知るよしもないわけですが、少なくとも事前にしっかりと打合せをしていたら、この天井下がりはできないだろうと思うのと、やっぱり事前の打ち合わせでは天井下がりの告知はほとんど行われていなかったのだろうと思います

 

で、上記のような天井の下がりができてしまうことに不安を持たれたAさんは監督に「おかしいのではないか?」と確認されたそうです。

そして帰ってきた言葉は・・・

 

設計図面通りです

 

との回答だったとのことでした。Aさんによると図面上には天井下がりの記載は確かにあったようです。。。

 

じゃあちゃんと確認しなかったAさんが悪いんじゃん!

これは一般常識に照らせば、Aさんは天井下がりがしっかりと記載された図面を確認して、その図面でOKという意味の着手承諾書に実印を押したということになります。

裁判をすれば、ほぼ確実にAさんが負けるでしょう。。。

どれほどi-smartの天井が低くなろうが、天井が凸凹であろうと、そのことが示された図面に判子を押したのはAさんです。図面をしっかりとチェックせずに印鑑を押したAさんが、後になって「自分の想像していたものと違う!」と言い出した、というのが外形的な事実です。

よって裁判をすれば負けるでしょう。。。

 

でもね。。。本当にそうなんですかね?

この図面を見て天井下がりが分かった人はAさんをせめて良いと思います。

以下は我が家の図面ですが、設計打合せでしっかりとした説明が行われない状態で以下の図面を見て天井下がりの存在に気が付くことができますか??

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私はイエスキリストじゃないですが、上記の図面を説明なしで、天井下がりの位置とその下がりの位置と大きさがしっかりと理解できた人は、Aさんを責めて良いと思います。

少なくとも私はAさんが着手承諾書に捺印した以上Aさんが悪いんだ、とは言えませんでした。

 

ちなみに、上記の図面には2カ所天井下がりが記載されています\(^o^)/

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正解は上記の赤枠の範囲でした!

わかりましたか?設計士さんがしっかり説明してくれていて、図面のCHが天井高さを表す記号だと言うことをしっていた人なら気がつけたかも知れません。

でも、その範囲はなかなか分からなかったのではないでしょうか?

また、左側の天井下がりが約4cmの天井下がり、右側のカップボード上の天井下がりが20cmの大きな天井下がりとなっています。

この天井下がりの状態に持って行くためには設計士さんと私との間でかなりのやりとりを行いました。

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左側の天井下がりは上記のようになっており、実際の見た目としてはまず気にならないような形にしました。

また、20cmの大きな天井下がりはカップボードの上に持ってきて、カップボードの上を石膏ボードで塞いでしまうことで外見からは天井下がりの状態が分からないように工夫しました。

当初は配管の経路の関係上、上記写真の廊下の天井が20cmほど下がってしまう予定でした。しかし、トイレの向きや配置を試行錯誤することで廊下の天井下がりを3-4cmに抑え、配管による20cmの天井下がりはカップボードの上に持って行くことで外からは見えないようにすることで、天井下がりを回避することができたのです。

でも、これって、打合せ段階で天井下がりの存在とその見た目をかなりシミュレートしないとなかなかできないように思うのです。

少なくとも設計士さんがかな天井下がりを協調して説明してくれなければ、施主側が自ら気が付いて試行錯誤することは極めて困難と思うのです。

 

一条工務店がしなければならなかったこと

しっかりとした説明

天井下がりは住み心地に大きな影響を与えます。それは見た目上の問題もそうですが、例えば家具の配置などにも影響を与えます。

そのため、我が家は、生活空間であるLDK内からは天井下がりを極力排除しました。当初は3cmの天井下がりはキッチン側にあったのですが、これを廊下側に持って行くなどもその考えに従ったものでした。

そのような対策ができた理由は、設計士の方がしっかりと天井下がりの存在と、天井下がりが生じる理由を説明してくれたからです。

天井下がりの理由が2Fのトイレの配置や洗面台の位置に依存していると説明してくれたので、天井下がりを最小化し、かつLDKないから排除するように2Fの間取りを工夫することができたのです。

もしもそのような説明がなければ、残念な天井、となっていたことは間違いありません。。。

 

私達が家を建てるとき、平面図だけで打合せをしているために、どうしても間取りにばかり気が向いてしまいます。そのため天井の凹凸まで気に掛けることは難しいと言うのが現実です。

そこはプロである設計士の方がしっかりとサポートしてくれなければ、注文住宅の意味がなくなってしまいます。。。

 

Aさんのお宅で何が起こったのか?

Aさんのお宅は豪雪地帯であったことから、本社の設計から最終図面にOKが出ず、土壇場で間取りの変更が行われたそうです。

結果として、設計さんからはほとんど説明を受けることなく着手承諾になったとのことでした。

突然の間取り変更、そしておそらく忙しさもあって、設計士の方自信が天井下がりまで気が回らなかったのかも知れません。

設計士さんがアドバイスをくれなければ施主側は「天井は平ら」という先入観に基づいて考えるため、天井下がりのことを確認することさえなかったと思います。

さすがに設計士さんは途中で、天井下がりが存在する事は気が付いたと思いますが、それでもお客さんの側から天井下がりを確認されていないので特に説明をしなかったのだろうと思います。

結果として、着手の段階でも誰一人として天井下がりに気が付かないままことが済んでしまいました。

で、実際に家が建って石膏ボードが張られた段階でAさんは驚いて、監督にどうなっているのかを確認します。すると監督としては図面通りに家を建てる事が仕事だと思っているので(私は違うと思っていますが)、「図面通りです」と回答してしまったと言うことなのだろうと思いました。。。

 

ダメ、縦割り

個人的には、上記は設計士のミスと言えると思います。しかし、監督もAさんからクレームが入った段階ですぐに設計士にどのような打合せが行われていたかを確認し、天井下がりの説明がどのように行われたかをヒアリングしてから対応をすべきだったのだと思います。しかし、何ら確認をしないままAさんからのクレームに「図面通りだから何もできない」と回答してしまったのだろうと思います。。。

本社の設計確認担当者も同じです。事前に豪雪地帯だから設計上の注意点を設計士と共有していれば突然、ダメ出しをしてくるようなことにはならなかったはずです。

まさに縦割り行政そのものの構図です。。。誰が悪いわけではなく、営業・設計・監督、そして本社の相互のコミュニケーションの不足が根本的な原因なのだろうと思います。

これはAさんのお宅だけではなく、他のクレームの話でも思うのですが、一条工務店はどうにも縦割りで仕事をしている印象があり、それがクレームに繋がることが多いように思っています。ただしフォローをしておくと、後で示しますがAさんのお宅でもそうでしたが、しっかりとクレームを伝えた後はきちんと対応をしてくれるので、最初からきちんと対応してくれればもっと良いのにな、と思わされてしまいます。。。

 

Aさん宅の天井その後・・・

で、その後はどうなったの?

Aさんからメールをもらって、私としては、既に家が建築途中であり、間取りを変更することは不可能である事から天井下がり自体を避けることは不可能であろうということを伝えました。

しかし、ここまで凸凹の天井はおかしいのでしっかりと説明することで修正をしてもらえるであろうこと、修正の際には天井下がり自体を造作のように組み込むことで、不自然さを回避することができる可能性があることをお伝えしました。また、我が家のリモコンニッチができた経緯なども説明して、ある意味チャンスなので多少の無茶な加工の要求をしても良いのでは?ということを伝えました^^;

結果は、営業さんと設計さんも一緒に対策を考えて修正をしてくれることになったとのことでした。

 

できないはずのR加工が(゜д゜)

後日Aさんから送られてきた写真は角張った凸凹天井からは見違えるようなものになっていました。

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当初は不自然にできてしまった天井下がり、という印象がありありだった天井下がりをR加工でダイニングを囲うようにして施行され、かなり印象が変わっていました!

Aさん自身も「打ち合わせ時には、ダメと言われた、アール加工をお願いしたところ、設計士さんが、図面を書きかえてくれました!これで、ショックを受けた凸凹天井から、お気に入りの天井に変えることができました!」との連絡をいただきました^^

i-smartでは原則R加工は禁止だったのですが、今回の経緯なども踏まえて天井下がりをうまく隠すためにR加工で対応をしてもらえたようでした^^

一条工務店の家は「ダメ」と言われてからが勝負?

なければないに超したことがない天井下がりですが、少しの工夫と、そしてちょっとの交渉で大きく印象を変えることができると思うのです。

現在の一条工務店は、クレームが来てから本気」を出してくれるところがあります。。。

Aさんのお宅は着手承諾寸前での間取りの変更というある種のイレギュラーな事態があったが故に十分な確認が行えなかったという特殊事情がありました。

しかし、天井下がりに悩まされている方は多いと思います。実際、施工過程で天井を下げざるを得ないことが明らかになるケースも多いです。

実はもう1件、同じような事例があって、そちらのお宅でもやはり天井下がりで悩んだ結果、メールをいただき、最終的にはお気に入りの場所になったと言っていただけた件があります。

私自身の個人的な意見で、一条工務店はそんなことを言われると迷惑だと言ってきそうですが、一条工務店で家を建てるときは「それはできない」と言われてからが勝負だと思っています\(^o^)/

というか天井が下がってしまいます、と言われたらむしろできないと言われていたことを飲んでもらうチャンスとも言えるように思っています!

だって、大抵のことはできるんですから。。。ってか、最初からやって欲しい気もしますが^^;