防犯対策Part2:空き巣に狙われにくい家づくりのために知っておくべきこと

こんばんは。さすけです\(^o^)/

今回は前回の続きです

・ 防犯対策Part1:守りと攻めのホームセキュリティ(序論)\(^o^)/

警察庁がおもしろアンケート結果を公開しています。

それは空き巣犯に対するアンケートです。言ってしまえば「空き巣犯に聞きました!なぜその家を狙ったのですか?」という感じです^^;

空き巣対策で最も重要なことは、防犯フィルムなどによって「侵入できない家」を作るのではなく、「狙われない家」を作ることと思います。

そのような家を建てるためには、空き巣犯がどのような家を狙うのかについて知っておくことが必要と思います。

狙われにくい家を建てる!

お金のある家が狙われるわけじゃない

これは、比較的よく知られている事ですが、空き巣犯が狙う家は、お金がありそうな家ではありません

自分の家には現金がないから大丈夫~とか、新築の家はお金なんか無いから大丈夫~

という考えは通用しません。計画的空き巣犯、または空き巣の常習犯の多くは事前の下見を行う事がよく知られています。

空き巣犯が下見を行う際に気にする事を聞いたアンケート結果は次の通りです。

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空き巣犯が「狙おうと思う家」は、留守であること、入りやすく逃げにくいこと、隣近所からの見通し、窓のクレセント(窓鍵)と続き、10%程度の空き巣犯のみが「お金がありそうかどうか」ということを気にしている程度です。

1割の空き巣犯は「お金がありそうか?」と言うことを気にしているわけですから、お金がありそうだと「入られやすくなる」ことは事実だと思いますが、一方で「お金があろうがなかろうが入ろう」と思う空き巣犯が90%も居ると言うことになります。。。

お金がありそうかどうか?ということは無関係と思って対策を取るべきです。もちろん、「我が家にはお金がありそうだよ!」という雰囲気を出している家の方はさらなる防犯対策が必要ですよ^^;(←どんな家だ??)

留守を悟られない

ただ、このアンケートからは狙われにくくすることの難しさも垣間見えます。

「留守かどうか?」というのは確かに空き巣犯にとっては重要なポイントですが、家を全く留守にしないことはできません。

ではどうすれば良いか?と考えると

ポイント1:留守である事を確認させない!ということに尽きると思います。

もちろん、完全な対策というのはありません。例えば、1日中家を見張られたら留守を確認させないことは不可能です。

しかし、いくつかの対策で留守を確認させないことは可能と思います。Part4にて書いてみます。

続いて、下見で重視するポイントの第2位は「入りやすく逃げやすいこと」です。空き巣犯にとって「入りやすく逃げやすい」とはどういう個とかについては

空き巣犯が「浸入した家を選んだ理由」から見えてきます。

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空き巣犯にとって、入りやすいとは

  • 人目に付きにくい家
  • クレセント(窓鍵)が簡単に空けられること
  • 戸締まりをしていない家
  • ベランダにのぼりやすい家

の4点が重要ポイントになっていることがわかります。

ここで、「人目に付きにくい」というのは、最も重要ではあるのですが、家の立地等にも寄ってきますし、近所に住んでいる方のライフスタイルなどにも寄ってくるため一概に対策を考えることができない点です。しかし、できる限り「人目に付きそうな家」を目指すことならばできると思います。

物理的防犯:窓対策

まずは、窓について

ポイント2:防犯フィルム・ガラスを採用し、窓の鍵を2重にすることで「クレセントを簡単に空けられず、また1個の窓鍵を外しただけでは入れない家」を作ること 

が重要になってきそうです。この点については一条工務店のi-smartでは防犯フィルムは標準になっており、窓の鍵は窓の構造として2重鍵を採用しています。クレセントを外しただけでは窓を開けることができないため、物理的な対策としては満足のいくものと思います。

不注意への対策:鍵のかけ忘れ防止~電子鍵~

難しいのは「戸締まりをしていない家対策=鍵のかけ忘れ防止」です。これは「忘れないようにする!」と言うのでは対策とは呼べません。。。それは心構えです。

心構えでどうにかなれば苦労しません。。。これは前回の記事で書いた「自分自身の不注意対策」に分類される対策が必要になる部分です。

ポイント3:鍵をかけ忘れない対策:電子鍵(リモコンキー)の導入

この方法で鍵のかけ忘れを完全に防止できるわけではありません。しかし、鍵のかけ忘れを防止するのには役立つ方法として、電子鍵(リモコンキーまたはパッシブキー)の導入が考えられます。一条工務店で契約されている方であれば、UBキーガルという電子鍵がオプションで選択可能です。

電子鍵のレビューはこちらに書いています。

我が家はUBキーガルがオプション指定される以前の契約でしたので、違うものになりますが基本的には同じと考えて良いと思います。

リモコンキーを導入することによって、外出時の鍵の施錠状態を音と光で2重に確認することができるようになります。

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このようなリモコンの施錠ボタンを押すと、「ピピッ」という音がなり

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ドアの内側と外側についている電子鍵受信部分が緑色に点灯します。これによって、鍵が閉まっていることが確認できます。

ランプがあることで、音と光で施錠を確認できます。室外側の点灯状態は10秒程度で消灯し、見た目では鍵が開いているか閉まっているかは判断できない状態になりますからご安心を^^

鍵の施錠は外出時はもちろんですが、室内にいる際にも重要になってきます。

室内側の電子鍵受信部分は消灯することなく、鍵の施錠状態を上記写真の様に光によって確認することができます。これによって、就寝前に玄関ドアをちらっと見るだけで、鍵が開いているか、閉まっているかを知ることができ、鍵の閉め忘れ防止に繋がります

さらに、リビングに室内リモコンを取り付けることで

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このように玄関にいかなくても玄関の施錠状態を知ることができるようになります。

別にリビングにこんなリモコン必要ないんじゃないの?と思うかも知れませんが、リビングの照明と並べて玄関鍵のリモコンを設置しておくことで、リビングの照明を消灯した際に「赤く点灯していたら鍵を閉め忘れたことに気がつけるため、鍵の閉め忘れに非常に効果的です。

電子鍵の導入によって、完全に鍵の閉め忘れを防止できるわけではありませんが、閉め忘れてしまう可能性を下げるという意味では効果的な対策と思います^^

ベランダは空き巣にとって最高の隠れ家!

最後に、空き巣に狙われにくくする上で重要になってくるのが、「ベランダ」について考えることのようです。

ベランダは通常2Fにあり、入りにくそうな反面、一旦ベランダに侵入されてしまうと外部からは状況が全くわからなくなってしまうと言う問題があります。

一条工務店i-smartの場合は、この点はほぼ問題がないと考えて良いかと思います。

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上記は我が家の外観ですが、ベランダをご覧下さい。

ベランダが半透明なんです。。。

そのため、仮に空き巣犯がベランダで何かをしたら、それこそ道路を歩いている人からすぐに通報されてしまいます。だって、ベランダでごそごそしていたら怪しすぎるでしょ^^;

ただ一般に家を建てる際には、ベランダの中に人が隠れられないようにすることは重要と思います。

ポイント4:中が見えるベランダにする

一条工務店i-smartでは意識して対策を取る必要はありませんが、半透明なベランダは防犯対策として効果が期待できます。

これはある種の落とし穴と思っていますが、ベランダを半透明に下から空き巣は葉行ってこれないだろうと思い込んではいけないと思います。何度も書きますが、1つの防犯対策で空き巣を防ぐことはできないと思います。

上記の例で言えば、ベランダを半透明や透明にすることで「日中の防犯効果」は期待できます。日中であれば、我が家のベランダに侵入すると「怪しい人影」が丸見えになります。。。しかし、夜だったらどうでしょうか??

夜であればベランダが半透明であっても空き巣が隠れるには格好の場所である事には違いがありません。。。そこで次の対策が必要になります。

ベランダに登らせない!

半透明のベランダであっても、夜間はやはり外からは見えにくい位置であることも事実です。そこで重要になるのが

ポイント5:ベランダに登らせない対策を行う

ことです。

すなわち、空き巣犯がベランダに登りにくくすることも重要になってきます。

逆を言えば、「ベランダを半透明にして空き巣が隠れられないようにしてあるから、ベランダに上れてしまうような足がかりとなるものを置いても大丈夫」と考えるのは非常に危険です。

これについても、一条工務店の家は良くも悪くも凹凸がないためベランダに登る足がかりは屋根の雨水を通すパイプぐらいしかありません。

この雨水用のパイプ、大人が体重を掛けると外れる強度になっています^^;

パイプをつたって人が登ることができないよう、取付の強度が調節されているとのことでした。そのため、このパイプに捕まって2階に上ることはできません。

空き巣犯が知らないでパイプに捕まって登ろうとして壊すのだけはやめて欲しいですね^^;

敷地などの問題でなかなか難しい場合もあるかも知れませんが、最も注意をすべきは車とカーポートを足がかりにされないよう対策をしておくことと思います。

一条工務店のソーラーカーポートは非常に頑丈にできています。そのため、空き巣犯がソーラーカーポートに登って、ベランダに侵入してくる可能性がありますから設置等には配慮が必要です。また、車の配置にも注意が必要です。ワンボックスカーがベランダの直下に置かれていれば、車に上ってベランダに侵入される可能性があります。

また、電柱がベランダの目の前にあると言うケースも考えられます。

ポイント6:カーポートや駐車場の配置などが構造的に難しい場合は?登りにくくする対策を。

ソーラーカーポートなどの配置が家の構造上どうしてもベランダの近くになってしまうという場合には、忍び返しを取り付けて置くことで一定の防犯効果があると思います。

忍び返しというのは、

こんな感じで、金属製のぎざぎざが突いたものです。これをソーラーカーポートの縁などに付けておいて登る際の手がかりをなくすことで効果が期待できると思います。

ただし、忍び返しには私の経験上の注意があります!!!

小学生程度の男の子のお子さんがいらっしゃるご家庭では、十分に注意して取り付けるようにすることをお勧めします!!

理由は、男の子は必ずソーラーカーポートに登ろうとします!!!そしてなぜか玄関の鍵が開いているのに、外からベランダに登ろうとするのです。。。そう、それは私の小学生時代の経験です(゜ロ゜)

忍び返しに自分の子供がひっかかったら・・・心配ですよね・・・・自宅の忍び返しで怪我をする子供の将来が・・・^^;

怒って良いやら悲しんで良いやら、、、

ということで、男の子がいらっしゃる場合は、よ~く言い聞かせておくか、言い聞かせても無駄そうならば忍び返し以外の対策を考えることをお進めします^^;;

効果は限定的になりますが、比較的安全性の高い、このようなものを忍び返しの代用品として使用する方法もあります。

空き巣対策と言うことであれば、空き巣犯は出血をものすごく嫌がるはずです。出血すると言うことはDNAを採取されることになり、将来逮捕された場合は確実に余罪として立証されてしまいます。。。また、再犯である場合はすぐに逮捕に繋がりますから、出血しそうな家には入らないと思われますので、怪我をしてまで入ろうとはしないことが多いように思います。その意味で、忍び返しには効果が期待できると思います。

空き巣犯にはお帰りいただきたい!!

上記の対策で、空き巣犯に狙われない家に近づくことができると思います。以上は空き巣に狙われにくくするための対策です。

では、実際に狙われてしまったらどうすれば良いでしょうか?

もう少しアンケート結果を見ていくと、空き巣犯が侵入にかける時間が

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5分以内に侵入できない場合は約7割、10分で9割の空き巣犯は侵入をあきらめるという結果になっています。

これは新築を考えて展示場巡りなどをしていると防犯に何らかの対策を施しているハウスメーカーはどこも同じ事を言っていると思いますが、仮に空き巣犯に狙われて侵入を試みられたとしても約7割の空き巣犯は5分程度で侵入できない場合はあきらめて帰ってくれます。

防犯フィルムはガラスを割れなくする対策ではなく、割りにくくする対策です。ガラスを簡単に割れないようにすることによって、空き巣の侵入を防ぐことができるようになります。

ただ、このグラフを見て、3割の空き巣犯は5分以上の時間をかけ、10%の空き巣犯は10分以上も粘るという結果になっていることに驚かれるかも知れません。。。

防犯フィルム等によって、5分の時間を稼げば確かに空き巣の浸入防止に大きく貢献します。しかし、3割の空き巣にとっては関係ないことお知っておくべきと思います。

ここからはお金が掛かってしまう対策になりますが、5分以上時間を掛ける空き巣犯に狙われないようにするためにはどうすれば良いか?というと、最も簡単なのは警備保障会社との契約です。。。

一般に警備保障会社が不法侵入があってから家に駆けつけるには10~15分程度の時間が掛かってしまいます。侵入に5分、物色に5分掛かってしまっていては空き巣犯は逮捕される可能性が高くなります。。。警備保障会社と契約している家で侵入に10分もかけては捕まるリスクが高くなるため、侵入に時間をかけるタイプの空き巣はセコムやALSOKと契約している家を狙うことは少なくなるはずです。

侵入に時間が掛かりそうで警備保障会社と契約している家は、いかに不合理な空き巣犯でもその多くが侵入を躊躇してくれると思います。しかし、次回もう少し詳しく書きますが、じゃあ「警備保障会社と契約するだけで十分か?」と言われると、答えは不十分です。なぜならば、空き巣犯の大半は「侵入から強奪、逃走」まで10分も時間を掛けない空き巣が大半です。これらの空き巣に対しては警備保障会社が駆けつけるまでの10分~15分という時間は長すぎるからです。。。。防犯対策はどのような対策であっても単一の対策では不十分と思うべきと思います。

ということで、次回は我が家が検討したセコムとALSOKの2社について見積金額の違いや、警備保障会社を選択する上で注意すべきポイントをご紹介したいと思います\(^o^)/